軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

若者たちの心をつかんだグレタ発言

前回のブログに、行政府は自衛隊を酷使しすぎる!と書いたが「自衛隊加わり7歳女児捜索 山梨・道志村のキャンプ」という記事が出た。

「人命救助だから…」と断れないのだろうが、そもそも“閑をもてあまして遊んでいる”わけではない。頼られるのもいいが、自衛隊の本来の任務は、国土防衛にある。

自衛官がいろんな分野で活躍すると、「公私混同だ!」と一部のメディアが騒いだものだが、ならば自衛隊法に則った活動をさせてほしいものだ。

 

処で、未だに各国のメディアは、フェイクニュースを流して恥じないようだ。今朝の産経主張欄は、【英タイムズ紙が、英軍人で作るラグビーチームによる靖国神社参拝に対して、ポール・マデン駐日英大使が注意したと報じた。これに対して英大使館は公式ツイッターで「大使は、神社を訪れないようにと誰かに指示したことはありません」と否定した。

(中略)英軍ラグビーチームは、防衛省が主催した「国際防衛ラグビー競技会」参加のため来日した。戦没者の追悼は世界中の国々で行われている。第二次世界大戦で戦った英軍のチームの参拝を知った多くの日本国民が感謝している。

 ところがタイムズ紙は「戦争犯罪者の神社を訪問した」と伝え、英大使からチームのリーダーが「いかなる神社にも訪問しないように言われた」と報じた。

 英軍チームは、靖国神社の鳥居前での写真をツイッターに投稿していたが、批判的なコメントが寄せられ、削除してしまった。

 一方、英大使館は公式ツイッターで「英国政府は靖国神社参拝に関して様々な考えがあることを理解しています」としつつ、どの神社であれ訪問しないよう大使が指示したことはないと説明した。

 タイムズ紙が、靖国神社軍国主義とアジア侵略のシンボルと否定的に捉え、さらに英大使の発言を誤って報じたとすれば、フェイクニュースといわれても仕方あるまい(以下略)】と報じたが、単なるタイムズ紙の“虚報”だったのか?

どうも“虚報”の裏には日本?のメディアが“虚報”を報道させ、それを利用しようとしている気がしてならない。案の上、タイムズ紙の報道は【日本や英国だけでなく、その他の国へも広がった。韓国の新聞、通信社なども取り上げた。韓国有力紙の中央日報(日本語版)は、「駐日英国大使が叱責」などの見出しで、タイムズ紙の報道を引用した。そのうえで、中央日報歴史に対する無知が露呈する姿を見せた」と、参拝した英軍チームを厳しく非難した】という。

 産経は【事実と異なる反日的な報道が内外を独り歩きすることが繰り返されてはならない】と結んだが、“虚報”を利用して、自己主張する“輩”は後を絶たない。

マ、“紳士の国”英国と言っても、自国の王室を貶めて恥じないタブロイド紙が蔓延っているのだから、何処の新聞記事も唾つけて読むに限るが、靖国神社は日本人の魂である。他国がどういおうと何も恐れることはない。それにはまず、首相自らが英霊に敬意を表し、率先して陛下の御親拝を実現するよう動くことである!

 

処で今注目されているのは、国連の気候行動サミットで世界のリーダーたちに向かって「How dare you(よくもそんなことを)」と“喝”を入れたグレタ・トゥンベリさんだろう。

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朝日デジタルから

彼女はスウェーデンの16歳の高校生で、去年8月にスウェーデン議会前で一人で座り込みを開始。今年1月には世界経済フォーラムに出席。3月にノーベル平和賞にノミネートされ、9月20日には160カ国以上で行われた約400万人の大規模デモに参加した、いわば、スエーデンの“ジャンヌダルク?”である。

トランプ大統領ツイッターで「彼女はとても幸せな少女に見える。明るい未来を心待ちにしているようだ」と発信したそうだが、意味不明だとTVは喧しい。それよりもわが“環境大臣”の“セクシー発言”はいただけない。

彼女は並み居る列強の首脳たちに向かって、「あなた方は、金の話や永遠の経済成長というおとぎ話ばかり。よくもそんなこと言えるわね」と批判したが、大した度胸である。

彼女はニューヨークへは、飛行機は使わず、ヨットで大西洋を横断して参加したというから有言実行の勇気ある少女だと見た。

彼女の活動を知った世界の若者たちがこれを支持して大きなうねりとなり、世界150か国で400万人以上が抗議したという。

 

今年の6月9日に「逃亡犯条例」改定に200万人が集まって抗議集会が開かれた香港では、その後林鄭月娥行政長官が条例撤回と発言したものの、大陸共産主義の支配に反対する香港人の決意は変わらず、未だに収束していない。

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インターネットから

大体1国2制度などという、いい加減な制度を廃止しない限り香港人の抵抗は続くだろう。

 

世界情勢を眺めていると、やはり「現代を取り仕切る大人たち」の私利私欲、我利我利亡者ぶりと、いい加減な口約束でその場をごまかすやり方に、若者たちが“遂に切れた!”というべきだろう。

スポーツ界は若い肉体が優先するとはいえ、知恵も行動も、今の子供たちの方が数段優れているように感じる。

そんな“未成年”達が、歳だけとって格好をつけて威張り散らす“大人たち”の姿に愛想を尽かしたと言えるかもしれない。

やがて世界中の青年たちが、大同団結して自らの新世界を建設していくのだろう。

「老兵は消え去るのみ…」という言葉が、身近に感じられるニュースである。

 

届いた書籍のご紹介

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雑誌「丸」11月号

幻の空母『信濃』が目を引く。大和型戦艦の3番艦だったが、戦争の必要性から≪空母≫に転換された。しかし航空機は消耗しており、操縦員も足りなかった。何ともちぐはぐな作戦になったが、現場は真剣だったのだ。これも将来戦の自覚がなかった証拠だろう…
 

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≪Hanada]11月号

今月も「韓国大統領」の顔写真が出ているが、食傷気味だ。それよりも「小泉進次郎山本太郎も政界の泡」が面白い。見ている人は見ているものだと感心する。

韓国に関しては、平成27年3月に、雑誌「正論」が、「日韓併合の事実と韓国の過去・現在」について特集を組んでいる。参考にすべきものだろう。

 

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