軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

天皇誕生日を寿ぐ


≪82歳のお誕生日を迎えられた天皇陛下と、寄り添われる皇后様=産経から≫

天皇陛下は23日、82歳のお誕生日を迎えられた。これに先立ち皇居・宮殿で宮内記者会との会見に臨み、戦後70年に当たり、戦争を知らない世代が増えていることを踏まえ、「先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが日本の将来にとって極めて大切なこと」と述べられた。

 昨年から続く「慰霊の旅」の集大成として、4月に皇后さまと一緒に激戦地のパラオ共和国訪問を果たされた。陛下は同国周辺の海に無数の不発弾が沈んでいるとした上で、「島々に住む人々に大きな負担をかけるようになってしまったことを忘れてはならない」と訴えられた。・・・(産経)≫

国旗を掲げながら、陛下とご皇室の弥栄をお祈りした。
この一年の陛下の戦場御慰霊の旅は、「平和であったならば社会の様々な分野で有意義な人生を送ったであろう人々が命を失った」ことに「非常に心が痛みます」のお言葉に尽きると思う。

ご高齢の御身、今後ははるばる遠隔地にご慰霊の旅に出られることを避ける意味でも、靖国神社での御参拝を実現したいものだと思う。
それが股肱の臣の取るべき態度だと思うのだが、安倍総理の決心を促したい。


さて、産経前ソウル支局長が、韓国の朴槿恵大統領の名誉を毀損したとして起訴された事件で、ソウル中央地裁は無罪を言い渡し、韓国検察は控訴を断念、無罪が確定した。

その結果、韓国という国の非民主主義さが際立って国際的に広がった。今頃≪しまった!≫と思っているのじゃないか?

18日に無罪判決があった時、有識者らがいろいろ感想を述べていたが、産経31面の次の3人の意見が的を射ていると思う。


田原氏が言う様に「記事の引用元である朝鮮日報には、最後まで何のお咎めもなかった」のであり、花田氏の言う様に「韓国には言論の自由も司法の独立もないことが国際的にも明らかになった」のである。
作家の門田氏も「理不尽な国家への外交手段として、毅然とした態度こそが有効だということを裁判を通して知らしめた」のであり、「『譲歩では何も生まれない』ということを日本人はよく見ておくべきだ」と語っているが同感である。
それにしても加藤氏はよく耐えたものだ。ややもするとこの手の程度が低い問題に巻き込まれた場合、周囲からの“助言”などで、意思が砕けやすくなるものだが、彼は毅然と最後まで堂々と対応していた。
産経新聞社挙げての支援はもとより、国民の多くの支持があったからだろうが、彼の一貫してぶれなかった態度を称賛したい。


その韓国は、経済的に苦境に落ち込みつつあるという。その政治形態から見て当然の成り行きだろうが、軍事に関しては何ともお粗末な事故が続いている。これで北の脅威に耐えられるのか?

インドネシアの空軍機がきりもみに入って墜落して、パイロット2名が殉職したが、機体は韓国の航空機メーカー製で「超音速練習機T50系列」である。この機体の事故は3件目だそうだが、何ともインドネシアも災難に遭ったものだ。安物買いの銭失い、イヤ、「貴重なパイロット失い」だろう。

次はメイドインチャイナ製の高速鉄道事故にならねばいいが…


他方シナでも墜落事故が起きている。12月17日、複座型の中国軍主力殲10戦闘機が浙江省で墜落し、乗員2名は脱出に成功した。墜落したのは東海艦隊所属で「エンジンがロシア製のAL-31」だという。軽量、多機能、超音速、全天候などといううたい文句で登場した第4世代の戦闘機。

なんとなく「中・韓合作事故」のようで今後が気がかりになる…

≪J10の墜落現場=インターネットから≫

≪救助されたパイロットの一人。無事でよかった…=インターネットから≫


南シナ海を不法占拠中の中国だが、展開すべき戦力を特訓中なのであろう。
そんな彼の国内では習近平主席による軍の掌握が障害に突き当たっているという。30万人削減という国際アピールがどうも裏目に出ているようだが、12月12日から中共軍事委員会が主導する軍委拡大会議が行われ、習主席は早く軍権を掌握したがっていて5大戦区の司令や軍長などにに自分の腹心を手配するのに大多忙らしく、一日3〜4時間しか睡眠がとれないらしい。
それで13日に反日鳴り物入りで宣伝した「南京大虐殺記念大会」も欠席したというのだが、日本の一部報道では「習近平は日本と争う意思がないのでは?」などという“善意の報道”がなされたが、事実はそれどころではなかったということか。
この強引な人事に対しては、当然軍人らには不満が出る。情報では彼の片腕といわれる劉源も辞職をほのめかしているというから興味深い。
そこで習近平主席はこれら軍人の軍長ら以上の幹部に対して「反抗しない」という証書を提出させようとしているというのだが…。


そんなさなかの12日に起きたのが北朝鮮牡丹峰学団ドタキャン事件であった。中共の幹部が出席しないことに腹を立てて、金正恩がドタキャンしたと伝えられているが、その後北朝鮮は、12月16日に、シナに駐在する全部の商社員を平城に呼び戻したという。すでに朝鮮農業省、林業省、貿易省及び万寿台創作社から派遣されている商社員らも国際列車で帰国したらしい。


