軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

国際情勢緊張下での“一服”

全国的に梅雨も明けて、はや8月を迎えた。
欧州情勢、ロシア情勢、中近東情勢、南アジア情勢、もとより東シナ海朝鮮半島にも密かに戦乱の手が伸びつつある。
半島情勢では、影響力がある(とみられていた)シナが張子の虎であったことが世界中に知れ渡った。しかし既に6者協議という過去の“非効率的な会議”のころからすでにそれは分かっていたことだった。
一番利害関係が深かったのは拉致被害者を抱える日本だったが、力のない国の外交では全く出番はなかった。そこで我が国は同盟国に期待したが、米国は被害者に同情はしても、彼の狙いは北の核開発阻止である。
韓国は「同じ民族だから北は南に手を出すまい」という楽観論、そしてせっせと北に貢物をし続けた。
ロシアにとっては北の暴発なんぞどうでもいいことで、有事にはおこぼれ頂戴程度の認識。
シナは北に手を出すことはせず、手なずけるだけだったから、一番出世したのは米国のヒル次官補位ではなかったか? 陰で彼は≪キムジョンヒル≫と揶揄されていたが…


トランプ大統領は当然それを承知していた。しかし民主主義国だから、最初から手を出すことは避けねばならない。そこでいかにも世界中の世論に訴えかけているかのごとく擬態を用いた。そして習近平を巻き込んだのだが、やはり予想通り彼は何も手出しはしなかった、いやできなかったのだ。
このシナの不作為という結果は、世界各国が目撃したから、半島危機はやはり米国主導でしか解決できないということをトランプ大統領は世界に知らしめた。
外交が無力だと知らしめたのである。だから次はクラウゼヴィッツ戦争論どうりに、やむを得ず、国際平和を維持するために「戦争」に踏み切らざるを得ないという雰囲気を醸成し、世界の誰も文句を言えないという状況を作り出した。
勿論シナやロシアなどからの多少の反発は覚悟の上だ。
特に米国民は口先だけだったオバマ政権には飽き飽きしている。ジャスティスを信じる彼らには、2丁拳銃の血が流れているのだ! だから次は保安官の登場になる。いや、第7騎兵隊か!


そんな情勢下なのに、第2次安倍政権はお飾りだった大臣の首を挿げ替え、体勢を立て直す必要が生じた。
大体、指揮官先頭の武力集団のトップに、ハイヒールばきの女性を選んだのだから、すでに結論は分かっていた。ジャンヌダルクには祖国愛と信念、加えてカリスマ性があったから、戦場のフランス兵は彼女を支えたのだ。もっとも靖国参拝を実行していたら、少しは支持が得られていただろうが、見事?に英霊を裏切った。今年参拝しても国民は冷たいだろう…

次期大臣には速やかに軍を掌握し、体制を整える任務がある。全国の隊員は黙々と情勢に備えているからだ。

それにしても第3次安倍内閣の閣僚の人相を見て、この国には男がいなくなったなあ〜と痛感した。私は「男の人相は履歴書である」という説を信じているからだ。
先の大戦でサムライたちはほとんど国に命を捧げたから消滅したのであろう…。
士農工商は今や商農工・・・士に成り下がった。

その意味で、この15日の天候が非常に気がかりである。英霊の怒りが下るのではないかと…。


ところで今日は、息苦しい話をやめて、息抜きに小話を紹介しようと思う。
時事通信が次のように報じている。


≪AIが「共産党は無能」と批判=中国ネット大手、サービスを停止−香港紙
【香港時事】中国共産党は「腐敗して無能」−。
同国インターネットサービス大手・騰訊(テンセント)の人工知能(AI)対話プログラムがチャットで異例の共産党批判を展開し、同社が急きょサービスを停止する事態となった。2日付の香港紙・明報が伝えた。

このAIプログラムはチャットの活性化を目的に、同社のインスタントメッセンジャー「QQ」に登場。「共産党万歳」との書き込みに「腐敗して無能な政治に万歳ができるのか」と反論した。
 さらに「あなたにとって(習近平国家主席の唱える)中国の夢は何か」との問い掛けに「米国への移住」と答えたとされる。共産党は「嫌い」とも断言した。

 先月末から反響が大きくなり、テンセントはAIプログラムのサービスをすべて停止した。中国のネット上では「AIによる蜂起だ」「国家転覆を企てた」などの声が上がっているという≫

やはり人民が口に出せないことは、高度な知能を持つAIが代わって応えてくれているのだろう。もとよりAIは過去のシナの情報を集積し分析した結果を正直に回答したにすぎないだろうが、人民の声を代表しているとはいえるだろう。


続いて大紀元日本から、現代シナの「中国ネット小話」をご紹介しよう。


【がんじがらめの中国人】共産党政権統治下の中国人の現実。
生まれるときに計画出産で制限を受ける。戸籍制度で、身分が制限される。「人民代表大会の代表」で、選択肢が制限される。敏感語(中国当局が規制するNGワード)で、言論が制限される。「社会を安定させるための」軍隊で、行動が制限される。政府の審査部門で、思想が制限される。様々な罪名で、意見の表明が制限される。なんでまた、中国人はこんなにも縛られないといけないのか?それは、最も制限されるべき中国共産党の権力が野放しになっているからだ。だから、中国人はいつでもどこでもがんじがらめだ。
 

【救助される確率を高める秘訣】中国のネットユーザーからのアドバイス
「もし洪水に見舞われ、すぐに(災害救助の部隊に)救出してほしかったら、どこにいようが、とにかく助けを求めるときに『外国人も一緒におぼれています』と言いなさい!そうすればすぐ助けが来る」
 

【政府通知より先行した確かな情報】
 ある朝、ある人がネット上で湘江(湖南省最大の川)が氾濫しそうだと書き込みをしたところ、デマを流布したという罪ですぐ拘束された。その日の午後、その人は拘置所で、当局が「湘江が氾濫する恐れ」という通知を出したことを知った。


【生きていることこそが奇跡】
 今の時代に生きていることこそが奇跡だと思わないか? 百年に一度あるかないかという洪水に2度も見舞われたのは我々だ。千年に一度あるかないかという大飢饉も体験した。それもこれも、万年に一度もないかもしれないという共産党政権に見舞われたからだ!


61歳で非業の死を遂げさせられた劉暁波氏に見られるように、シナの人民には勇気もユーモアもあり何よりもしたたかだ。狂っているのは共産党幹部らとその取り巻きの“企業家ら”で、この国にはとっくの昔に毛沢東蒋介石と戦った時の人民の蜂起精神は失われているのだ。
それに輪をかけたのがトウ小平の改革開放政策で、今や共産主義とは名ばかりで、大陸を支配するシナ共産党幹部らには拝金主義、専制主義、疑似資本主義集団が巨大な張子の虎の軍隊と共に生息しているだけなのだ。


元より米国国防総省はそんなシナの実態を熟知している。
しかしわが国はそうでもなさそうだ。また親中派外務大臣を選出したようだから…。

シビリアン・コントロールならぬシビリ・アンコントロールじゃ同盟国も疑心暗鬼だろう。
第3次安倍政権が速やかに協力体制を確立し、新防衛大臣は速やかに「自衛隊」に本来の“軍隊精神”を復活させてほしいものだ。


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