軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

現代史を支配する“病人”たち

舛添“騒動”も一段落したが、飛ぶ鳥跡を濁したせいか、まだまだTVでは面白おかしく話題にされている。一旦地に落ちると、メディアの格好の餌食になるから、有名人はご用心あれ!


スタジオの話題に全く同感なのは、彼が議会で回答したことも、給与返上の申し出も、辞職と共に完全に消滅するという“無責任さ”だ。
議会の規則がどうなっているかは知らないが、これじゃ食い逃げ同然だろう。仮に金に困ったホームレスがそば代を払わず逃げだしたら、警官はどこまでも追跡して検挙し、払わねば裁判沙汰になり刑務所入りなのに、都知事という“有名人”の場合には悪行は一切見逃されるというのだから腑に落ちない。正義はどこに行った? 放任してきた都の役人も責任は逃れられまい。
全ての損失を補てんするのは都民の血税である。その上彼に給料と退職金を支払うというのだから、盗人に追い銭ではないか!
これだから変な輩が政治家に立候補するのだ。要は生活費稼ぎなのだから…
まじめに働いている青年たちが反乱を起こすぞ!と言っておきたい。


次期都知事に誰を推すかで既成政党は苦労しているようだが、懲りずに[有名人]を探しているという。都民や国民の生活に責任を持つ政治の責任者を選ぶ選挙を、人気投票程度に理解しているのが既成政党なのだから、AKB48の選挙と少しも変わらない。都民をばかにするな!と言いたいが、さりとて、こんな世界に真面目な都民が立候補することはなかろう。
せめて“御のぼりさん”のなれの果てや“外国移住者”ではなく、地元で3代続いた都民から立候補してほしいと思うのだが…。熱意と責任感という点において地方出の候補者よりも望ましかろうから。

ところで後継者めぐりが流動的な中、友人からこんなメールが来た。タイトルは「こりゃひどい 参議院議員も落選させないとあかん」というもので拡散希望とあったから添付しておく。ゆっくりとご覧あれ!

http://blogs.yahoo.co.jp/deliciousicecoffee/45963930.html



さて、愛読書の「現代史を支配する病人たち」(P・アコス、P・レンシュニック著、須賀葉子訳:ちくま文庫1992年)という本には、第2次大戦以後の世界の指導者(17人が挙げられている)のほとんどが“病人”だったと書かれている。われわれは病人に支配されていたのである。
そしてその結論とは、「医師の守秘義務とは何か?」「権力乱用に対する国民の正当防衛とは?」とされ、「秘密を守る義務が他のすべての義務や権利に勝るという考え方は不合理であり、不正でもある。…この秘密を守る義務は、主として公衆の利益に基づいて規定されるのだということを忘れてはいけない」「一九七六年に建国二百年を祝った強大な民生主義国家においてさえ、肉体的病人(そしてたぶん精神的病人)が最高権力を握るのを予防するという点では、民主的諸制度も不十分だということが、改めて認識される。
 以上のような考察の結果、私たちは権力志向の起原について、ある考えを持つに至った」というのだが、次が面白い。