≪インターネットから≫

この事態にネット上には「あんな2流3流の楽団演奏会に習主席が出席するわけがない。彼は彭麗媛夫人の歌も嫌いで聞かないほどだ。彼が大好きなのはトウ麗君(テレサ・テン)の歌で、テープもこすれて音がでなくなるまで聴く…
彼の車の中にもトウ麗君(テレサ・テン)の歌ばかり…」


思いがけない記事に、思いがけない情報が出るものだが、国家公務員の月給表が漏えいした。
かっての報道ではシンガポール総理の年収は218万ドル、香港主席は422万香港ドルオバマ大統領は40万ドル、プーチン大統領は年収11万ドルだ、と報じられたことがあった。
中共建設期は号俸は24ランクだったが、その後毛沢東は“降級”を建議し、毛沢東周恩来劉少奇朱徳などの指導部は月404・8元だったといわれている。
その後、財政困難な時期でも指導者らの給料は調整されず、その時期胡耀邦の給料は相変わらず行政職5で340元、現在の習主席の月給は推定1万元だというが、彼ら高位高官らは「ほとんど財布を持っていないだろうから無関係だろう」とも揶揄されているが…


最後にウォッチャーからの忠告。「日本に爆買いに来ているシナ人らが飲食した後の食器に注意した方がいい」というもの。

この写真は、常州市にあるレストランの設置カメラの映像である。
上の写真は12月9日の昼ごろ、テーブルを拭く店員のすぐ後ろを通過した3歳くらいの男の子とその前に母親らしき女性、

下の写真はこの子の小便を入れたお椀(赤い囲みの中)を母親?が机の上に置いたが、店員がこのお椀に気が付いた。「なぜ生ビールが入ったお椀が?」と不思議に思った時、子供が「それ僕の小便…」と正直に言ったから大騒ぎ、店長は怒ってお椀を捨てたというのだが、コメントが面白い。
「中国人は何でもやる!!」「茶碗の中に尿を入れた。どこの国の人間にも考えられないことだ!」「本当に道徳心がない民族だ!」
ウォッチャーはさらにこう付け加えた。「先生、日本だったらどうなりますか?」

観光地の皆様方、変な容器入りの“生ビール”にはご用心、ご用心!


届いた本のPR
======================

≪御存じWiLLの2月号。「崩壊―朝日新聞」とあるが、「なかなか崩壊しない?朝日新聞」と言いたくなる。
「日本人なら旗日には日の丸を掲げよう」は同感。今日もご近所には皆無、我が家だけが掲げるのが通例になってしまった…。
加藤康男氏の新連載「天皇の馬」は読ませる。
それにしてもワックさん、まだ12月なのに来年の2月号出版とは少し気が早いのじゃ?



≪近現代日本軍事史:第5巻=坂本祐信著:かや書房¥2800+税≫

防大後輩;坂本君のの渾身の著書、第5巻で当面の目標を達したという。
終章には、一時話題になった「安保法制」に対する“個人的見解”がある。
拙著「安保法制と自衛隊」完成前だったら大いに参考になったのだが…少し遅かった。軍事問題研究者にはぜひご一読いただきたい。



≪占領下制定憲法打破・第9条改定に策あり=等々力孝一著:展転社¥1800+税≫

著者は西尾幹二氏主宰の坦々塾会員。
はしがきに「9条改定に策あり、と言って特段の秘策奇術などあり得ない。その第2項削除という改正目標を確かなものにすることが先決である。そんな平凡なことを、過去数十年の間、提案し追求する政党・政治団体が存在してこなかったことが不思議である…」「端的に言えば、自衛隊憲法に違反しないことが認められ、そのうえ、安保条約によってアメリカが守ってくれるから、9条はそのままでも国の安全に差支えない、と国民全体が安心し油断している、ということに他ならない」とある。
そう、以前西尾氏が「問題は憲法ではなく、憲法第9条を言い訳に国防を怠っていることだ」と語った言葉に集約される。
戦後70年、ひたすら[押し付け憲法]をいただき、政治家は与野党ともにそれをたがいに「なあーなあー」の世界で忌避してここまで来てしまった以上、私の目の黒いうちは「正常な憲法」を拝むことはあるまいと達観するに至った。
後は野となれ‥ではないが、「これじゃいけない」と自覚する若者たちが自らこれを破棄する勇気を持てるか否かにかかっているように思う。
憲法改正を生業にしていると思ってきた保守派政治家らも実はアメリカの力にすがり、自ら正そうという勇気もないままに、綺麗ごとをシュピレヒコールするだけのことを“生業”にしているだけなのだ、ということに気が付くのが遅かった…。
そこで憲法の文言はどうであれ、現実に生じている国際紛争を解決できるだけの実力を整備することの方が最優先事項だ、と考えるようになった。いざとなれば≪超法規≫手段行使という手もある。
著者の「策」は明記されていないが、問題点は整理されているように思う。

膨張するドイツの衝撃―日本は「ドイツ帝国」と中国で対決する

膨張するドイツの衝撃―日本は「ドイツ帝国」と中国で対決する

安保法制と自衛隊

安保法制と自衛隊

戦闘機パイロットという人生

戦闘機パイロットという人生