軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

習政権の“黄昏”

前回、習政権は“盛りを過ぎた?”と書いたが、すでに“黄昏”だと言う識者もいる。

7月24日の大紀元日本は、「打倒共産党政権」と呼びかけ 中国で新たな「トイレ革命」が起きていると伝えた。

≪中国一部の都市部ではこのほど、小児科医院のトイレで反共産党政権のスローガンが書かれた(厠所革命同盟のツィッターより):大紀元日本≫


「毒粉ミルクに偽ワクチン、破格の医療費に生活苦、毒空気に毒食品、病気を罹っても治療できず、毒制度に毒政権、中共政権を転覆し明るい未来を迎えよう」これは中国四川省成都市にある小児病院のトイレ扉に書かれた反共産党政権スローガンだ。
ボイス・オブ・アメリカは24日、中国北京、南京、杭州、上海などの小児科医院で同様の落書きが見つかっていると報じた。落書きは中国の民生(国民の生活)と関連する内容が多く、市民に「共産党政権を倒そう」と呼び掛けている。・・・トイレ革命は、2015年習近平国家主席が提唱した運動だ。目的は、観光地の不衛生な公衆トイレを改善するためだった。
VOAによると、今年2月まで中国当局は、210億元(約3500億円)を投じて、都市部と農村部の6万8000箇所トイレをリフォームした。
このトイレ革命は今、中国市民には反体制運動の代名詞となった。
ツイッターアカウント「厠所(トイレ)革命同盟」によると、同運動は中国国内市民によって立ち上げられた。
現在メンバーは15人、国内各地にいるという。メンバーらは最初ショッピングモール、列車駅などで活動していた。22日、中国で検査不合格のワクチンを乳幼児に接種した問題が報じられた後、病院での「トイレ革命」に注力している。
「厠所革命同盟」は、「トイレの扉はほとんど木材が使われている。そのため油性マジックで書くと簡単には取れない」として、多くの市民が運動に参加するよう呼び掛けている。
在米中国人学者の呉祚来氏はVOAに対して、「トイレ革命は比較的に安全で、広げるべきだ」と述べた。

呉氏は現在、中国国内に多くの社会問題や重大事件が起きており、「共産党政権に対する国民の怒りがピークに達している」と指摘した。またこの運動によって、共産党政権を軽蔑して嫌う市民がさらに増えるとの見解を示した≫


他方、6月23日の産経「矢板明夫の中国点描」によると、「北京大学に習氏を批判する壁新聞」が張られたと言う。

≪中国の名門、北京大学の構内にある「三角地」と呼ばれる広場で、学者風の白髪の男が突然、行事などを知らせる掲示板に大きな紙を次々とはり始めた。
5月4日正午頃のことだ。計24枚。中国の最高指導者、習近平国家主席を痛烈に批判する約一万字に及ぶ論文が、毛筆で丁寧に書かれていた。
毛沢東は個人崇拝を推し進めたことにより人民は無数の災禍を経験した。にもかかわらず、習近平氏は今、個人崇拝を再び大々的に推進している。歴史的悲劇が繰り返される可能性があり、警戒を強めるべきだ。・・・

北京の改革派知識人は今回の事件を「独裁体制を築こうとしている習氏に対する、共産党内の既得権益層の反発の可能性もある」と分析した。
…これま習氏を支持していた元高級幹部子弟で構成する太子党の関係者の中に、「習氏は仲間を裏切った」との反発が起きていると言う≫


そういえば、3月に、旧日本軍の軍服を着て、「日本軍国主義」など日本を称賛するような行動をとる「精日」(精神的日本人)と呼ばれる中国人の存在が報じられ、(3月)20日に閉幕した全国人民代表大会で話題になったが、その後の記者会見で王毅外相は「中国人のクズだ」と強い口調で批判した事があった。

先日は旧軍人らによるデモがあったが、昨日は北京の米国大使館前で爆発事件が起きている。水も漏らさぬ“厳戒態勢”を敷いているはずの北京の要所で、この様な“事件”が多発していることが気にかかる。


