軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

教育改革は“急務!”

 タイのプミポン国王が逝去された。国民が嘆き悲しむ姿に、東洋の独特な「王政」が偲ばれる。
「後継国王となる予定のワチラロンコン皇太子が当面、皇太子の職にとどまるための措置。タイ憲法は国王が不在、もしくは職務を遂行できない場合に摂政を置くことができると定めている。(共同)」とあるが、わが国で突如話題になった皇室の在り方に、大きなヒントを与えているのではなかろうか。欧州のオランダ王室だけが“前例”ではなかろうに。


終戦後、占領軍に“民主的”教育改革を強制されたツケが効いてきて、ついに教育現場は落ちるところまで落ちた感がある。
全く日本の歴史と伝統に無知蒙昧で、占領軍の威光を嵩に着た寄せ集めの未熟な組織で作られた基本法など「教育勅語」の足元に及ぶはずもなかった。
しかし当時は「敗戦国」であったから、隠忍自重してそれをしのばねばならなかったが、その隙に教育界を占領したのが共産主義者であり、その代表が≪日教組≫であった。

週刊新潮の特集記事から≫


初代日教組委員長は、皮肉にも旧陸軍出身者であったが、気鋭の組合員が“旧軍人”に良く従っていると感心していたが、樺太憲兵隊に所属していた彼は終戦間近だと知ると、勝手に札幌の本部に出張して残留し、終戦樺太の部隊に復帰することなく復員した「旧陸軍憲兵中尉」であることが分かったのはだいぶ経ってからであった。
旧陸軍には「陸軍中尉」という階級は存在しない。必ずその前に職種がついていたから「確か彼は…」と気にした旧軍関係者が調査して判明したのだった。
憲兵」だったことが公になるとすぐ彼は引退したはずである。


そんな“いい加減な!”組織であったにもかかわらず、世に不平不満を抱く“狂師たち”が集まって、純真な子供たちを朱に染めていった。
それがとうとう行き着くところまで行った、と今回週刊誌が暴露した。
昔から労働組合本部には現場で働かない「労働貴族」がたむろしていて、組合員の血の出るような納金で派手な生活をしていることは業界では知られたことであった。

週刊新潮から。これが「労働貴族の実態だ!」≫


そしてその“成果”が慶応大学の強姦事件に花ひらいたという事か。
いや、私大だけではない。かの有名な東京大学でも、これに劣らぬ強姦事件が起きて顰蹙を買ったばかりである。
其の昔、バブルのころには大学には「キャバ嬢」がたむろしていると書かれたものだった。学問なんぞどうでもよかったのだろう。


昔の大学生は「角帽」姿の凛々しい大人だったが、今や大学はチンピラの異性不純交友の場になっているようだ。落ちるところまで落ちたとはこういうことを言うのだろう。
何も大学だけではない。東京都庁の高級役人たちのでたらめぶりには、納税者は愕然とさせられたが、彼らもこれらの大学の卒業生か? どうせ氷山の一角にすぎまいが、学歴社会の落とし穴、皆「王様は裸」だったのだ。


今週の週刊誌ウォッチが面白い。花田氏もこんな内容満載の週刊誌批評などしたくないに違いないが、すべてがこうなのだからやむを得ないのだろう。


≪さすがの花田氏も「あきれて」ものが言えないようだ≫

これがその週刊誌広告だが、あまりにもおどろおどろしい記事で埋まっている!

3000年の歴史と光輝ある日本国は、どこに行ったのだろう?
きっと純粋な希望の種が『声なき声』の中に潜んでいる…ことを信じたいが。


次の産経抄も戦後教育の弊害のような気がしてならない。決してこれがメディアの実態のすべてだとは言わないが、ペンの虚構と暴力の一例であることは事実だろう。

≪【産経抄】「日本はひどい国」強調 報道のあり方の貧しさを露呈した中日新聞の「想像」記事

 日本をひどい国だと力説すると評価を受ける。そんな報道界の悪弊がなせるわざか。中日新聞が5月に掲載した連載記事「新貧乏物語」に誤った記述があったと、12日付朝刊で「おわび」を掲載した。「原稿をよくするために想像して書いてしまった」。執筆した記者はこう話した。

 ▼「おわび」によると、病気の父を持つ中学3年生の少女が、教材費や部活の合宿代も払えないなどと書いた3カ所の記述が事実と違った。悲惨さを強調することで、よりドラマチックにしたいと考えたとすると、誤りというより意図的な捏造だろう。

