軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

資料から:幼稚になりゆく日本人

ようやく薄日が差したが、まだまだ湿気が強く、行動も湿ってくる。

終活で、書斎整理にいそしんでいるのだが、なかなか進まない。「えい、やー!」と、目を閉じて捨てればいいのだろうがそうはいかないので、時間がかかるのだ。家内からはせかされているが・・・

 

今日はそんな中から、最近の新聞切り抜きを整理しておこう。

先ずは曽野綾子女史の「透明な歳月の光」である。

ゆるキャラ」が流行っていて各都道府県“専属”になって久しいが、大人がやるものじゃなかろうに、TVでもお天気番組に出てきて「チャイルディッシュ」(幼稚な。馬鹿げた)動きをしている。

無視すればいいのだろうが、曽野女史は「いい大人が無邪気に喜ぶべきか」と直言している。同感!

平成30年11月28

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次は“有名な”カルロスゴーン氏に対する意見である。私は彼が日産に来た時、人相からしてその正体が読めていたが、世の経済人は彼を「カリスマ」だとして持ち上げた。単に見る目がなかっただけなのか、それとも裏に何かあったのか?

それ以降、私は「技術の日産」を信用しなくなった。そして案の定“悲劇到来”である。

リストラされた真面目な社員たちは怒り心頭だろう。彼は単なる「出稼ぎ人」に過ぎなかったのだ。尤もそんな人間に再建を託した無責任な≪日産首脳陣≫が一番だらしなかったのだが・・・

平成30年11月21

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元小結の舞の海秀平関の「相撲“俵論”」には教えられることが多々ある。今の大相撲解説もなかなか聞かせるが、相撲人生を体験した人物らしい率直な意見に感心している。

これは「テレビの見方を考える」と言うコラムだが、なかなかよく世の中を見ている。特に、最後の“有事論”には感心する。全く同感である。

平成30年2月22

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これも同氏のコラムである。子供の教育論だが、「体罰はいけない!」と繰り返す、変な教育評論家にはできない発言だろう。子どもの人権を掲げる輩が増えて、未熟な「子供天国」が形成されているのだ。今回の参院選でもそれが散見されたから、その“成果”は着々と上がっていると言うべきだろう!

令和元年7月4

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昨日の吉本興業社長の記者会見は、いったい何を言わんとしているのか全く不明だった。

私だけかと思ったら、多くの社員を含む“芸能人たち”もそうだったようだから、おそらく何を話しているのか一番わからなかったのがご本人だったのではないか?

軍隊では「馬鹿な大将敵より怖い」という言葉があるが、これが彼の“有名な”吉本興業の“大将”だったのか!と興味深かった。

社員を指導し徹底的に護ることが出来ない組織の長は人の上に立つ資格はない。

産経の別府論説委員は『任侠と反社会的勢力』と題する意見を書いたが「やくざに強く、堅気に弱い」真の侠客は、絶滅保護種になって久しい。

三船敏郎が演じた「無法松の一生」の世界、『任侠道』は既に我が国からは消滅し、単なるギャングらの集団に成り下がっているのだ。

令和元年7月14

 

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書籍のご紹介

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「私の沖縄ノート。照屋佳男著・中央公論新社刊¥1500+税)」

沖縄出身の照屋教授の著作である。現役時代、いろいろとご指導いただいた教授方の中の一人である。

昭和17年、教師として赴任した両親と共にテニヤン島に住むが、激戦となった同島から辛うじて脱出する。その後僚船「対馬丸」の撃沈を目の当たりにし、熊本の疎開先では筆舌に尽くせない苦労をし、戦後は米軍に接収された沖縄で数々の体験をする。

素晴らしい歴史記録であり自叙伝だと言えるが、文学者らしく、感情やイデオロギーに左右されず、冷静に物事を分析する姿勢が素晴らしい。

沖縄が今、なぜ混乱しているか、という原点に迫る著作である。

 

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航空情報9月号

特筆すべきは「航空自衛隊F35A墜落要員の発表」であろう。一時期話題になったが、バーティゴ(空間識失調)は健康な操縦者にも起きるから厄介である。私も何度か体験したが、回復する手段としては、姿勢指示器を絶対に信用する以外にはない。

計器が信用できなくなったときはこの世におさらばの時期である。

教育課長時代に、東映映画が「トップガン」に対抗して「ベストガイ」と言う空自映画を製作した時、これを解説したら取り入れられ、夜間訓練時にヴァーティゴに陥って脱出寸前まで行くシーンがあったが、あれと同様自分との闘いである。

諸情報を整理すると、やはりそれ(空間識失調)が疑わしいと思われる。

 

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チバレイの日本国史・日本の国体とは・千葉麗子著・青林堂¥1400+税」

アイドル女優として登場した千葉女史は、20歳で引退して企業家になった、母親でもあり主婦でもある。ヨガの普及にも努めているが、反原発運動に参加したところ、活動の実態が左翼だと判り運動から決別した経験を持つ異色の存在でもある。

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「ブラックユニオン・新田龍著・青林堂¥1400+税」

世に「ブラック企業」、またの名を「蟹工船」と言う言葉がある事は知っていたが、それを逆手にとって、企業側を威嚇し賠償させる”企業”があるとは知らなかった。

九州の基地で防衛・警備担当幕僚をしていた頃、警察から「当たりや」「マン引き部落」「麻薬取引所」「売春窟」などの存在を教えてもらい、なりふり構わず企業や役場、飲み屋などを威嚇してみかじめ料を巻き上げる組織については承知していたが、なんとまあ上には上を行く組織があるものだ。

教師方が「気弱」になったのは「モンスターペアレンツ」という法を無視する親の存在であり、こんな横暴が『任侠道』をすたれさせたのだと思っているが、どうにも国の対策が遅れている。

政治家も野党と言う国会内に巣食う「ブラックユニオン」が怖いからかも?