軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

朝鮮半島と尖閣危機に備えよ

最近の国会とそれを伝えるニュースは常軌を逸している。大切な予算審議を“妨害”するために、野党は一部メディアと共闘して審議をストップ状態にしようとしているように見える。
まるで新聞やTV記者たちは、特定の議員の“調査員”でもあるかのように、理事長や関連自民党議員らにかかわる過去の資料をふんだんに入手して野党議員に手渡し、何としてでも“首を取る”気のようだ。

今わが国に降りかかっている危険な北のミサイル発射事案の印象を薄めるために、野党は結束して謀略行動をとっているのではないのか?と疑いたくなるほどだ。


確かに“違和感”を覚える私学建設工事だが、国家挙げての大問題だといえるのか?

国有地払下げ事案では、大新聞社の過去を調べてみるがよい。今回同様、いや、はるかに安く入手して本社ビルを建てたのではなかったか?

更に言えば、森友学園問題も今話題の豊洲市場問題もどこかに奇妙な共通点があるように思えるのだが…。メディアは良く調査したのかどうか…。


「教育内容」を非難する向きもあるが、ならば戦後一貫して左翼教育を推進してきた「日教組」の教育方針の方はどうなのだ?
この方が実害が多いのではないのか?
確かに今回の相手は「教育勅語」を重視し、大臣は靖国参拝を欠かさない方だから、彼らにとっては「親の敵」なのだ。


稲田大臣が嘘つきで国会軽視だと叫ぶのなら、党首である蓮舫さんの二重国籍の問題はいったいどうなっているのだ?
こちらの方が“日本国の”国会議員としての資質が問われるのじゃないか?
普段は「バランス感覚」を大事にするはずのメディアが、こと一私学のスキャンダルに、国会審議を中断させてまで、政府を追求する姿勢はいただけない。
どこからか、何か“指令”が発せられているような予感がする…。そういえば最近、北の暗号放送が始まったとか。


あるブログはこう書いているが同感である。
≪野党がヤジを奇貨として与党を攻撃する。それにマスコミも乗っかる。
野党はマスコミの反応を見て攻撃を強化する。不毛な悪循環。
真面目に政策議論を行う議員は注目されず、ヤジのような政局ネタで与党を追求する議員に注目が集まる。
閣僚席からのヤジが品を欠いたものであるとして、それを指摘するまではいいだろう。
しかし謝罪を求めてダラダラ引っ張る話なのだろうか。要は品位を欠くような行為をしてしまう、その程度の政治家だということを明らかにすればそれでいいのではないか≫


ところがこんな記事もある。
≪学校法人「森友学園」(大阪市)の問題をめぐり、国会審議で「不愉快」を何度も繰り返した安倍晋三首相。この発言を引き出すなどした共産党小池晃氏の質問がネット上で「うまい」と話題になっています。また、小池氏の質問がきっかけで、その日の夜に、元防災担当相の鴻池祥肇参院議員が学園側とのやり取りを会見する事態にもなりました。一連の追及術は、どんな風に生み出されたのでしょうか。本人に直撃しました≫

これを書いたのは「朝日新聞社会部記者・仲村和代」さんだが、やはり左翼勢力はいつも通り「水面下」で一致団結、子細な情報交換をしていることが読み取れる。


≪安倍・小池論争を強調する朝日の記事から≫


日本の政治の現状はどこかが狂っているとしか思えない。
隣国を見よ。大統領が罷免されて不在だ。北の息がかかったとされている候補者が選出されそうだというのに、わが国の野党はそれを推進させようとするかのような、異常とも思える行動をとっているのだ。それが【国益】にかなうのか?
森友学園理事長同様、国会議員、とりわけ野党の議員諸侯は、もっと国家存立にかかわる基本的問題を討議してほしい。
尤も日本を自分の国と認めていない議員なら別だが。有権者の一人として大いに反省してもらいたいと思う。


北朝鮮は、金正男暗殺で世界の非難を集めているが、彼にとってはそんなことはどうでもいいはずだ。気にしているのは政権転覆の動きであろう。
それに、米韓共同訓練という実質的な脅威も進行中だ。
今日、米原子力空母カール・ビンソンが米韓合同野外機動訓練「フォールイーグル」に合わせ、韓国南部釜山に入港したが、カールビンソンは4月下旬までの予定で韓国と周辺海域で実施しているものだ。間違いなく日本の危機は米軍で守られているのだ…。


しかし、オバマ前大統領と異なって、トランプ新大統領は北の核開発とミサイル発射を許す気持ちはないから、ちょっとした切っ掛けで半島には“武力紛争”が起きかねないともいえる。


大紀元日本は13日、「中朝関係急速に悪化 朝鮮半島に有事の予兆=韓国シンクタンク」「北朝鮮の指導者・金正恩朝鮮労働党委員長による異母兄の正男氏暗殺容疑と一連のミサイル実験で、中朝韓の三国関係は錯綜している。韓国シンクタンク朝鮮半島で有事の予兆が見られるとして、韓国東アジア平和研究所所長・金相淳氏が「金正男氏の暗殺は、朝鮮半島での有事勃発の導火線になりえる」「緊張の度合いを増す朝鮮半島では、2015年以降、すでに戦争の予兆が4つ見られる」という、香港メディアの取材に応じた内容を紹介している。


≪1.2015年の米韓合同軍事演習は従来の防御重視型から攻撃重視型に変更され、ピンポイント攻撃や北朝鮮要人に対する斬首作戦、上陸作戦および北朝鮮での陸上戦が演習項目に加わった。また、2016年度の軍事演習では在韓米軍の軍属が、日本に避難する演習も行われた。

