軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

原発避難いじめと大人たちの劣化

11月19日の産経は、福島県から横浜市に避難した中学生に対する陰湿ないじめを、県警が見抜けなかったと報じた。

同級生との金銭トラブルを調査していた神奈川県警が「金銭の授受はあったが、いじめの事実は把握できず、事件化はできないと判断した」のだという。

しかし、記事を読む限り、明らかにいじめは行われていたことがわかる。第3者委員会の報告書によると、「男子生徒は同級生らの遊興費など計150万円を負担していた」のでありその理由は、「賠償金貰っているだろう?」「次回もよろしく」などと言われたのに加え、“遊興費を支払い始めてから殴るなどのいじめがなくなったことが原因”とみられるという」
代理人は、≪小学生の間で不自然な形でお金が使われている状況を、通常の恐喝事件よりも考慮してほしかった≫と話したそうだが、少なくとも記事を読む限り、明らかな恐喝事件であり、いじめがあった事実を示している。少年が遊興費を支払い始めてから以降、暴力事件はなかったにしても、小学生らしからぬ高額な金銭の授受があったことを県警の担当者はどう理解したのだろうか?事件化できないと“判断”した根拠が知りたいものだ。
隣の記事の兵庫での事件も、「これまでの調査では、生徒本人へのいじめは確認されていない」とされているそうだが、子供たちを指導したり犯罪を捜査する立場にある大人たちの、無神経さと感覚の鈍さ、つまり脳みその“劣化”が気にかかる。
そして今度は新潟での事件だ。

新潟では、担任教師自身が生徒を“菌呼ばわり”したという。
同級生たちからのいじめに加えて、頼りにすべき担任教師からまでも、名前に“菌”をつけて呼ばれた本人の気持ちはいかばかりだったろうか。無神経さにもほどがある。


これら一連の事件に対して教師を指導すべき立場にある教育委員会の幹部らは、「事態を重く受け止めている。深くお詫びする」とコメントしているが、彼らは普段どんな指導をしているのか? 彼らの脳みその劣化も救いがたい。記者会見で追及されると、「震災に特化した形でのいじめだとは認識していない」と答えたそうだが、“特化”とは何を意味するのか?自分でも意味が分かっているのか? 事件だとは“認識していない”そうだが、初めから≪認識する気がなかった≫のではないか?
要するに“自己保身”であり、問題にならねば手を付けないのである。


こんな未成熟な大人が現代日本国には増えてしまったが、文科省指導力不足は当然だとしても、教師を束ねる≪日教組≫という正常感覚のない不良団体の影響が大きいのだろう。

これでは親は、安心して子供を学校に送り出すことはできまい。まるで赤頭巾ちゃんを狼が待ち構える場所に差し出すようなものだからだ。


がん首並べて謝罪している大人どもは、一体どんな子供時代を送ったのだろうか?いじめを全く経験せず、健やかにお育ち遊ばした方々なのか?

私の九州での子供時代は、終戦直後だったこともあって占領軍のジープが走り回る中で「第3国人」が大手をふるって日本人をいじめていたし、小学校でも彼らの子供らが、小刀をちらつかせて脅迫していたものだ。
しかしそれを報告すると、教師は毅然として彼らを処罰した。
勿論女性教師もそうだった。だから不良どもは、学校ではなく下校途中に待ち伏せしたものだ。戦後の、豊かで人権感覚がずば抜けている?大人たちは、口ほどにもなく弱虫で卑怯者揃いだという証拠だろう。


産経は「大人の偏見・差別、子供に影響」と題して、これらの事案を批判しているが、最後にいじめ問題に詳しい中川明弁護士の「小学3、4年であれば、言葉の持つ意味や善悪の判断はつくとした上で、「今回使われた『菌』に悪いイメージがあるのは、大人から注意されなくても分かること。大人の姿勢がこの問題のきっかけになっている。一方的に傷つけられる子供がいる空間を放置していた学校と教育委員会の責任は言うまでもなく重いが、周囲の大人も含めて今回のようないじめが起きない土壌づくりをする必要がある」という談話で締めくくっている。
要するに、この問題の主担当である教育、警察部門の関係者の罪は重いのである。


