軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

“友好人士”拘束される!

すっかり秋の気配、朝夕は冷えるし虫の声も絶えない。そんな田舎だからか、今日のチラシには≪秋の現地ご案内!≫と書かれた3枚もの「霊園」広告が入っていた!
そろそろ終活を!と思っていたから、目を通してみたが「樹木葬」「テラス区画の庭園墓地」「過去の宗旨・宗派は一切問いません」などと何となくさびしくなる見出しが目に入った。
樹木葬は管理料一切不要なので「継承者がいない」方に、「テラス…」は小学校に隣接した都会の中の「思い出の庭」なのだそうだ。


私は既に郷里に建ててあり、後は入るだけだから墓は不要だが、「散骨」とか「樹木葬」などという目新しい方式は、なんとなく“厄介払い”の無責任さが感じられて理解できない。
モノレールで行ける交通至便の霊苑…などというのも何となく胡散臭い。こうして逆に「家族の絆」は薄れていくのだろうが、下手すると住宅近辺に、まるで花咲か爺さんの灰のように散骨?されて、後で樹木が枯れたり、あちらこちらで「呪いのビデオ」に収録されることにならねばいいが…(笑)


さて、今朝の産経は一面トップで「邦人拘束中国、際立つ強引さ」として、5月頃に拘束された3人の日本人は、「脱北日本人妻の子」「愛知の50代会社員」「『友好人士』の一人」だと報じた。
一人目は、在日朝鮮人の父と日本人の母を持ち、幼少時の1960年代に北朝鮮に渡った男性。
二人目は、浙江省の中国人経営の調査・人材派遣会社に勤める50代の男性。
三人目の北京で拘束された東京の60代の男性は「過去に航空会社勤務、定年後北海道で牧場経営などに携わりつつ、日中間の人材派遣公益団体を立ち上げ、日中の政財界にも人脈を持ち、党機関紙・人民日報に取り上げられたこともある、いわゆる「日中友好人士」の一人だという。

戦後、GHQによるマインドコントロールで“軍事を忘れた平和主義者”が蔓延した我が国では、情報・諜報・謀略戦などという言葉は死語になっていて、自分が悪事を働かなければ、相手もしないと思い込んでいるから、捕まってみないと理解できないのだ。
東京の「日中友好の人士」のように、「尽くしても尽くしても…」相手にされないどころか、逆に利用されて捨てられるなどとは、初めから信じていないのだろうから気の毒だ。“お人よし”もここまでくれば笑えぬ喜劇である。
「スパイ」という言葉ほど、捉える方に好都合な言葉はない。疑わしきは皆「スパイ」の範疇に入るからだ。


逆の立場から見ると、わが国内にはシナや朝鮮半島、中近東などからウヨウヨ集まりすぎているから、「スパイ」という言葉さえ意味をなさなくなるほどだ。
外人、特にアジア系外国人の学者、評論家、メディア関係者はそう疑ってかかるべきだが、心優しい日本人には不得手である。
もちろん公的機関内にも潜入しているし、前回書いたように政治家の中にもウヨウヨいるのである。彼ら、彼女らを≪日本精神≫や「日本料理」で感化できると考えている人々はアマイアマイ!


今回のような場合には、一般的には報復として3人以上のシナ人らを“スパイもどき”だと拘束して取り調べるべきだが、お人よし日本人にはそれができないから、舐められっぱなしなのだ。その代表例が「拉致問題」であろう。
以前、絶好の解決のチャンスがあった。偽造旅券で入国した金正男を拘束した時だが、驚くべきことに時の“女性外務大臣”がVIP待遇で追い返したじゃないか。これじゃ真面目な公務員ほどやっちゃいられまい。
何しろ憲法で「国際間の紛争を解決するための手段」を放棄しているのだから、敵はやりたい放題、とうとう尖閣までも自分のものだと言い出して、実力行使されている。
それは、北方領土も、竹島も、過去のわが政府の対応が口先で「日本領だ」というだけで、正義を実行しようとはしてこなかったのだから、日本を敵とみなす勢力にとってはこれほど好都合なことはない。
力なき正義は無効(パスカル)なのだ!
だから敵は「スパイ」を使って、安保法制に反対させるし、“平和憲法”を守らせようとする。自分らにとって限りなく都合がいいからだ。

それでも日本人は、シナ人様御一行の“爆買い”を歓迎し、パチンコ屋に通って朝鮮半島に対する巨額の資金源を提供し、由緒ある温泉を、かけ流しではなく「垂れ流し」にされても文句も言わない。
「敵に塩を送った」のは戦国武将だが、今や敵に軍事力を強化するための資金を提供し、同胞さえも差し出して恥じない国家に成り下がった。

