軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

今年もすでに残り10日…

今年の年頭(1月3日付)に私はこう綴った。


≪昨年から始まった、世界規模の大変動は、今年は政治、経済のみに留まらず、地球をはじめ宇宙天体を含む規模の大変動に至るような気がします。

そんな中で我が国が平穏な年頭を迎えることが出来たのは、まさに天佑神助によるものではないかと思われ、神の国・日本の面目躍如に思われます≫
と書き、2日の一般参賀に、平成で2番目の9万6千人超が祝ったことを挙げた。

そして3日の産経が「主張」欄で「日本文化・守るべきもの見極めたい。変化を超えて伝統に誇りを」と書いたことを紹介した。


この年を終わるに当たり、私は今「守るべき文化の危機」を痛感している。

たまたま朝のTVで、葬儀に「ドライブスルー方式」を取り入れた葬儀場のことが紹介されていたが、あきれてものも言えなかった。ハンバーガーショップじゃあるまいに・・・。
さすがに市民からは3分の一程度しか賛同が得られていなかったが、当たり前だろう。


インタビューされた市民のほとんどが「心の問題」「これでは心がこもらない」と答えていたので、少なくとも「心」を意識している日本人が“残っていること”に安心した。

年頭の産経「主張」は、守るべき日本の文化について論じたが、この“時代に適合した?”ドライブスルー方式の葬儀初め、汚れを祓うべき宮司兄弟の殺人事件、わが国の伝統文化である神事を軽視する「横綱」の不祥事問題などは、まさに日本人の「心」が失われつつあり、文化が消滅しつつあることを示していると思われてならない。
しかしTVはじめメディアに取り上げられているのは、浮ついた人間の心を示す事件事故の連続であって、修羅界、地獄界が蔓延している証拠だと思う。


其の昔、母校の名物教師であった小柳陽太郎先生は「真に教うべきこと」として「それは端的に言えば文化だと思う。つまり(文化とは)人類のすべてが今日の日まで積み重ねてきた一切の歴史だといっていい。教師とは実はかかる歴史を、文化を後世に伝うべき役割を担っているのであり、大きく言えば一つの文化の継ぎ目に私たちは立っているのです(教育の本質:「祖国と青年11月号」)」と語っていた。
三島由紀夫は文化について、福田恒存先生との対談で「『文化を守る』という事は『俺を守る』という事だ…」と語り、福田氏は「そう、俺が文化だもの。だけど今の教育じゃ、文化を守るという事は俺を守るという事につながっていない」と嘆き、三島も【つながっていない】と同意している(「若きサムライたちのために」:同上)
しかし今やこのような教師は見当たらない。日教組が支配するようになってから、教師は労働者階級になったからである。つまり、昔風に言えば“身分が低い”労働者が、教壇に立ったのである。これじゃ日本人が発展するはずはない。

今、世界的な大変革期を前にして、わが国のメディアは「大相撲の理事会の動き」や「パンダ、シャンシャン」のニュースに血道をあげているが、どこかが大きく狂っている気がしてならない。


そんな折、トランプ政権は米国の国家安保戦略について公表したが、早速非難を受けた中ロが反発している。



≪米首都ワシントンで、自身の政権の国家安全保障戦略について演説するドナルド・トランプ大統領(2017年12月18日撮影):AFP=時事≫

≪【AFP=時事】ドナルド・トランプ米政権が「国家安全保障戦略」を初めて発表したことを受け、米の国力に挑む決意を固めている国と名指しされた中国は19日、米政府は「冷戦の精神性といった時代遅れの考えを捨て去る」べきだと反発した。

 中国外務省の華春瑩報道官は定例記者会見で、「いかなる国や報告であっても、事実を歪曲する、または悪意をもって中傷するような行為は無駄に終わる」と指摘した。
 一方でロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)も、同戦略の「帝国主義的な性格」を非難するとともに、米政府が「一極的な世界」に固執していると批判。

 ドミトリー・ぺスコフ大統領報道官は記者会見で、「同文書の帝国主義的な性格は明らかであり、一極的な世界の断念の拒否、断固たる拒否だ」と指摘。ロシア政府は「自国が米国の安全保障への脅威扱いされるのは容認できない」と述べた≫

