難病と闘い情熱で宇宙の謎を探究し「車いすの天才科学者」と呼ばれたホーキング博士が、奇しくもアインシュタイン博士の誕生日の3月14日に死去した。
博士は「闘病生活を送りながら独創的な理論を提唱し、宇宙論に偉大な足跡を残す一方、前向きな生き方や積極的な言動でも世界に影響を与えた(産経)」
私は拙著「宇宙戦争を警告するUFO(講談社)」の執筆にあたって、博士の「宇宙人が地球に攻めてくる…」という説にはなじめなかったが、天才らしいひらめきには大いに啓発され、博士は宇宙界と接触していたのかも…?と思ったほどだ。
ところがまたまた奇しくも、今朝の産経の9面下にトランプ大統領が「宇宙軍を作る」と意欲を示したという次のような記事が出た。
この半年間の北朝鮮対処問題で浮き彫りになったように、大きな影響力を持つと考えられてきた中国が、全く北に指導力を発揮しなかった(できなかった?)ことから、トランプ大統領は中国の国際的外交力を見限ったのだ。
同時に北も、中国を当てにしてはいない。金正日のころからそうだったのだが、その息子はついに直接トランプと交渉する道を選んだと思われる。
但し、平気でうそをつく韓国政府の要人が“忖度して”書いたシナリオでない限り…
米朝首脳会談はもとより、南北首脳会談の実現もその意味ではほとんど期待できそうにもない…。
しかし、年々増加の一方をたどる中国軍の軍事費(といっても宇宙開発費)を見れば明らかなように、シナは宇宙制覇を狙っている。その昔ソ連がそうだったように。
世界がシナによる地上・海上の不法占拠に目を奪われている間に、彼らの目は宇宙に飛んでいるのだ。
今後、ロシアよりもシナに目を向けたトランプ大統領の戦略が話題になってくるだろう。
元々彼は不動産業の専門家だから、月や火星の土地をシナに奪われるのは本意じゃあるまいから…。
話は変わるが、家内が友人に借りてきた、下に掲示した本に目を通した私は感動した。
≪アミ 小さな宇宙人:エンリケ・バリオス著、石原彰二訳、さくらももこ絵:徳間文庫≫
チリ生まれの著者は、若いころから≪道≫を求めて世界中を渡り歩いていたが、39歳の時、自らの使命を悟り、著述の道に入ったのだという。
この本は1986年に小さな印刷所から出版されたが、たちまちベストセラーになり、その後世界11か国で翻訳された。
一見すると、幼児向けのおとぎ話か?と思われる装丁と文章だが、実は“大人”の現代人に対して説くものだといえる。徳間文庫は2005年に初版を出しているが、2014年に19刷となっているから、賛同者が多いわけだ。
読み始めたら止まらないのだが、中に現代日本人に対して“的確な”忠告をしていると思われるところがあり、今のメディア界、政界官界の姿に重なって見えるので今日はここで紹介したいと思った。
チリに住んでいる少年と、小さな宇宙人の“アミ(アミーゴの略)”の二人の次の会話は、現代日本人の中の“心ある大人たち”の胸に迫るのではないか?
≪アミの言っていることは、ぼくをあまりなっとくさせなかった。でも彼のほうがずっと上なのははっきりしていた……。とにかくぼくは彼の言うことを信じるようにつとめた。にもかかわらず頭の中は混乱したままだった。
ぼくにとっておじさん(核物理学者)は英雄であり……そしてとてもインテリなんだ……。
「きみのおじさんは頭の中にすぐれた“コンピューター”をもっている。たんにそれだけのことだよ。おなじ言葉でも解釈のちがいが生じている。
地球ではインテリとか賢者と言われているひとはたんに頭脳がすぐれているひとを意味している。それはわれわれのもっているうちのひとつの脳だ。しかし、われわれは脳をふたつもっているんだよ……」
「えっ!」
「ひとつは頭。これは言ってみれば“コンピューター”で地球人の知っている、ゆいいつのもの。でも胸にもうひとつ別の脳をもっているんだ。
目には見えないけれどちゃんと存在しているんだ。こちらのほうが頭より重要で、あの男(アラスカの猟師)の胸にかがやいて見えた光のことだ。
われわれにとって、ほんとうのインテリとか賢者とかいうのは、このふたつの脳の調和がとれているひとのことを言う。つまり頭の脳が胸の脳に奉仕するというかたちであって、多くの地球の“インテリ”のようにその反対ではないということだよ」
びっくりするようなことだったが、前よりずっとすっきり理解できてきた。
「じゃ胸の脳が頭の脳より発達しているひとはどうなの?」
「そういうひとは“善良なおバカさん”とでも言おうかな。きみの言う“悪いインテリ”にとって、だますのがとてもかんたんなひとたちなんだよ。
悪いインテリ”は、彼らによいことをしているように思わせておいて、結果的には人々を傷つけることをしているんだ……
知性の発達は、情緒の発達と調和をもって進んでいくべきなんだ。こうやってのみ、インテリとか賢者というものはつくられていくんだ。こうやってのみ、胸の光は育つていくんだよ」
国会で罵り合っている方々の人相から、およそ“賢者”の風格は感じられず、情緒不安定な“大人たちの集まり”でしかないことがよくわかる。
尤も彼らのターゲットになっている官僚も、昔は「ノーパンジャブシャブ」接待を受けて「高学歴無教養人」と言われていた方々だから、アミの指摘は見事に的中しているといえる。
悲しいのは「胸の脳が頭の脳より発達しているひと」たちが、いつまでも“善良なおバカさん”であり続けていることだろう…。
今は亡き、ホーキング博士に意見を聞いてみたいものだ…。
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≪軍事研究4月号≫
「戦争を変える現代の超兵器」には考えさせられる。
「南シナ海三大航空基地と先端軍事施設の全容」も必読。
これを見ていると≪アミ≫の言う情緒の発達は地球人には期待できなくなってくる。
≪公安情報:井上太郎著・青林堂¥1400+税≫
井上太郎氏による5冊目の著書である。本書を読むと、今国会で「モリかけ論争」がなぜ続いているのか…という背景が浮かんでくる。
以前紹介した「売国議員」に繋がってくるから、今の我が“国会”は実は「黒会」だという事が理解できよう。
≪アミ≫に期待したくても、地球のことは地球人が解決する以外にないのだから、情けなくなって来る。
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実録・自衛隊パイロットたちが目撃したUFO 地球外生命は原発を見張っている (講談社+α新書)
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