そしてご先祖様や将来の家族との縁も、“業者”の言うがままに「散骨」や「樹木葬」でごまかして、自分だけが楽をしようとするかのようだ。


数年前、大陸と取引していた友人が、相手企業から≪危険になってきたからしばらく取引を控えよう≫と言われた、と教えてくれたが、そのころから官憲の横暴は増していて、日本人に対する危険が増していたのだ。
今やそれは権力闘争に結びついている。
内よりも外に、人民の関心を向けさせる手法なのだ。
彼は一瞬「まさか…」と思ったらしいが、大陸内の反日の雰囲気と相手業者を信用していたから、彼の忠告に従ったらしいが、下手すると拘束されていたかもしれない。理由はなんだっていいのだ。
人民には、親友になれる素地はあるが、こと共産党という仕組み内に生きているシナ人は、全く信用できないという証明だろう。
インドネシア高速鉄道受注の件でも、日本企業が2年以上の期間と2億6000万円かけて探査して積み上げた極秘資料が、そのままインドネシア側から中国に手渡された結果、中国に油下をさらわれたじゃないか!

それほど今の日本人は、情報戦争に疎いのだ。
退官後、講演などで「お人よし日本人よ、早く目を覚ませ!」と吠えてきたが、これは「お人よし」ではなく「抜け作!」というべき事例だろう。
原因は、前近代化社会(元は後進国といった)の政治家らを少なくとも近代日本社会レベルだと勘違いしたからだ。
昔「何とかにキャデラック」という言葉があったじゃないか!
或いは背広を着てベンツに乗った「人食い人種」とでも言ったほうがわかるかも…
はるか昔、ジュネーブの国連欧州本部でその実態を身をもって知って、米国が国連に金を払わない理由がよく理解できたものだ。


北日本人妻の子供さんは、実に気の毒だが、これも1960年代の日本政府や当時のメディアなどによる中途半端な帰還事業の犠牲者と言えるかもしれない。北の理想郷という甘い言葉に騙された…


北朝鮮への帰還事業:送り出す小泉純也・帰国協力会代表委員。それが原因だか知らないが、2002年9月の日朝首脳会談で、金正日が拉致を認めて謝罪したにもかかわらず、息子が奪還する手段を講じなかったのは、これが理由か?=「幻の祖国に旅立った人々(小島晴則編)高木書房から≫


スパイ合戦に関する書としては「機密指定解除(トーマス・H・アレン著、佐藤和正訳。佐藤優解説)」が興味深いが、“お人よし”日本人には、その内容はにわかには信じられないだろう。

シナ人の狡猾さについては、「シナ大陸の真相(K・カール・カワカミ著・福井雄三訳)展転社」「暗黒大陸中国の真実(ラルフ・タウンゼント著・田中秀雄・先田賢紀智訳)芙蓉書房」「元駐中米国大使の回想1916〜1991:チャイナハンズ(ジェームズ・R・リリー著・西倉一喜訳)草思社』などに詳細に記述してある。とりわけカワカミ氏のソ連蒋介石との関係、リリー大使の当時の李王朝に対する“蔑視”は鋭く、シナ事変当時からこのような第1級資料があったのだが、当時の日本人は目を通さなかったのだ。
スマホよりもためになるから、これらのうちのどれでも一冊、目を通してほしいと思う。
今私は、平河総研のメルマガ≪甦れ美しい日本≫にこれらの資料を乱読して一文連載しているがすでに500回を超えた。個人的にいい勉強になっている。


最近の本では、「東アジアを覆う新帝国主義『中国の黒い罠』:宝島社」が詳しい。ただこれは2007年に出版されたもので、胡錦濤時代を分析しているが、分析内容は今でもよく通用する。参考までに表紙と目次を掲載しておこう。




≪裏表紙にある経済評論家・青木直人氏の「日中利権トライアングル」と次ページの「東アジア利権人脈相関図]は8年経過した現在読み返してみるとほぼ的中している。国民は騙され続けてきたのだ!≫


書斎整理で出てくる書籍と新聞記事などの旧史料は、なかなか捨てられないから、少しも整理が進まない。
こんな記事もあったので添付しておこう。


これじゃ今のところ『お墓の広告』は私にとっては全く不要だ!
日本国内を騒がせている半島関連に関しては、本日発売の「SAPIO・11月号」をとくとご覧あれ!



暗黒大陸 中国の真実

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  • 作者: ラルフタウンゼント,Ralph Townsend,田中秀雄,先田賢紀智
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