軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

秋の夜の月


≪28日撮影≫

今朝の産経一面に、予想通り「スーパームーン」の写真が出ていた。昨夜、私も負けじとベランダから撮影した。

子供のころ、母から「お天道様はお見通し」「お月様はいつも静かに下界を見下ろしている」と聞かされて育った私は、この素晴らしい満月を見て心が洗われた。

いつのころからだったか記憶にないが、武士道を書いた新渡戸稲造が、よく口にしていたという「見る人の心ごころに任せおきて高嶺にすめる秋の夜の月」という句は、防大時代からの私の常套句ならぬ愛用句?になった。

防大1年生の時から“税金泥棒”呼ばわりされ、今に見ていろ!と耐えてきたからだと思う。卒業時に後輩たちから色紙を求められた時、これを書いた記憶がある。後輩たちにいつか国民の支持が得られるから、それまでは「じっと耐えてくれ」という意味で…


先日、吉川英治記念館で、
○はずかしや 昭和二十年の秋の月
水素爆弾 どこにあらうと 秋の月
という句を見た時、こつ然とこれを思い出したのだが、昨夜は、下界の騒ぎなど気にも留めない神々しい月明かりを見て改めて感動した。


下界のばか騒ぎと言えば、やはり友人から国会内で起きている異常現象について、十分注意する必要があります、と次のブログが送られてきたから紹介しておこう。内容は次の写真をご覧いただければほぼご理解いただけるだろう。


≪内閣委員会の“暴力沙汰”=産経から≫

http://ameblo.jp/nayunayu1968/entry-11944566428.html


こんなばか騒ぎの中で、少し嬉しかったニュースは、大相撲で大関照ノ富士が靭帯を損傷しながらも、残り全日を勤め上げたことだろう。
しかも千秋楽では横綱鶴竜を見事に破った。

≪靭帯損傷か?=産経から≫


照ノ富士は、寄り切りで鶴竜(右)を下し、優勝決定戦に持ち込む=東京・両国国技館=産経から≫

優勝決定戦では残念だったが、その責任感と闘志はあっぱれだとほめておきたい。日本人力士も見習うべきだろう。
言っておきたいのは大相撲は我が国古来の伝統ある神事だということである。一般民衆から起きた奉納相撲が起源で、江戸時代から職業的な最高位の力士たちによって、神事や武道として栄え、やがて興行相撲となったとされるが、あくまでも神事の一環だと私は思っている。最近、外人力士が上位を占めるせいか、ややもするとその伝統が見失われがちになっているところがいささか気にかかる。単なる勝ち負け勝負ではないところを、今回の照ノ富士が行動で示してくれたようで嬉しかったのである。


国会も「神聖な討議の場」なのだが、ここにも“外人議員?”がはびこり始め、“土俵”を無視して暴れまわっているのが気にかかる。


さて、米中首脳会談は、さほどの反響もなく話題から消えたが、そのシナ大陸ではとんでもないことが起きつつあるようだ。

実は、今回の習近平訪米団の翻訳チームに、ハーバード大学に留学していた習近平の娘・習明沢が外交部通訳官として同行していたという。
彼女は写真撮影、録音、筆記などすべてを取り仕切っていたそうだが、それとは分からないように行動していたらしい。
まるで国費を使った≪公私混同一家≫じゃないか!というのが人民の怒りの様だが、私はそれほど習近平が役人を信用していないことが問題だと感じた。
周辺からも孤立しているのじゃないか?


今回の訪米はボーイング社をはじめとする武器製造メーカー、IT企業などとの接触が目立っただけで、国連の演説会場も彼の時は「ガラガラ」、宿泊先はトウ小平の孫が経営するホテルだったという。どうも暗殺を恐れているらしいというのだが、そのきっかけはやはり今回の天津大爆発らしいというから、この事故はうわさ通り暗殺未遂事件だったと解釈する方が当たりじゃないか?


ホワイトハウスで共同記者会見するオバマ大統領(右)と中国の習近平国家主席=25日(AP)=産経から≫
帰国しても、外貨稼ぎの最先端だった衣服産業は次々に倒産して、女工たち約1億人が解雇されてそれぞれ故郷に戻るというからさすがに我が国とは規模が違う。我が国で10万もの従業員が解雇されたら暴動間違いなしだ!


軍事パレードも、国内では江沢民パレードと揶揄されているらしい。それは依然として江沢民本人及び一派が健在であることを示す結果になったからである。
さらに昨日の産経8面に「中国からの陳情者、習氏の車列遮る」と小さく出ていたが、陳情者は北京の住宅から立ち退かされた女性教師で、車の下に潜り込んだらしい。すでに決死の覚悟だったというから、帰国後粛清されることは覚悟の上だったのだろう。


来る19大会で、習近平は組織固めを急がねばならないが、2012年に中央軍事委員会主席についた習近平によって上将に昇進したのは僅かに21名だが、1989年から2004年の11年間に江沢民は500名以上を上将、中将などの高官に昇格させているから、軍内部に張り巡らされた江沢民派の勢力は少しも衰えてはいないとみるべきだろう。
同時に500対21という勢力差は軍という硬直した組織の中では動きづらかろうから、30万人削減はできるはずもない。せいぜい、軍団編成の見直し、17万人といわれる陸軍の高官を減らして若返らせ、ウイグルに増派する。7大軍区を再編して4大戦区に再編する。江沢民死後を見据えて、彼の腹心を粛正する。海空軍の精強化…位なものだろう。
それ以上の軍縮をやれば、首になった不満分子による暴動に火をつけるようなものだから。

そんな状態の中で、習主席が起死回生の手段をとるとしたら、今回米国で何かの密約があって、機密資料を持ち出した令計画を死刑に処すことか、あるいは、“習近平軍”を確固たるものにするために、次期19回共産党大会で、サプライズ人事を行うこと以外にはなさそうである。たとえば腹心の王岐山を国務総理にして軍権を確実なものにするとか・・・


いずれにせよ、習近平主席は軍の掌握が出来ていないようだから、独裁専制国家において、軍を掌握できないことは政権にとっては致命的だといえる。

天津大爆発事件はその鏑矢にすぎず、7大軍区、2500か所以上の場所で、このような爆発事件が多発するという情報もある。

その目くらましのためか、海軍艦艇などを世界各地に出没させて、国内情勢から目をそらさせているようにも見えるから、帰国後の習近平政権の動きには要注目!だろう。
今後この国は、経済力低下、軍のクーデター初め、何が起きてもおかしくない状況になったと考えておくべきだ。

安保法制騒動が終結した今、わが国内の治安と南西方面の国防について、気を緩めることなく、万全の態勢を取ってほしいと思う。

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