 ▼思い込みや歪曲、捏造に基づく報道というと、朝日新聞が取り消した東京電力福島第1原発所長の聴取結果書「吉田調書」の記事や、詐話師、吉田清治氏の偽証に基づく慰安婦強制連行記事が思い浮かぶ。ともに日本の国際的評価を大いに下げた。

 ▼さかのぼれば平成元年4月には、沖縄県西表島のサンゴに朝日新聞のカメラマンが「K・Y」と刻み付ける事件もあった。同社はこの写真に、こんな記事を添えていた。「八〇年代日本人の記念碑になるに違いない。(中略)精神の貧しさの、すさんだ心の…」。

 ▼一連の報道には、事実関係は軽視する一方で、とにかく日本をおとしめたいという暗く理解し難い情熱を感じる。小紙もかつて合成写真を本物として掲載したことがあり、心から反省しているが、少なくともそんな自虐趣味とは無縁である。

 ▼作家の清水義範氏の短編小説『最低の国家』に、日本と日本人をけなしまくった評論家がこう語る場面がある。「自分だけは別だなんて、そんな虫のいい話は通りませんわねえ」。子供の貧困の実態を追及した記事は、一部報道のあり方の貧しさをもあらわにした。≫


もっとひどいのが、「南京大虐殺」と「“従軍”慰安婦」というねつ造記事を世の中に垂れ流した朝日新聞であろう。
戦意高揚のため虚構の「百人斬り」記事を書いた毎日新聞もそうである。
こうして多くの日本人が、嘘八百のでたらめ記事を信じさせられ、敵に利用されて世界中に発信され、国と英霊方の名誉をひどく傷つけられたが、彼らは一切謝罪も訂正もしていないことを忘れてはなるまい。
今や新聞は“虚構記事”、テレビは“やらせ番組”が横行しているという事か。


更に今、参考になるのが米国の新聞である。
自分たちが今後も利益を上げやすくするためには、どうしてもクリントン候補の方がいいというので、あることないこと、トランプ候補のネガティブキャンペーンに乗り出した。ここに出てくる新聞名をよく覚えておこう。大多数が「反日新聞」であり、日本支社は反日新聞社屋に同居しているのだ。

これが「民主主義と言論の自由」を標榜するアメリカのメディアの実態なのだが、彼らに従って垂れ流し情報をばらまいているのが日本の全国紙だと思って間違いなかろう。

トランプ候補が“紳士”であろうとなかろうと、特権階級のための走狗になろうとしている候補の方が米国の将来にとっていいのかどうか、それは米国民が選択するのであり、日本人にはかかわりない話だが、「メディアの嘘」という点では大いに参考になる。

そんな偽情報紙に、なけなしの年金をはたいて購入する価値はない、と私は思って1紙しかとっていない!

タイを除いて?世界中の国はモラルハザードに陥っている。我が国にもその兆候が顕著になってきたという点で、教育界の“ドン”の不祥事を暴いた今週の週刊誌には他にも気がかりな内容が満載である。


届いた本のPR
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≪『自衛隊幻想:産経新聞出版社¥1200+税』≫

退官後20年になろうとする老兵にとって、その後古巣がどうなっているか気がかりであるが、この本の若手OBらによる体験談に考えさせられる。
私も“異様な”政治によって自衛隊は「おもちゃの軍隊」だとよく講演会で語っているのだが、やはり現行憲法下では動きが取れないことを彼らも証明している。
問題は、このような国家戦略上の隘路が周辺諸国にすべてつかまれているという事で、自衛隊が動けないことを知った彼らに尖閣も舐められっぱなしなのだ。勿論拉致被害者も…。
読者にはシビリアン・コントロールが「シビル・アンコントロール」になっていることが良く理解できると思う。




≪「蔡英文が台湾を変える:黄文雄著・海竜社¥1500+税」≫

南シナ海東シナ海を占領して次に太平洋の覇権を狙っているシナにとって台湾は、目の上のたんこぶである。しかし攻めると「窮鼠猫を噛む」ことになるから扱いにくく、もっぱら“口撃”で様子を見ている段階だ。
しかし初の女性総統・蔡英文女史はそんな攻撃にはひるまないだろう。

我が国は台湾と連携してアジアの平和を維持する行動をとるべきであるが…
外務省は全く考慮の外だろうな〜

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