軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

極楽とんぼのワイドショー

北は、暦の式典などに合わせて行動するから、今日9日の建国記念日には、何かやらかす…とこのところのワイドショーは賑やかだったが、代わりにメキシコでM8・2の大地震が起き、秋田でも震度5強地震が起きた。“北の水爆”地下実験による地殻変動じゃないか?

次は白頭山の崩壊か?
毛沢東は、この周辺地域を金日成に割譲するのじゃなかったな〜と悔やんでいるに違いない。
核爆発の恐怖を知らない人民であっても、なんとなく不安を感じていることだろう。
それにしてもロシアはさすがだ。チェルノブイリで壊滅的人災を引き起こしたから問題なしというわけか?


9・11に国連が何らかの結論を出すそうだから、次のミサイルはこの周辺だというのだが、さてどこを経由して飛ばすのか?聞きたいものだ。
今朝の産経トップには「日本通過ICBM警戒」と一面にあるが、何か他人事のようだ。どうして金正恩は米大陸向けにロシア上空を飛ばさないのか?誰もそれを論じない。
何を警戒するのだろう??

わが国上空だけは北にとっては治外法権なのか?舐められたものだが、日本人“有識者”そのモノが、全くそれに関心がない。
防衛省は“国是”としてきた「専守防衛」という標語と「非核三原則」などという寝言を撤廃したらどうだろう? この際有識者にはそれを討論してほしいのだが、誰も言わない。

それどころか、米国のトランプ大統領はどう出るか?「平和的に会談で決着させる」「いや軍事攻撃に踏み切る」などと、当たるも八卦的発言ばかりだ。


政府も、日米韓の強固な連携によって…だとか、絵空事ばかり並べる割には「万全の体制」を強調する。万全だったら国民は気にしないだろうに。

今(すでに遅いが)我が国のやるべきことは何かについて、侃々諤々の意見交換をすべき時なのに、やれダブル不倫だ、民進党は崩壊だ、などと頓珍漢な話題が充満している。

こんな色情因縁に取り付かれた連中が、国会という「神聖な」場所を占拠しているのだから、それもやむを得ないだろうが、既にとことん国会議員の権威は地に落ちている。


ある調査で、一番信用できるものは「自衛隊」「警察」「海保」で、信用できないのは「政治家」と出たというがあながちウソではあるまい。

以前私はバブル時の高級官僚たちの「○○しゃぶしゃぶ」に驚き、「高学歴無教養」という造語を作ったが、今度は「高学歴色情癖」とでも名付けるか!
呆れ果てて物言うのも億劫になる。


日米首脳電話会議でトランプ大統領は「日本は守る」と確約したそうだが、「あとのツケはいかほどになる?」。相手は実業家、ただじゃ済むまい。
≪砂漠の嵐作戦≫時に、わが国は血は流さず金を流して誤魔化したが、あの時金を届けに行った海部首相は、お茶も出されずとんぼ返りで帰国したそうじゃないか。

「自分の国は自分で守る、そして足らざるを同盟で補う」のが国家としての常識だ。

今切実な危機にさらされているわが国政府が、一番にやらねばならないことは何か!

だ〜れも分かっていないのだとしたら、この国の先行きは真っ暗だ。

ダブル不倫女性議員の追及程度が、国会の場での優先審議事項なのか?。メディアが騒ぐのはそのレベルだからだが、国会はそうであってはなるまい。


ところで、先週インターネットテレビで、北朝鮮問題を講義し収録してきた。
参加者は元市会議員で、ほかに若い女性タレントと、男女二人の現役大学生。彼らの質疑応答を交えて2時間語り合ったのだが、実は非常に嬉しかった。
拉致問題初め、わが国が抱える重大事案について、若い彼らに関心があったのも驚いたが、その解決についてははっきりと自分の意見を言ったからだ。

歳をとるとシガラミばかり増えて人間はダメになるという事を実感した。
司会者曰く「この世代の若者たちに日本の歴史的事実、軍事について解説することが重要で、団塊の世代とその後の世代は頼りにならない」。

少しは希望が見えてきた気がした。
大人たちの「教えざるの罪」を払しょくするためにも、次回以降楽しみに彼らと「学習」しようと思う。


届いた本のPR
========================

≪SAPIO/10月号≫
前号は「明治維新」特集号だったが、今月もその続きともいうべき西郷隆盛論である。
親日である台湾と、嫌日の韓国が比較できるのもいい。
詳細なイラスト付きの≪米朝戦争シュミレーション≫もあるからワイドショー出演者はご一読あれ。



≪軍事研究・10月号≫
こちらも半島危機分析が中心だが、志方元陸将の巻頭言がいい。
「政治家と学者は各個に意見表明する義務があるのでは」(憲法改正、安全保障、防衛をどう考えているのかを一表に)というのだが大賛成である。ダブル不倫や2重国籍問題は聞き飽きたから表にしなくていいだろう…



≪J・SHIPS・10月号イカロス出版
こちらは海軍専門誌。「空母最新大図鑑」は読ませる。辛うじて海自もそれに含まれるようだが…
届いたわけは、「知られざる海の事件簿●ニッポン 海自秘録」という一項に、私が三沢基地飛行群司令時代に起きたF-1戦闘機墜落事故の際、海自艦艇が活躍してくれて機体と遺体の一部を回収してくれたエピソードを菊池征男氏が書いたもの。
「海軍の礼式で見送られた空自パイロット・三陸沖F-1墜落事故秘話」と副題にある。
今思い出しても悲しくなる…。

宇宙戦争を告げるUFO 知的生命体が地球人に発した警告

宇宙戦争を告げるUFO 知的生命体が地球人に発した警告

大東亞戦争は昭和50年4月30日に終結した

大東亞戦争は昭和50年4月30日に終結した

戦闘機パイロットという人生

戦闘機パイロットという人生