1952年、内モンゴル高原で生まれた袁紅冰氏は、1868年文化大革命を経験“流浪の青年知識人”になったが、中国共産党は「内モンゴル人民革命党」に対する徹底的な弾圧を開始し、モンゴル人を大迫害する。
その凄惨な体験は、少年期の袁氏に大きな影響を与え、1986年北京大学大学院を修了し、しばし母校にとどまったものの6・4民主化運動で、北京大学教師後援会を組織、その後、100名の反体制知識人が参加した「オリンピックホテル会議」を発起して主催し、極左思想の潮流を批判した人物である。

2004年に秘密裏に書き上げた「自由は落日の彼方に」などの原稿を出版するため、豪州に亡命、以後亡命作家として活動を始める。


2010年10月、私は都内の講演会で彼の話を聞いたが、
「現在の中国共産党は、無知蒙昧な、烏合の衆による魂の無い暴政である。こうした状況の下で、ゴマすりこびへつらいの技と、高官への身の程知らずの高望みの慢心をめぐらして誰もが権力闘争の陰謀の策を弄する事ばかりを考え、大権を争っている。それゆえ、政策指令の上意下達が滞り、中央の弱体化により、下部組織の統制が効かなくなり、権力闘争はとどまるところを知らず熾烈さを加えている」と喝破した。
今、彼の予言通りに、シナ大陸内には、中央の弱体化による軋み=落日が始まったのだとは言えないか?


一部?だが、わが国の政界の動きを見ていると、野党や高級官僚にはシナ共産党とレベルが似通っている方々や、袁紅冰氏の指摘に合致する方々が目立つので、情けないこと限りない。
しかし、シナと違うのは、人口が10分の1に過ぎず、しかもわが国民はシナに比べて教育レベルが高いと言うことだろう。
期待はしていないが、希望しておきたい!


いずれにせよ、「天」の怒りによる「地と人」の大掃除が“想定外の速さ”で進んでいる気がするが、これが昔から言われている「淘汰」と言う現象に違いない…。西洋では『ノアの箱舟』ともいうが・・・


処で我が家のキジバト夫妻は、連日交代で雛の養育に明け暮れている。
その雛を、両親が食事を探しに出ている間に「盗撮」したのだが、この一家を見ていると、ハトにできることが、人間の若夫婦にできないことが寂しすぎる。ハト以下の人間がのさばっていることが実に悲しい。

≪今月7日にはまだ卵だった…≫


≪親が食事に出かけたすきに盗撮!≫



届いた本のご紹介
========================
前回ご紹介した「續・黒潮文明論」の著者・稲村公望氏の出身地は「沖永良部島」ではなく「与論島」であるので、お詫びして訂正します。




≪WILL9月号≫
シナから日本に帰化した石平氏も「習政権に異変」と書いている。タイトルを見ているだけで、わが政官界にも、淘汰が始まったようだが、少し遅すぎた感がある。


≪HANADA9月号≫
≪朝日も野党もいらない!≫特集は面白いが、これも少し遅すぎた…
それよりも、その中の≪籠池氏長男の反省告白≫は驚くことが多い。

これは記事の中の1枚の写真だが、如何に野党・共産党などが、この問題を政治問題化しようと動いていたかがよくわかり、非常に参考になる。左翼の活動の陰湿さはいつもこうだ。
そして利用された方は、賞味期限が過ぎるとあっさり捨てられる。
昔の成田闘争百里闘争の一坪運動など、問題が鎮静化すると“農民たち”はあっさりと切り捨てられた。
何れ沖縄もこうなるのに気が付かないのかな〜〜



≪ミリタリー総合誌「丸」の九月号≫
今月は「特攻兵器特集」である。表紙は「桜花」に乗る搭乗員の姿で非常に貴重なもの。モデルは乙種飛行予科練習一七期出身の「上田兵二・一飛曹」で、場所は鹿屋、時期は昭和二〇年四月上旬とある。しかし彼は四月一六日に、第八健武隊員として爆装ゼロ戦で出撃し散華した。今風に言えば“イケメン”の好青年、花束が何とも悲しい…同僚と整備兵の心中が偲ばれる。冥福を祈りたい。この写真は九月号のピンナップ写真である。


宇宙戦争を告げるUFO 知的生命体が地球人に発した警告

宇宙戦争を告げるUFO 知的生命体が地球人に発した警告

ジェットパイロットが体験した超科学現象

ジェットパイロットが体験した超科学現象

大東亞戦争は昭和50年4月30日に終結した

大東亞戦争は昭和50年4月30日に終結した