軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

目立たない”奥ゆかしさ”

たまたま昨夜、TV東京を見ていたら、“日本の秘境”番組で、大都会の喧騒にくたびれた?“仙人”や“野人”が紹介されていたが、私には無理だとしても何故か共感するところが多かった。

徳島の“野人”は道を求める修行者であり、宮古島の“仙人”は物があふれて海洋を汚染する様を警告しているように見えた。大体“賞味期限”ってなんだろう?

とりわけ京都の山奥で暮らす3人の老婦人の無欲な生き方には感動した。

平均年齢92・6歳の最年長者は96歳。3人で公民館に集まり、栃の実を使った饅頭などをつくって、未だに社会に貢献しているのだから感心する。能トレと称して刺し子を楽しむ彼女は老眼鏡をかけていない。雨の中でも神社の清掃を受け持ち、黙々と除草する姿は神々しい。きっとご加護があるのだろう。96歳でもバイクに乗って颯爽と走る姿に負けてはおれないと思った。

日曜日にTV朝日の「ポツンと一軒家」と言う番組で紹介されるご老人方にも感心し、古き良き時代の日本の姿を思い浮かべる。大量生産時代に警告しているようでもあり、何となく、将来の「TVの生き残り番組」が暗示されているようだ。きっとオチャラカなワイドショウは、これらに取って代わられるに違いない。

 

ところで、何十年もの間、世界中の科学者たちは「宇宙の膨張速度」を測定し、宇宙の歴史を解明しようと試みてきた。そしてその底には、「太陽から地球までは光の速度で約8分かかるので、地球上で見えるのは8分前の太陽だ」と言う光の速度こそ、宇宙で一番最速なのだ、と言う“定義”に支配されて来た。

そしてこれらの観察から、科学者たちは「宇宙がビッグバンの直後に急速に膨張した」ことを発見したが、その後、「不可解で目に見えない暗黒物質」がある事を知り、その重力によって膨張が減速したことも知った。

つまり、宇宙空間には、「目には見えない物質?が存在する」ことも知ったのである。これが以前までとは異なるところで、今までの科学者たちは「目に見えない物は信じない」のが科学者の科学者たるゆえんだった。

しかし、目には見えない物でも“顕微鏡”を使えば見えるのだし、はるかに遠い物体も“望遠鏡”を使えば見ることが出来るのだから、そのような“媒体”があれば、まだまだ人間には見えていないものが多くあると気づくべきであった。しかし、目に見えない物が見える人物は、阻害され奇人扱いされてきたし “非科学”の分野に押し込められてきた。要は、現代科学という名の元で “傲慢さ”が“科学界”を支配してきたのである。

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ところで、【JAXAは2019年(令和元年)11月13日の「はやぶさ2」の運用において、「はやぶさ2」の化学推進系スラスタを噴射して軌道制御の運用を行い、速度9.2cm/sでリュウグウからの離脱を開始し、11月13日10時05分(機上、日本標準時)に小惑星リュウグウを出発したことを確認】したと発表した。そして地球からほぼ3億kmも離れている小惑星リュウグウを出発、地球帰還は来年12月ごろの見通しだと言う。

はやぶさ2」が小惑星に到着するのにかかった3年半よりも、帰還までが1年間と短くなったのは、「2014年にはリュウグウは地球からほぼ3億kmも離れていた」のだが「双方の周回軌道を互いに近付くように公転してきたため、帰りの距離が短縮された」のだと言う。この広大な宇宙空間に於いて、この様なことが計算でき、探査機をいとも簡単に“電波”で操作できることが不思議でならない。

さて、持ち帰って資料から人類の起源が発見されるのか、それとも「竜宮」だから、玉手箱に終わるのか?興味は尽きない。

 

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 昨日の産経抄子は平成17年に新嘗祭に参列した小泉首相が「暗いから見えない。電気をつければいいじゃないか」と語ったことを挙げ、朝日新聞も「平成に次き、今回も核心部分は非公開だった」不満げに記していたと書いたが、彼らは宇宙天体の“秘密”を全て知っているつもりなのだろうか? 思い上がりも甚だしいと思う。

これは同じく産経の【ナスカの地上絵・新たに周辺143点】と言う記事である。

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 この世には今まで隠れていたナスカの地上絵や、ミステリーサークルのような“ミステリー現象”も多々ある。

 産経抄子は「こうした宮中祭祀や行事は、目に見えない部分や不合理だとも思える部分があった方がゆかしくありがたみを覚える」と書いたが同感である。

小泉首相にも“見えない部分”があった方が“奥ゆかしかった”のに、軽佻浮薄だったのは頂けなかった。それとも昔の自分の“秘事”は依然として隠し通しているのかも…

 

届いた書籍のご紹介

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安倍晴明陰陽師従四位下:仲村友紀著・青林堂¥1500+税」

表紙は今はやりの劇画っぽいが、中身はちゃんとした書籍である。著者は埼玉県出身で、1980年代にニューエイジ運動、精神世界を専門としたプロダクションに所属。その後独立して様々なミステリーやオカルト関係の雑誌書籍に企画編集・ライターとして活動したという。私も陰陽師氏とは懇意にしているが、彼は純然たる古代史の研究者の一人である。

「世の常識は、時代とともに移り変わります。今のわれわれの目から見ると不思議に思えることも、当時は常識だったということも珍しくありません。」と言っている。そう、物差しは時代とともに変わるのである。

気軽に読める一冊、古い歴史を知ることも必要だろう。