≪…権力の把握というのは、幼児期に感じた強い欲求不満(中でも特に、孤児、私生児、捨て児など、見捨てられた予供の欲求不満)の補償であるように思われる。したがって権力とは、欲求不満によく効く治療法の一つ、麻薬や万能薬のようなものなのである。人間たちを征服し、支配し、彼らを復讐の掟に従わせたいと思う気持もよくわかる。このような人々は、身体が悪いと診断されたからと言って、権力を放棄するものではない。彼らにとって権力とは、神聖にして侵すべからざるものであり、世人も大体、何人かの元首については、このカリスマの力を認めている。民主政体においては、マスメディアが大きな自主性を持っているので、公衆のある部分は、そんな考え方から解放されている。立法、司法、行政、および軍隊のヒエラルキーの中で、文武の権力を握る者に向けられる伝統的な態度は、二つあって、現在はその両極の間を揺れ動いている。一つは、権力者を讃美し、崇拝し、偶像視さえする態度だ。この例は、独裁政体でも民生政体でも数多く見られる。これに対するもう一つの態度は、すべて権力者礼讃(たとえ部分的でも)というものに、皮肉っぽく、嫌味たっぷりに、辛辣な抵抗を加えるもので、無政府的呪誼にまで行きつくこともある。この態度が一般化したのは、階級制度の神聖な性格が完全にその両義性を露わにしたフランス革命以後のことである。(中略)
 政権を行使している限りは、必ず医学的なコントロールが行われるべきなのだ。これは、民主政体の運営における障害を除去し、多少なりとも独裁形態に逸脱してしまうのを出来る限り避けようとして、議会が行うコントロールを正常に敷衍しただけのものなのだから。政治的な情報では足りない部分を、医学的な情報で補わなければならない。政治情報が市民にとっては不十分な場合がよくある。それというのも、問題がますます複雑化して、市民がそれを評価したり判断したりすることが技術的にも実際的にもできにくくなっているからである。このようなわけだからこそ、われわれ民主政体においてさえ、確立してしまった権力は濫用されがちで、専制的なものになっているのだ。
 したがって、元首の心身状態の調査は、好奇心や一般的哲学的関心の発露ではなくて、全市民の正当防衛の問題となってくる。この意味でこそ、本書にこめられたメッセージが読者に理解されたいと望むものである。本書の目的は、元首たちの隠れた面をあばくことではい。いくつかの国では、権力を行使することが麻薬のような作用をし、それなしではいられなくなっていることを理解させる目的でこの本は書かれた。(以下省略)≫

身につまされる警告ではないか? 辞職した元都知事に当てはまる。彼が抱えていた病名は知らないが、ネット上には“火病”とある。


ところで19日の大紀元日本は次のように伝えている。

江沢民が中国の武装警察部隊によって自宅から連れ出され、北京軍区の機関で陸軍将校に身柄を引き渡されたあと、行方不明になっているとの情報がある。党の退職幹部を護衛する部隊に所属する人物が大紀元に明かした。大紀元は現在、情報の信ぴょう性を調べている。

 この人物によると、6月10日午前4時頃、護衛部隊の司令官が、江沢民を強制連行するよう命令を下したという。武装警察部隊某部署の参謀長が、江沢民を元北京軍区の機関に連行したのち、複数の陸軍将校に身柄を引き渡すよう指揮したとされる。身柄を受け取った将校の1人は中将で、1人は大佐、1人は私服の人物だったとの証言から、今回の命令は機密事項として中央軍委から出されたものと思われる。近頃、江沢民親子が軟禁されているという情報が絶え間ない。香港の雑誌『争鳴』はこのほど、中紀委が5月14日に江沢民の長男江綿恒に対する正式な事情聴取を行い、個人や家族が海外で所有している資産状況について説明を求めたことを明らかにした。また上海のある消息筋は大紀元に対し、江綿恒がすでに上海郊外のある場所に軟禁されていると明かした。ネット情報では、江沢民自身が上海の黄浦江畔に軟禁されているとも伝えられている。

 公の情報では、3月から4月にかけて江沢民が3回連続で共産党上層部の公開行事に欠席したことが明らかになっており、内外からの注目を集めている。ボイス・オブ・アメリカが4月25日の報道では、一カ月に3回も公開行事から江沢民の名前が消えていたことは、重大な政治的なシグナルが出されていると指摘した≫

事実だとすれば、現在の中南海内部の政権争いは混乱が続いているのか、それとも収束に入りつつあると予想される。

江沢民元主席は、落ちぶれたりと言えども軍高官に強力な支持者を抱えている。習主席がトップを入れ替えたにしても、完全掌握までは程遠い。東シナ海尖閣方面での海軍の異常な行動は何かそれに関連しているのではないか?
一部の報道によれば政府はツンボ桟敷におかれていたらしいというから…


胡錦濤時代にも、海軍の反乱があって、間一髪胡錦濤チベットに一時避難したことがあった。軍の掌握は一筋縄ではいかないという証明である。江沢民は、昇任と給与で支配していたが…

経済も行き詰っていて八方ふさがりだから、内部の暴走が、外に向かわねばいいが…。この政府も病人たちに支配されているのだから用心して対応を準備しておく方がいいだろう。
それにしても、米国大統領選挙初め、今や世界中の既成政治家は市民から嫌悪されていて、ローマ市長に若い女性が当選する有様だ。
つぃかに何か変革が起きているのだが、今回のわが選挙では何か良い変化が起きるかどうか…。旧体制の崩壊は近い!と感じているのだが。さて…。

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