軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

空虚な日本国憲法前文を信じてきた結果…

毎朝、新聞に目を通すのだが、我が国内の極悪非道な事件はもとより、世界中で起きている「反平和行為」にはうんざりする。

しかし我が国の憲法前文には【(前略)日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する(以下省略)】と書かれて久しい。

何処に「人間相互の関係を支配する崇高な理想」があり、何処に「平和を愛する諸国民」がいて、その「公正と信義に信頼」できるのだろうか?

チベットウイグルを見るまでもなく「専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会」や「ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利」はこの世には存在していない。

にもかかわらず我が国(の一部の憲法擁護派)はひたすらそれを信じている(ように振る舞って)いる。

 鳴り物入りで世界中に喧伝された朝鮮半島の両首脳が“主演”した、境界線を飛び越える南北和解”劇場”は、あっけなく消滅したようだ。

今朝のAFP電(時事)は、【26日、金正恩朝鮮労働党委員長が「新型戦術誘導兵器」の発射を視察した際、韓国による合同軍事演習などの動きを「二重的振る舞い」と呼んで批判した】と報じた。

同通信によると【金委員長は、韓国当局が表では和平を語りながら、裏では「最新攻撃型兵器の搬入と合同軍事演習の強行のような奇妙な二重的振る舞いを見せている」と批判。さらに、韓国の文在寅大統領に向けたと思われる発言として、韓国当局者は「平壌からの警告を無視するというミスを犯してはならない」と述べた】と言う。

何処にわが”憲法前文”に即した行動があると言うのか?世界には”魑魅魍魎”が跋扈しているのだ。

 

今朝の産経に、小さなコラムを見つけたが、この西見記者の「政治的理由で演出された蜜月は、政治的原因で容易に崩れ去る」と言う指摘は真理だと言える。

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6月5日の産経「中国点描」欄には矢板記者がこう書いていた。

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これが国際政治(外交)の真実なのだと言うことを国民は自覚しなければならない。

しかし、如何に識者方が警告を発しようとも、選挙を見ればわかるように、大部分の国民は政治を「興味本位」でとらえ、まるで地上波TVのワイドショウーの延長上にあるかのように勘違いしている。

だから憲法も変えようとはせず、国土は侵略されても何ら痛痒を感じることなく「泰然自若」としているように私には見える・・・。

雑誌「Hanada」や「WiLL」で識者方が口を酸っぱくして警告しようとも、われ関せずなのだから、「暖簾に腕押し」状態なのだ。

記事にあった海部首相や鳩山何某、福田何某のような不適格な宰相が出ても、「別に減るものじゃなし・・・」的雰囲気が社会を覆ってきたから、「お人よし日本人よ、早く目を覚ませ!」と説いてきた老兵としては、現代日本人には、何か“尋常ではない出来事”でも身に降りかからない限り目を覚まさないだろう、と諦めるに至った。

現代の「ツル」は恩返しどころか、「仇で返す」のを本業にしていることを、隣国の理不尽な行動から早く学んでほしいと思うのだが、叩かれても欺かれても空虚な日本国憲法」をひたすら信じて?彼らに仕え、耐え続けてきた指導者たちの姿を見てきた現代青少年たちが目を覚ますことが出来るのだろうか?

しかし、今となっては彼らに世直しを期待するのみである。

 

 

届いた雑誌のご紹介

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朝日と韓国特集だが、日本の新聞社には”毒”が回っていると見た方が良い。

日本の新聞だと考えるから、”頭に来る”のだ。恐らく主要幹部に日本人はいないのではないか?人事構成を見ればわかるだろうが。

 

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日本のタンカー攻撃事件は、わが国の命綱を断つ深刻なものだが、有志連合に対する意見を求められた今の防衛大臣は無反応だった。何を考えているのだろう?韓国駆逐艦のレーダー照射事件も彼は”穏便”に対処したから、世界の軍事関係者から冷笑をあびた。油は、米国が守ってくれると信じて疑わないのだろう…幸せな方だ。