軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

物流センターにでも変更したら?

豊洲市場移転問題は小池知事が直感的に感じていたように、魑魅魍魎の世界だった。
築地市場が老朽化したとか、狭いなどという一部の意見を先行させて、もっとひどい老朽化した化学工場やガス施設などの廃棄物を集積した“夢の島”の一部に、移転先を決めてしまった。
豊洲移転問題がこれほど紛糾するのは、移転までの不明朗なプロセスにあり「東京都作成パンフレット」によっても「全てが移転ありきで話が進んでいた印象」は拭えない。
しかし、都が行った環境調査の結果が正しいものならば何ら問題はなかったはずだが、設備も工法も、次々に登場した役人たちや専門家たちも、誰一人として真相を知らないし、話そうともしないことだ。
これでよく高給取りが務まっていたものだ。まるで小学生が立案した自主的運動会のようだ。
「あれはどうした?」
「知らない、誰かがやってるんじゃないの??」


この役人たちは一体どんな教養を身に着けていて、都民を睥睨していたというのだろう。責任感のかけらもうかがえない。
都議会議員たちがだめなことは都知事選挙の際にボスが現れて判明したし、富山市議会や号泣議員らの実態を見ればすぐわかる。
あれほどケチで無責任ないじましい連中がバッジをつけて大手を振って飲み食いしているのだ。
よくもヌケシャーシャーと禄を食んでおれたものだ。
都民の監視が甘かったからだが、その間、都庁詰記者たちはいったいどうしていたのだろうか?立派な記者室を与えられて満足していたのだろうか?これじゃ母体の会社が持たないぞ!

今ではメディアはここぞとばかり追求の手を緩めていないように見えるが、都民の健康がかかっている問題だから、今度だけはしっかり見張り番の役目をはたしてほしい。メディアだって、都合の悪いものには蓋する癖があるからどこまで継続する気か見ものだが、今日のワイドショウで、その一部が見え始めている。
二人目の市場長は、施設の専門家ではなく、金勘定の専門家で、昔新銀行東京とかいう、得体のしれない鳴り物入りの銀行が出現したことがあったが、その負債滅却に奔走した人物だという。その腕を買われて都庁の幹部になったらしいが、それを推進したのは誰の時代だったか、豊洲市場移転問題だけに焦点を当てていては、問題の本質を見失う。
この当時世間を騒がせた“外国”を巻き込んだ奇妙な事件を時系列的に並べて照合してみるがよい。多額の税金が流れ込んで消滅してしまったのではなかったか?この間も移転騒動は動いていたのじゃなかったか?
これで誰が一番得したのだ!今頃ほくそえんでいるのじゃないか?
追求していけば、そこには必ず同じ名前が出てくるから接点がわかるはずだ。つまり、築地移転をきっかけに、廃棄物施設“転がし”で一稼ぎしようとした連中だ。

気が弱い都庁役人たちは、見て見ぬふりしているようだが、それは嫌がらせや直接的被害を受けるからだろう。そのうちに自殺者が出るかもしれない。

たまたまサンデー毎日が「築地移転、都が勝手に「盛り土」安全対策怠り情報隠蔽…予算も過小見積もりで巨額膨張 〜ビジネスジャーナル 株式会社サイゾー」と報じたようだが、豊洲市場の今後の経営は非常に難しいという試算があるのだという。

では伝統的な東京の名物築地市場を活性化した方がいいのじゃないか。今後の漁獲量や魚市場の見積もりは、インターネット販売などに押されて見た目ほど拡大しないという説がある。中国や台湾韓国などに乱獲されて、漁獲高もじり貧になっている。
この際長期的視野に立って見直し、薬品で穢れた新工場は、外国の家具センターか物流センターに変更した方がよいのではないか?
見本は近くの千葉エリア内にいくらでもあるはずだが…。


ところで今日は、気分のいい話が転がり込んできたので、豊洲問題はやめる。

少し風邪気味で臥せっていたら、佐賀県の後輩から郵便物が届いた。家内が開けて驚いた。素晴らしい佐賀名物の湯のみであった。そして何よりも手紙の内容がよかった。わが身の恥を顧みず、全文を紹介したい。