共産主義に染まった、あるいは染まっている“大国”らしい独善的見解だが、他方中国の同じ報道官は、日本のパンダ“騒動”についてはこんなことも言っている。

≪【北京時事】東京の上野動物園で6月に誕生した雌のジャイアントパンダ、シャンシャン(香香)の一般公開が始まった19日、中国外務省の華春瑩・副報道局長は記者会見で、「香香が中日間の人民の交流と友情を増進し、中日関係の発展推進に役割を発揮することを希望している」と述べ、関係改善のプラス効果に期待感を示した≫


自己中心にもほどがあるが、これが外交関係と国際情勢の本質だろう。特に隣国は、自分に都合がいいものは活用し、不利なものには徹底抗戦する…人のものも自分のものなのだ!
トランプ大統領の「アメリカ・ファースト」の方がまだ理解しやすい。


更に私は年頭に「地球をはじめ宇宙天体を含む規模の大変動に至るような気がする」と書いたが、いよいよ来年は、これら人類にとっての“不都合な真実”に大きな変化が起きるだろうし、宇宙にも大きな変化が起きると思われる。
それがニューヨーク・タイムズの記事を伝える18日の読売新聞記事だ。


≪【ワシントン=海谷道隆】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は16日、米国防総省が、未確認飛行物体(UFO)の目撃情報を調べる「先進航空宇宙脅威識別計画」を2007年から秘密裏に始めていたと報じた。
 民主党のハリー・リード前上院議員の要求で多額の予算が投じられ、ほとんどはリード氏の友人が経営する航空宇宙調査会社に流れた。同省はこの会社と協力し、はっきりした原理が分からず前進したり浮いたりする飛行物体の目撃情報に関する文書を作成した。
 海軍の戦闘機2機が04年にサンディエゴ沖で追跡した白っぽい楕円形の物体をはじめUFOの映像や音声を研究した。
 計画は、約2200万ドル(約24億8000万円)が投入されて12年に終了したが、その後も同省の軍事情報担当のルイス・エリゾンド氏らが調査を続行。今年10月に退職したエリゾンド氏は「(UFOの)能力や意図を解明することは軍や国のために必要だ」と語った≫


≪公開されたFA18戦闘機が捉えたガン・カメラに映るUFO=同上≫


≪同じものを伝える朝日=産経も報じている≫


地上では半島と中東危機が、宇宙では≪宇宙戦争準備≫が着々と進んでいるというのに、何が“シャンシャン”だろうか? “極楽とんぼ”でさえ日本人にあきれていることだろう。

三島由紀夫が自決する三日前に死去した大宅壮一はTVメディアの将来を見据えて「一億総白痴化」を唱えたが、すでに完成したというべきだろう。
“ハクチ化”という言葉が問題だというならば「幼稚化」と言ってもいいが…。

ところで私は、来年から≪意識改革≫事業を立ち上げる仲間に誘われた。
私の開講時期は来年後半になるが、各界の現状を憂える仲間たちが参加するのである。
マ、私は“末期高齢者”だから、開講時期までもつかどうかわからないが、軍事軽視の現状を一部でも打破できればいいと考えて参加する次第。

概要は次の私専用のURLからご覧あれ!  http://ruang-af.com/lp/16321/844855/



届いた本のPR
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≪「パヨクニュース:千葉麗子著・青林堂¥1400+税≫
パヨク(左翼)という造語を世に広めたチバレイ女史の本。パヨクなニュースが50例紹介されている。こんな連中が同じ空気を吸っているかと思うと腹が立つ!
表紙は漫画チックだが、内容は本質をついているからご一読あれ。


「軍事研究2月号」

巻頭言の志方先輩が、北朝鮮情勢について分析している。確かに兵士の亡命や、漁船の漂着が続くかの国の国内では、何かが進行しているように感じられるが…。


≪おなじみ「HANADAの2月号」≫

見出しだけで読んだ気になるから不思議だ。とりわけ≪総力特集・朝日虚報と全面対決!≫は読ませる。
現役時代、朝日の記者から執務室に“怒鳴りこまれた体験”を持つ私としては小川栄太郎氏の勇気に感心する。もっとも制服の私では、反論してもメディアからは取り上げられなかっただろうが…。
今月号の写真グラビア特集『両陛下の笑顔』は素晴らしい。
矢張りこの国は、天皇を中心にした伝統文化に支えられた国であることを痛感する。個人的には“永久保存版”にしたいほどだ。

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