軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

過去に学ばない愚民

はや今日から11月、金子ゆかりの曲じゃないが、こうして「時は過ぎてゆく」・・・。
10月最後の31日の新聞記事の見出しを見ると、人間は歴史に学ばないものだとつくづく思わされる。


教科書検定で「三省堂が校長らに謝礼金を渡し」千葉県警は「交通事故死を≪過少計上≫」し、兵庫県警では「取締り報告書作成欄に見分していない同僚の印鑑を使用したとして70人が書類送検」され、“クイを残した”旭化成建材は「会社ぐるみで物件を偽装」し、大和ハウスは「建築法違反の防火扉」を“慌てて”改修し、東洋ゴム工業は「防振ゴム不正に関して新たに2800個のデータを改竄」していたことが分かったという。

≪後輩から送られてきた風刺漫画。うまいな〜といつも思うが、この政党は漫画に取り上げられるのもこれが最後だろう、と思う≫

何時から日本人の評価基準である「誠実さと生真面目さ」が失われたのか知らないが、きっとご先祖様は怒り狂っておられるに違いない。
メイドインジャパン≫の信頼性を揺るがす極めて恥ずべき行為であって、単なる賠償で済むはずはない。

昔はこうだった!
ウズベキスタンのナヴォイ劇場は、戦後ソ連に強制連行されたわが兵士たちが建設した劇場だが、その後の大地震でもこれだけが崩壊しなかった。これを文字起こしして伝えているブログがあるからご紹介しておこう。http://mari505.blog103.fc2.com/blog-entry-8.html


それに比べて“天下の”朝日新聞は、虚報を垂れ流して平気だし、外務省は「国際紛争を解決するための手段」としての軍事力のバックアップがないからとはいえ、「社交」と「友好」を【外交】と勘違いして、わが国に対する悪質な謀略=間接侵略を阻止できない。
政治指導力が不足していたのは昔からだが、事実現在も「維新」だか「無心」だか知らないが、金のにおいで動き回る不潔な集団が、政界再編だと意気込んでいる。全てが茶番だ!
李登輝閣下や蔡焜燦氏が、本来の「日本精神」を取り戻せ!と警告してくれていることを思い出すべきだろう!


其の昔、松島基地司令だったとき(平成6年)に、例の高級官僚たちのスキャンダルが噴出した。たまたま町の床屋で“散髪”していた私は、おかみさんが手を止めてテレビを見つつ「司令さん、この人たちはいったい何を学んだのでしょうね」とつぶやいたことがあった。
「家が貧しかった私は、高校に進学できず、中学卒業と同時に、母から手に職をつけなさい、と指導されて理容専門学校に入ったが、どうしても勉強したくて、進学した友人から教科書を借り出て読みふけった。巡回図書も利用して本の虫になったが、そこで今の主人と知り合って、子供にも恵まれ、幸せになれた。でも、この方たちは裕福な家庭で育って何の苦労もなく、4年制の大学にまで進んで、立派なお役人になったのに…」と言った。
そこで私は彼女にこういった。「学歴だけが人間性を示すものではない。彼らのような者たちを高学歴無教養というのです」

すると後ろでご主人が噴出したことを思い出す。


この時は確か「ノーパンしゃぶしゃぶ…」とかいう大蔵官僚たちに流行した「流行病」のようなものだったが、その後一流企業の社長が土下座する姿が紙面を飾る≪風物詩≫となった。
あれから約20年経つ。当時、中堅社員だったであろう方々がそれぞれ出世して局長や取締役になり、次々に不正が暴かれて土下座しているのは、この当時の腐りきった会社の空気を吸い、土下座した当時のトップの後ろ姿に学んだのだろう…

≪平成8年、薬害エイズ問題で追及されて土下座した会社社長らを伝える記事。今も昔も変わらない…≫


≪大蔵省高級官僚のスキャンダルと、民間企業社長が銀座のクラブでカラオケ三昧の姿を伝える記事。床屋のおかみさんの嘆きがよくわかる≫


実に見苦しいが、だからと言って人間は学歴を積めば、ドンドン「清廉潔白」な聖人に進化するわけでもない。
逆に一度手を汚すと、あとは野となれ山となれ!と自堕落になるのが人間であり、そこに何かの「示唆」が与えられ、自覚する機会があれば、気が付いて身を持ち崩す寸前で「われに返る」のだろうが、天下泰平の今の世の中、しかも無責任な低俗情報があふれている我が国の今日この頃である。
よほど体操やスケート選手など、スポーツ界などで、強固な意志を持って自己鍛錬をしている者以外は、易きについて自ら墓穴を掘るのが関の山、後で気がついてもすでに遅し!となるのも世の定めなのであろう。
これを私は「人生を無駄に生きる行為」だと呼んでいる。


昨日の都心部の「ハロウィーン」とかいう異教徒たちのカボチャ祭りにうつつを抜かしている若者たちの狂想曲!を見るがよい。人類、70億もいれば、そう簡単に偉人は輩出されないことを知るべきか。


さて今日は自己PR。

今月半ばに上梓予定の新著のタイトルは「安保法制と自衛隊=これからの自衛隊はどう変わるべきか=」に決定した。
昨日最終ゲラに目を通したが、若い方々向けに書いたつもりでも、表現力に乏しいので、うまく理解していただけるだろうか?と気にかかる。


14日の土曜日に、恒例の兵法研究会主催の国防講座を靖国会館で実施するが、印刷が間に合えば10冊程度はお披露目できるかもしれない。

≪新刊「安保法制と自衛隊=これからの自衛隊はどう変わるべきか=」青林堂¥1200+税≫


ところで今回の国防講座は、「軍事常識なき“危機管理”の危うさ」である。
パイロットとしての体験談などから、危機をどう予測して防ぐか、について語る予定。
平成27年11月14日(土) 13:00開演(15:30終了予定)
会場  靖国会館 2階 偕行の間
会費  1,000円(会員500円、高校生以下無料)


次は届いた本のPR
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≪韓国・台湾、まとめて無理心中!「断末魔の中国経済黄文雄著:ビジネス社¥1300+税≫

遂にシナは崩壊する!黄文雄氏の指摘は鋭いが、危機が目前に迫らないと理解できないのが人間であり特に戦後日本人の特徴である。


別の情報によれは台湾の企業は大陸に4000社以上進出しているが、その半数の2000社がすでに撤退した。そのおかげ?で広東省には500万人の失業者が出ているという。職を失った彼らが今後どう動くかは誰にもわからない。もっとも、進出した台湾企業の大半は大赤字だそうだから、黄文雄氏は韓国のみならず台湾までも“纏めて”無理心中!としたのだろう。
しかし台湾だけは“仲間入り”を避けてほしいと思う。

シナの情報は、次回まとめてご披露するからこうご期待。

安保法制と自衛隊

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戦闘機パイロットという人生

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日本を守るには何が必要か

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