軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

宇宙への進出

探査機「あかつき」が5年のブランクを経て金星の軌道投入に成功した。火星探査機「のぞみ」の軌道投入は不成功に終わったが、今回のあかつきの成功は、今後の宇宙探査に“望み”をつないだ!
JAXAの中村プロジェクトマネージャーは「ついに我々の夢が実現した。心の底から湧き上がる、金星に到着したという気持ちだ(産経)」と語ったが、再挑戦に取り組んで大きな成果を上げたのは、広瀬史子主任研究員だろう。
この5年間、寝ても覚めても軌道投入計算だけだったというから見上げたものだ。「周回軌道投入の前日、夫が『投入でしょ』と言って“豆乳”鍋を作ってくれた」というのがまた素晴らしい!座布団2枚だ!

≪今朝の産経新聞から≫


中村氏が「失敗すると想像力をどこに働かせるかの勘所がわかってくる。米国や旧ソ連は失敗を繰り返して成功した」と語っているが、これも今時の若者に聞かせたい言葉だ。「失敗は成功の元」なのである。明日は宇宙ステーションから油井君も帰還する。
無事に帰還することを祈りたいが、今後の宇宙探査が大いに楽しみだ。


そんな広大で神秘的な宇宙の話に比べて、地球上の話題は何となく薄暗く湿っぽい。


北京市政府は、2017年に行政公共機関の全体または一部分を北京郊外にある通州区の『行政副都心センター』に移すことを明らかにした」と中国メディアが報じたが、今や北京市内は、とても人類が住める状態じゃないそうだ。

北京市内の状況=大紀元から≫

2000年に訪問した時も、早朝の朝焼けは、日本では見られない特異な赤みがかった色をしていて太陽はかすんでいたし、上空から見ても、いわゆるスモッグのひどさは、昔新潟NRBを経て入間に機首を向けると、関東平野上空のスモッグに気がめいったものだった。松本を経て降下に入ると、スモッグの嫌な匂いがマスクに入ってくるので、鼻毛が伸びて仕方ない!などと冗談を言ったものだが、今の北京じゃ伸びるのは鼻毛どころじゃないのではないか?

昔は北京の西に遷都しようとしたようだが、砂漠化が急であきらめたという。そして今度は通州か。
昭和12年7月29日に、ここでは「冀東防共自治政府保安隊」という中国人部隊が日本人居留民を襲撃して、多数の日本人居留民を「猟奇的な方法で殺害」した場所である。シナ人は歴史に学ばない?ようだが、我々は決してその事実を忘れてはいない。次回、ユネスコの記憶遺産に登録申請したいくらいだ。
自分の国の首都だけが穢れているのではないことを知ってほしいものだ。地球全体を汚しているのが現代中国なのだ。
更には宇宙にも進出して、資源あさりと衛星破壊をもくろんでいるというから宇宙の嫌われ者だ。


そのシナの地上では、習主席が約束した30万人の軍縮が、来年1月1日以降、新組織改編を機に実行されるという。勿論一気に30万リストラとはいかないから、当面その実力組織は維持される。


ところがわが国では報道されていないがその裏で、シナの主席夫人は毛沢東夫人の江青からトウ小平夫人に至るまで、今まで中南海に「公室」を持つ夫人はいなかったのだが、習近平夫人は自室を今回構えたという。
その理由は「音楽や踊りなど、文化関連の仕事」を夫人が担当するというのだが、実は「報道規制に目を光らせているのだ」という情報もある。

≪英国を訪問した時の彭麗媛女史。この時は化粧のおしろいに斑があったので、「中国産の化粧品はだめだ!次から資生堂の製品をつけて!」「この化粧師はだめだ。早く首にして!」などと“国母”に同情する意見がネット上に流れたが、直ちに消去された=インターネットから≫


そこで思い出したのだが、11月12日の中国関連インターネット上に「スウェーデン籍の香港出版社社長、タイで失跡、中国に連行か」という次のような記事が出たことがあった。 
≪香港の出版社社長で、スウェーデン国籍の桂明海氏(51)がこのほど、居住先のタイ・パタヤのマンションから失跡したことが分かった。中国の工作員4人が連行したとみられる。海外のニュースサイト、博聞社が11日伝えた。
桂氏が経営する「巨流発行公司」と香港・銅鑼湾香港島、コーズウェイベイ)の書店の従業員3人も、10月24日、広東省深セン市で拘束された。
中国の弁護士によると、桂氏はスウェーデン国籍で、中国当局が連行するには犯罪人の引き渡しに関する手続きが必要。また、桂氏の居住先のタイ当局にも協力を求める義務がある。しかし、タイの現地警察には通知はなく、今回の事件は中国当局による誘拐と断定できるという。
桂氏は、北京大学卒業後、中国の出版社に編集者として勤務し、1988年にスウェーデンに留学。90年に国籍を取得した後、2003年、ドイツに移住した。
桂氏が設立した巨流発行公司は、中国指導部内で起きている権力抗争などを物語風にまとめた本を次々に出版。扇情的な表紙や表題も手伝って、大きな売り上げを得ていた。
2013年10月には、別の香港の出版社、香港晨鐘書局の姚文田編集長が、化学品の密輸容疑で逮捕されれ実刑判決を受けた。14年5月にも、香港の雑誌社社長の王建民氏が深セン市公安局に逮捕された・・・≫