≪本来は般若心経だが、「教育勅語」で良かった!≫

謹啓 暑さ寒さも彼岸までと申しますが、お元気でご活躍のことと存じます。
  「喜壽」誠に慶賀に存じます。
 佐藤先輩の叙勲記念に湯呑みを作製しようと思っておりましたところ。以前お電話で勲章を辞退されたことをお聞きいたしましたので、喜壽のお祝いに作製いたした次第です。
 帰省後、暇に任せ陶芸を始めました。陶芸といっても体験絵付け並の素人陶芸です。それを近所の富崎陶器店に依頼し有田の窯元で焼いてもらいました。
 明治の文明開化の風潮により洋学が重んじられ、我が国の伝統の倫理道徳に関する教育が軽視される傾向にあることを深く憂慮された明治天皇は、徳育の振興が最も大切であるとされ、我が国の教育方針を明らかのするため、明治二十三年十月三十日、教育勅語を換発されました。勅語には、日本人の祖先から受け継いできた豊かな感性と美徳が表され、人が生きていくべき上で心がけるべき十二の徳目が簡潔に述べられています。(明治神宮HP)
 日本は過去、多くの大災害や戦役など国難・靫難に見舞われましたが、その都度、先祖代々受け継いできた大和魂で乗り越えました。最近では阪神淡路大震災東日本大震災でもその片鱗を見る二とができ、諸外国から大きな称賛を受けました。敗戦後、教育勅語は「国家主義軍国主義」とみなされ進駐軍の意向により排除されましたが、我々日本人には大和魂すなわち教育勅語の精神が連綿と受け継がれていることを確信いたしました。
 この意味合いからお祝いには「教育勅語」の書写が最適と考えた次第です。畏れ多くも、菊のご紋・御璽も手書きいたしました。花弁の不揃いや呉須の濃淡など散見されますが、これで手書きの風合いと笑い飛ばし、お手元において御愛用下さい。絵付け・窯入れ・窯出しと思った以上に期間を要し、お誕生日に間に合いませんでした。ご容赦ください。

これからは、日ごろ思っていることを駄文にいたしました。
 教育勅語のどの文章が、どの字句が「国家主義軍国主義」を連想させるのでしょうか?私には理解できません。日本国国旗・国歌に反対する一部の国民がいることも確かです。そこで世界各国の国歌について調べ、以下リオオリンピックで金メダル数上位の国歌を並べました。(出典一徳永日本学研究所代表徳永圀典)

 一位 アメリ
「おお激戦の後に 暁の光に照らし出された星条旗が見えるか 夜どおし砲弾が飛びかった後に、われらの星条旗が翻っている。自由な祖国、勇敢な家庭 星条旗をふれ 星条旗をふれ 戦闘がやんで微風が吹く中に 濃い朝霧の中 見え隠れしているものは何か これこそわれらが星条旗 神よ!星条旗をふり続け給え 自由の祖国勇敢な家庭の上に」


 二位 イギリス
「おお神よ 我らが神よ 敵をけ散らし降伏させ給え 悪らつな政策と奸計を破らせ給え 神こそ我らが望み 国民を守らげ給え」


 三位 中国
「立て、奴隷となるな、血と肉もて、築かんよき国。立て!立て!立て!心あわせ、敵にあたらん、進め、敵にあたらん。進め、進め、進めよや」


 四位 ロシア
「鍛えられし わがつわもの 攻めくる敵 討ち破り 断乎と守る 尊き国わが祖国に栄あれ。栄光の民よ 自由の祖国 結ばれしその誉れ 旗のかげで導けよ勝利の為 進めよや」


 六位 日本
君が代は 千代に八千代にさざれ石のいはほとなりて、苔のむすまで」。


 七位 フランス
「ゆけ祖国の国民 時こそ至れり正義のわれらに。旗はひるがえる 旗はひるがえる 聞かずや野に山に 敵の呼ぶを悪魔の如く 敵は血に飢えたり。立て国民 いざ矛とれ 進め進め仇なす敵を葬らん」


 国歌は独立戦争や革命などによる国家創設時の国民意思・意識の凝縮でしょうから、各国の国歌を比較し論じることはできない。と、思いますが外国の国歌は「なんと血生臭い!」歌詞でしょうか。金メダルを取った選手は、オリンピックという平和の祭典で、この血生臭い国歌を大きな声で歌ったのでしょうね。
 日本の国歌は、悠久の国家安寧安泰を願った未来志向の歌詞なのに、国旗国歌に反対する輩がいることは嘆かわしいことです。
 リオオリンピックでは、他国の国歌を吹奏したり、中国国旗を作製ミスしたり、外交問題になりかねない事態がありました。東京オリンピックまであと四年です。参加国の国旗・国歌への理解は最低限のおもてなしだと思います。リオのような間違いがあってはなりません。そこで、これから国際大会などで国旗掲揚・国歌吹奏がある場合、カラオケの歌詞カードのようにテロップで歌詞を流したらいいと思います。吹奏だけではなかなか理解は進まないでしょう。歌詞があれば理解が進むと思います。それはまた、「君が代」への理解の一助にもなることでしょう。
 駄文を重ねてしまいました。末筆となりましたが、益々のご健勝ご多幸を祈念申し上げます。                            謹白
 平成二十八年九月吉日
                            鬼塚 恒久 拝
 佐藤 守 様


≪彼のことを伝える佐賀新聞。佐賀には東京と違って余裕があるな〜。鬼塚君ありがとう!≫



≪これは毎年贈られてくる元副官からの花束。うかうか臥せっていられない!≫


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