軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

給料に見合う仕事をしよう!

25日は丑の日だった。デパートもスーパーも、チラシには旨そうな「鰻」の写真があふれていたが、国産はシナ産の2倍以上値が張っている。
メタミドホス入りの餃子がそうだったように、主婦には毒まみれ?の印象が強いからだろう…と思ってチラシを見ていて納得した。

シナ産鰻の写真の横に“立札”が描かれていて最初に「中国産のウナギは安心安全の5回の検査に合格」とあり、5枚の立札には「養殖池事前調査」「加工場搬入時検査」「製品検査」「中国輸出時検査」「日本輸入時検査」とある。勿論国内産にはこんな立札などついていない。
という事はこれほど中国産に輸入業者は気を使っているという証明だろうが、逆にそれが、それほど検査を要するのは“安心できない製品だからだ”と主婦には映る。
第一一匹のウナギにこれほどの検査をするようじゃ、鮮度が落ちて味も落ちるだろう!
でも関連業者は何とかして売らねば元が取れない…。
何とも輸入業者にはお気の毒だが、消費者は賢明である。
最近、どこのレストランにも「国産野菜を使用」などと大きく書かれている。
漸く食の安全が重視されるようになったのだろう。いいことだ。

大陸との交易には絶望感が漂っているらしく、外国の工場などはすでに撤退しているという。我が国もそうだろうが、安い人件費を求めて出て行ったところは、ひどいしっぺ返しを食らったことだろう。昔から≪安物買いの銭失い≫といったものだが、食は命を失うから危険だ。
築地と豊洲市場問題も、これに似た構造なのであって、高級料亭で食する“貴人方”には気にも留めないことだろうが、庶民は切実なのだ。
だからこの問題は今少し時間がかかるかもしれない。


ところで国会閉会中だというのに、まるでアルバイトみたいな感覚で?国会議員らが仕事をしている!
期間外だとはいえ、連日費やされる歳費は相当なものになるのじゃないか?

しかも、その討議の内容ときたら「とにかく駄目なものはダメ!!」と昔ある議員が言ったような、実に他愛ない恨み節の陳列だから、庶民はたまったものじゃない。

何時から野党は“野盗”に落ちぶれたのだろう。先頭に立っている党首も国籍が明確じゃないにもかかわらず、元メディア出身らしく、メディアはこれを無視して大写しにしている。
憲法に「諸国民の公正と信義に信頼し」とあるから、きっと党首もその中の“諸国民の一人”という感覚なのだろうか?

法治国家の名が聞いてあきれる。やはり“放置”国家だったと・・・。


そんな“アルバイトごっこ”をしている間にも、世界情勢は大きく動こうとしている。
中東情勢は激変しつつあり、中間にあるトルコは揺れに揺れている。
ロシアはほくそ笑んでいるだろうし、そのすきをついて軍事力を誇示しつつ欧州にまで進出しているシナも、漁夫の利を得んとしている。
しかしおひざ元の北戴河会議では何か異常事態が進行しているように見受けられる。
“老”江沢民がいまだに元気だとは思えないが、今回は欠席しているというから。
これで江派が没落し習派が天下を取ることになるのか?

≪昨年夏の北戴河会議風景。今年はこれがないという…何が起きているのか?≫

軍事力を誇示するかのように、東シナ海では米海軍の偵察機の進路を妨害し、台湾海峡爆撃機が飛行した。尤も操縦士の技量に問題があるようだから、米軍には難癖をつけるだろう。
その昔のF−8戦闘機とEP3Cの接触事故のように。あれは明らかにシナの王大尉の操縦ミスだったと私は思っている。

一方、世界の秩序を保ってきていたアメリカは、優柔不断だったオバマ政権の負の遺産に苦しみ、指導力が発揮できていない。
国内では民主党政権下で、わが世の春を謳歌していた既成利益集団が、トランプ政権下で利権を失うまいと最後の抵抗をしているから、大統領もなかなか「グレート アゲイン」段階にコマを進められないでいる。
アジアではそれに気を良くした金正恩が、おもちゃのミサイルをどんどんぶっ放そうとしている。一番被害が予想されるのは我が国なのだが、シビリアンコントロール下にあるわが国防力は、十分に発揮されないだろう。シビリアンは連日蕎麦屋のメニューのような「モリ」と「カケ」ばかり話題にして歳費を稼いでいるのだから。一度TV画面に映っている自分の顔を録画して見てみるがよい。これで仕事をしているつもりですか??

給料に見合った仕事をしてほしいものだ。国会議員らが何かと小ばかにする小池都知事は、給料を自ら半減した。国会議員の誰がこんなことができるのか?
納税者はじっと見つめているから、次回選挙では都議選と同じ現象が出てくるのではないか?


ところであと半月ほどで、8月15日が巡ってくる。
先の大戦で散華された英霊に対して、無礼な対応を取る議員らには、天罰が当たるだろう!と私は感じている。全国各地で起きている災害は、その前兆であるとみられるからだ。
川の氾濫ばかり見ているが、実はその原因は山にあることを知らないように、人間社会の混乱は、天と地に左右されているという事に気が付かないようなものだ。

何よりも、国会議員という立場にある“いい大人たち”のあまりに無様な仕事ぶりに悪寒を覚える昨今である。


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≪WiLL9月号≫
「総力特集:嘘を吠えたてたメディアの群れ」が面白い。「落ちるところまで落ちた朝日新聞」は今更論評に値しないが、まだ生き残って社会に害を与えているところが許せない。
加計問題、「怪しいのは安倍でなく石破!?」は資料満載で面白い。
防衛問題で大問題なのは「東芝買収でF-35の最高機密が中国へ」だが、政府も国民も何のこと?程度の認識だろうな〜。


≪HANADA9月号≫
これもWiLL同様の内容だが、≪総力特集・常軌を逸した安倍叩き≫の「加計問題“主犯”は石破茂」は小川栄太郎氏の分析だから迫力がある。しかも断定しているところが重要だろう。慰安婦の虚構を作り出した吉田清治問題では元自衛官の奥茂治氏が、侍らしく堂々と韓国にわたって韓国検察と対峙している。日本の政治家らにはとてもできないだろうな〜
国民の支持を期待しているのだが…


「父・福田恒存福田逸著:文芸春秋¥2000+税」
尊敬する福田先生の父を語る著作である。文芸関係には疎いから、多くの交流については口をはさめないが、親子の葛藤については理解できるつもりである。
人間・福田恒存を理解する一助として重要な一冊だと思う。


「航空情報9月号」
国民の輿望を担って登場したMRJだったが、その後すっかりさえないのはどうしてか?パリエアショウでも、なんとなく影が薄いのが気にかかる。


「丸:9月号」
伝説の強運艦“雪風”の生涯は読ませる。艦独自の強運ではなく、歴代乗組員の「和」がそれを成し遂げたという感想には同感である。艦長以下下士官、兵に至るまで、和気あいあいと任務をこなし、太平洋での主要海戦のすべてに参加し、ほぼ無傷で終戦まで生き延びた稀有の駆逐艦である。≪雪風神宿る≫と第4代艦長・菅間中佐が、退艦時に述べたというが、全作戦を通じて雪風の全戦死者数は13人だったという。ある艦長は戦後の座談会で、出撃時に「やられる気が全然しないのだからね〜」と語ったほどである。

それに比べて今のわが国は、悔しいがやられっぱなしじゃないのか?

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

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日本海軍失敗の研究 (文春文庫)

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宇宙戦争を告げるUFO 知的生命体が地球人に発した警告

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