この事件と習夫人が別室を持ったこととは大いに関連があり、実は夫人のスキャンダルをつかんだ桂氏は、これを出版しようとしたらしく、それで公安がタイまで出かけて捕まえたのだという。
今や絶対的権力をほしいままにしている習主席である。何もそんなに…と思わぬこともないが、中国ウォッチャーによると、この情報を伝えたのが訪中した米国大統領夫人だといわれ、直ちに別室を作って対処したらしい。
真偽のほどは不明だが、ウォッチャーはこれから報道規制が一層厳しくなる。外国特派員も気を付けた方がいいだろうと助言してくれた。


しかし、もともと言論の不自由な国だからどうということもなかろうが、この国には「傾城傾国の美女」という言葉がある。
古代中国四大美人には、楊貴妃、西施、王昭君貂蝉という“傾城”がいたが、いよいよ“現代傾城”登場か?と、現政権の将来に危機感を持つ者もいるらしい。


ところで、同じ大紀元日本には「米フェイスブック創始者マーク・ザッカーバーグCEO(31)は1日、第1子となる女の子が誕生したことを機に、自分と妻が所有する同社の株式の99%(時価総額450億ドル、約5.5兆円)を生涯をかけて慈善事業に寄付すると発表した」という。
ザッカーバーグ氏の夫人は、中国系米国人のプリシラ・チャンさんだが「チャン・ザッカーバーグ基金」という慈善団体を設立し、「個性化を重視する教育の普及、医療方面の充実、また人々の絆を深め、強いコミュニティを構築することに役立てるとしている」としている。


≪同氏はフェイスブックに投稿した長女への手紙の中で「私はこれからも同社のCEOであり続けるだろうが、この重要なプロジェクトを、君が成長するまで、あるいは私や妻が老いてしまうまで先延ばしにするわけにはいかないのだ」「すでにこの社会にいる人達だけでなく、これから生まれてくる人々の生活をも改善していくことができると信じている。あなたの世代が、今より良くなるために私たちにはまだやれることがある」と心中を語った。

≪幸せそうなザッカーバーグ夫妻=大紀元から≫

フェイスブックの最新の株主情報などによると、ザッカーバーグ氏は400万株の普通株式、4.19億株のスーパー議決権株(普通株式の10倍の議決権を有する)を所有している。ただ、同社の議決権は維持するためか、同氏は今後少なくとも3年間は寄付または売却の上限を年間10億ドルとしている。

これまでに寄付を続けてきたザッカーバーグ氏。米2013年高額寄付金上位50人ランキングでは、夫妻は最年少で1位(前年は同2位)だった。

経済誌フォーブスが発表した2014年の米国長者番付では、当時30歳の同氏は資産340億ドルで11位となり、惜しくもトップ10入りは逃したものの、同誌が今年11月に初公表した40歳未満の米国若手実業家に限定した長者番付では、資産471億ドル(約5・8兆円)で堂々の首位に輝いた≫


何とも心温まる話だが、本国の方はこれからいったいどうなる事か、先行き不安なところもある。
神秘的な宇宙に比べて300年遅れている地球上は、清濁あわせ持った未開の様相を呈していて、実に興味深い。来年はいったいどう推移するのだろうか…?


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SAPIO28年1月号
「掲載が少し遅れたが、今月号も充実している。特集の≪習近平は日本が怖くて仕方ない≫には、古森義久氏はじめ多くの中国ウォッチャーたちが健筆をふるっている。
相馬勝氏の「北京の首都機能移転事業と習近平ファミリーの利権」も一読に値する。



ジャパニズム28号
昔ここに「労働組合が国を滅ぼす」と書いた記憶があるが、山村氏と吉田氏の「新しい労組=ユニオンが破壊する日本人の労働観」はそれを示している。
「和を持って尊しとなす」国柄の日本人には、なんでも対決!という構図は当てはまらないと思う。これも戦後日本に強制された国際陰謀じゃないか?と思うのだが。

その他、現実に起きている街頭での民族的な“諍い”については目から鱗だった。とうとうそこまで至ったか…

安保法制と自衛隊

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