 2.アメリカ軍は2015年から継続的に、軍事行動に必要な弾薬や軍需品を韓国に輸送している。

 3.トランプ大統領と側近は強硬派で、北朝鮮に対する「先制攻撃」を支持している。

 4.米軍は各種戦略兵器を西太平洋の基地に集結させている。それにはB-2ステルス爆撃機、B-1B「ランサー」戦略爆撃機、B52戦略爆撃機、F22ステルス戦闘機及び最新鋭のF35ステルス戦闘機、原子力潜水艦原子力空母戦闘群が含まれる。さらに、2万人の米軍部隊が韓国軍との共同軍事演習に参加する。≫


他方中国の態度についてはこう分析する。

中国当局は2月19日から、国連の制裁決議を理由に、北朝鮮からの石炭の輸入を停止した。中国への石炭輸出が主な外貨収入だった北朝鮮にとって大きな経済的打撃となったはずだ。翌20日北朝鮮は中国に対する報復として、レアアースの輸出を停止した。
 中朝の貿易戦により、中国と北朝鮮は反目するという予測もある。しかし金相淳氏によれば、中朝関係は簡単に崩壊することはない。中朝関係を決定するのは、北朝鮮の核開発問題の進展と、習近平当局とトランプ政権との関係だ≫


繰り返すが、韓国は大統領不在である。政治的空白を利用するのは、シナか、北か?はたまた米国か?予断を許さなくなってきているのに、一衣帯水の関係にある日本はどうだ!
国会議員の質が問われて久しいが、ドンドン劣化しているのは間違いなかろう。特に野党はそうだ。
大方の、半島を慕う民進党議員たちにとっての半島有事は望ましいのかそうではないのか?


さてその中国だが、着々と軍事力を整備している。ゆえに半島だけではなく、尖閣も不気味になってきているのだ。

8日の「中共中央軍事」によると、全人代代表海軍装備部政治委員・厂(中に万)延明氏は、「海軍の数、質量は快速に発展、先進国の地位レベルに到達した」と語った。


≪大連で建造中の国産空母≫

昨年一年間で20隻の軍艦が進水したし、今年はこの国産空母の進水式が予定されている。


≪これは解放海軍最新の上陸揚舟艇≫


海軍に連動して、増強されているのが「共産軍海軍陸戦隊(海兵隊)」であり、3個旅団が増設された。


≪中国人民解放海軍陸戦隊のマーク…中南海で争っているのは二匹の“トラ”だから陸戦隊は“シシ”にしたのか??≫


現在の第3陸戦旅団は第77オートバイ歩兵旅団と併合された。機動力を高めるためだろう。
同時に新制服や装備品も充実され特殊学習や特殊訓練を実施中で、兵力は1万4千人余(30名の女性兵士も含む)だが、ほかにそれを支援する4000人の訓練部隊を有する。
これらの訓練内容は、米、英海軍陸戦隊を模範にしているというが、陸戦隊は、南シナ海だけではなく、現在の訓練目標は、尖閣の奪取訓練だとされているらしい。

ウォッチャーからは「日本政府は政治闘争ばかりで、尖閣諸島をいつの日にかシナに強奪されるのにその対策はあるのか?
1995年に中共海軍陸戦隊は、フィリピンの島(中国名:美済礁)を占領した実績がある。尖閣は時間の問題だと思いますヨ」と警告してくれているのだが…。

周辺を取り巻く情勢を見れば、はっきり言って「国会ごっこ」している余裕はないと思うのだが。


届いた本のPR(少し遅れたが)
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「SAPIO4月号」
とうとう韓国は「壊死」してしまったか…お気の毒だが身から出たさび。
真面目な国民(いるとすればだが)は実に気の毒だ。
16世紀程度の民度のこの国にかかわりあってはおれなくなりそう…
それにしてもこの国の大統領は、皆惨めな最期を遂げるので、呪い…だという説もあるが。


「軍事研究4月号」
表紙が珠海の「中国航空宇宙博覧会」というのが面白い。
次は宇宙制覇か?


「成れの果て〜青山の鴉〜。金子友之助著:文芸社セレクション¥900+税」
友人の自費出版本。
ご案内いただいたので早速取り寄せたが、文庫本430ページという大著!しかもこれが第1部で「続く」とあるから感心した。
大衆社会は低俗な空気で満ち溢れ、安直に流れて平仮名化しつつある現状に鑑み、将来伝統継承の断絶が懸念され、先哲の名文を読みこなせなく成る恐れを憂え、本来の日本文の面白さに気付いて貰うべく青少年向きに書き上げた渾身の書物≫と帯にある。
「安直に流れて平仮名化しつつある現状」を憂えているのは金子氏にとどまらないが、私も時代のすう勢だと諦めかかっていた。
とりわけ私はローマ字化を憂えている。マ、社名が奇妙なローマ字である会社は詐欺師グループ?だと判別できるのはいいが…。
本文にはルビがふってあるのでご安心あれ。


次は講演会のPR
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靖国会館の工事で国防講座は一時中断していたが、整備が終わり今週末から再開する私の国防講座のご案内。

●第34回 本会顧問 軍事評論家・佐藤守
演題 「宇宙戦争を告げるUFOの到来が始まった!」
日時  平成29年3月18日(土) 13:00開演(15:30終了予定)
会場  靖国会館 2階 偕行の間
会費  1,000円(会員500円、高校生以下無料)
連絡先  info@heiho-ken.sakura.ne.jp
  件名に「国防講座」とご記入下さい。なお、事前申込みがなくても当日、受付けます。



たまたま産経新聞にこんな記事が出たので、ご参考まで

あなたもETとコンタクトできる! 宇宙人遭遇への扉、完全オープン!!

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  • 作者: グレゴリー・サリバン(ETコンタクティ)
  • 出版社/メーカー: ヒカルランド
  • 発売日: 2013/04/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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