東京都の豊洲市場問題では、「なあ〜なあ〜」という男同士のなれ合い談合を廃止する機運に押された小池女史が、都民の圧倒的支持を得て知事に当選した。

今は五輪会場問題で、これら「実力者」と呼ばれる元首相や元霞が関の高級官僚らの「な〜ナ〜」談合と互角に渡り合っているが、一般評論家連中の中には、昔の「な〜ナ〜」政治が忘れられずに小池批判に回ろうとしている人物も見受けられる。

そんな中、今回の騒動で、大幅な予算削減に成功した小池知事は、組織委員会などの中にたむろする「黒い頭のネズミども」相手に孤軍奮闘している。

今まで東京都庁内にたまりにたまった黒いヘドロ状の“雑菌類”は、一朝一夕には消毒できないだろうが、世の中の流れは追い風が吹いているから、知事には毅然と遂行してもらいたいものだ。そして余裕が出来たら彼女には、腐りきった教育関係者も一掃してほしいのだが…。


ところで今日は、もう一つ産経から“家内が大笑いした”面白い記事を紹介しよう。


≪デザインがおしゃれな女性用のふんどしが売れている。夜間だけふんどしを締める「夜ふん」が人気で、締め付けられないリラックス感を求める人が増えているようだ、と記事のリードにある≫

女性の男性化?も、ついにここまで進んだか!と思わず絶句した。
今や自衛隊でも女性護衛艦艦長や、やがて戦闘機のりなどが出現し、軍隊までもが女性化しつつあり、これじゃ“敵の侵攻部隊”がよだれを流しつつ女性兵士を求めて攻めてくるのじゃないか?と気になるのだが…。

それにしても、“ふんどし”記事の最後に≪神奈川県の自営業の女性(36)は友人に勧められ、3年ほど前から夜間にシルク製の越中ふんどしをするようになった。「解放感があって使い心地がいいし、おなかの前で布が二重になっているので温かい。手放せません」と満足げだ≫という。
 ≪ふんどし初心者に人気なのが、ショーツ感覚で履くことができる「もっこふんどし」だ。東京都渋谷区の会社員、山田澄子さん(48)=仮名=は、綿素材のもっこふんどしを愛用中。「ひも付きのパンツのような感覚です。プレゼントとしても喜ばれますよ」。夫にもふんどしを贈り、夫婦で愛用しているという。
 ひもを結ぶひと手間に喜びを感じる人もいる。神奈川県の自営業の女性(48)は、「ふんどしのひもをへその下できゅっと結ぶと、気持ちが引き締まります」と話している≫
とある。

男どもが支配するなれ合いの≪な〜ナ〜≫社会では男がだらしなくなるはずだ…。
世の男性諸君の感想が聞きたいものだが、「世も末か」と書くと怒られるだろうし・・・ ヤレヤレ…。


ところで上が上なら下もしたという国の例を一つご紹介。

≪シナのインターネットニュースから≫

米韓共同訓練で飛来した米軍艦載機が韓国で公開されたが、その中の韓国軍将校らが、米軍の対潜ヘリSH-60の機首部分にある捜索用の高価な電子装置の上に立っているところである。この機材の価格は58万ドルだが、米軍関係者は激怒したものの我慢して「降りるよう」に言ったという。一般国民も自国軍人の行為に唖然としていたらしいが、上が上なら下もした。こんな国の“軍隊”と防衛秘密協定を結ぶことがいかに危険なことか、外務・防衛大臣には良く知っておいてほしいものだ。


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≪SAPIO・29年1月号≫

丁度今届いたばかりでまだ目を通していないが、世界情勢上、大規模な地殻変動を控えている平成29年を先取りしているようだ。
今年は「想定外の事態」が多発した年だったが、来年はそれに輪をかけた「まさか??の事態」が多発する年になるだろう。
そんな中、カジノ法案を提出しようとしている政府の精神状態がわからない。世界中が賭博的事態で大混乱するであろう年に、国内ではとばく開帳か!
これじゃ子供たちがよくなるはずがない。
この国はどこまで極楽とんぼの集まりなのだろう…。
永田町こそ≪雑菌のたまり場だ≫と新潟の小学校の担任教師に叫んでほしいくらいだ…。

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