軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

学生たちの情熱が勝った!

香港の区議会選挙は、民主派が8割超と言う圧勝で終わり、流石に無表情な行政長官も『反省?した』と語ったが、北京政府は「黙殺」した。

来日している王毅外相は、官邸に入る前のぶら下がり取材で、「香港市民は民主的だから…」とかなんとか語ったが、と言うことは北京政府だけが「共産主義専制主義で、自由を束縛された拝主義者の集まりだ」と自認しているようなものだ。

昔だったら、戦車や銃砲で学生らを木っ端みじんになぎ倒して「口を拭えた」だろうが、今やインターネットの世界、情報は筒抜けになる。

初期のデモ発生時に「強硬手段が取れなかった!」ことを共産党幹部らは悔やんでいるだろうが時すでに遅し!やがて香港は“独立”するだろう。次は台湾である。

ここもまた、大陸系の国民党の残党に支配されて苦しんでいるが、台湾人もこれで“独立”の機運が高まるだろう。

国際情勢は亜細亜周辺にとどまらず、一触即発の雰囲気が漂い始めていて、バチカン教皇までもアジア行脚に精を出している。

そんな最中、わが国の政治家(屋?)だけは、見るも無残な状態で、国民から多額の税金を受け取りながら、それに見合った仕事をしないと言う、要するに働かない恐るべき怠け者が跋扈している。

 

あれほどの“騒乱状況”だったにもかかわらず、香港の投票率は71%を超えていると言うから、如何に市民が“北京政府”を嫌悪しているか、デモ隊の学生らに賛同していたかと言う証拠であろう。我が国でも、毎回投票率は50%を超える程度で、無関心層が増えているから、信じられない空っぽ議員が当選するなど、真の民主主義を表す投票とは言い難くなっている。

そこで次代をになう青年たちに言いたい。自分らの人生は、自分たちで切り開いてゆく勇気を持つべきだと。

今回の香港の学生たちは、北京政府の言いなりに生活する状態では、社会に出ても希望がないと悟り、決起したのだ。しかも非武装で…

その昔、わが国でも国民が貧困に喘いで苦しんでいても、時の政治家らは、己の利益獲得に血道を上げ、正論が潰される状態だったから、青年将校らが“決起”したことがあった。有名な226事件である。あの時は、残念ながら兵士が武器をとって立ち上がったから、“反乱”とされて潰された。

しかし、その意図はまともだったと思われる。青年らしく「見るに見かねた政治の貧困」状態を改めようとしたのである。

私は今回の香港のデモ行進をその当時の226“首謀者たち”の心情と重ね合わせて、眺めてきた。

 

「香港民主派圧勝」を伝える今朝の産経新聞に左隣には、「教皇に『拉致』協力要請」とあり、首相官邸教皇と会談した安倍首相は、日本人拉致問題の早期解決に向けて理解と協力を要請したとみられると産経は書いた。拉致問題を最優先で解決する努力をするのは、当該国の日本であり、国内世論はもとより、国会議員らにイエスかノーかの“踏み絵”を踏ませるくらいの意志がなくては解決するまい。

万一非協力的な態度を示す議員がいれば、その理由を公開して糾弾するのが先だろう。

それもせずして他国の指導者に“協力を依頼する”程度では、誰も真剣には受け止めまい。香港の学生たちは、人が何と言おうと、親に止められようとも、犠牲覚悟で戦い続けた。そしてその成果を勝ち取ったのである。これは決して“ワイドショウ”で得られるものではない。

一方、首相は「日本とバチカンは、平和、核なき世界の実現、貧困の撲滅、人権、環境などを重視するパートナーだ」と述べたうえで、来日を契機に「バチカンとの協力をさらに拡大していきたい」と語ったと言う。

 来春“国賓として来日する”習主席にも、是と同じような話をするのだろうか?中国、少なくとも共産主義政府は絶対に“パートナー”ではあるまい。友好国・米国に敵対する中国の主席を、“国賓”として招く理由が分からない。彼に自衛隊の儀仗部隊に“捧げ銃”させる気か?

領空・領海侵犯している国の主席に…

わが国の政治に欠けているのは、毅然としたブレナイ姿勢である。“準”敵対国にも、友好国にも、分け隔てなくお付き合いするのは、商人根性だ。

日本の青年たちも、これらから何かを学んだことだろう。欲得がらみの“職業”議員らに“地球より重い自分の人生”を任せておけないことを!

何をさておき、香港に真の平和と発展がよみがえることを期待したい。

 

届いた書籍のご紹介

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『せめて死を理解してから死ね!:保江邦夫著・VOICE¥1600+税』

理論物理学者で「素領域の世界からこの世とあの世を知り尽くした」先生の新著である。死とは何かについて、理論物理学的に解き明かされているが、正しい孤独死を迎えるための実践編には考えさせらる。ただ「天国に行くには、善人も悪人も関係なし」という項目には疑問がわく。この世で散々悪を”堪能してきたやつ”が、世に尽くしてきた善人と共に天国に行けるとは考えたくないし、虫唾が走る。もしそうだとすれば、思いつく限りの悪行を尽くしておいた方が”得する”という事になりかねないから…

気楽に楽しく読める一冊である。

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まだ文在寅非難が続いているが、そろそろ先に進むべきじゃないか?と思う。それにしても『第2のヒトラー文在寅』とは恐れ入った。ちぇちぇ思想かぶれの気の弱い男に、例えられたヒトラーのくしゃみ?が聞こえてくる。

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「さようなら韓国」と別冊を出したはずなのに、まだ残り火が続いているようだ。

習近平国賓招待は日本の自殺」は当然、安倍総理も”反トランプ”なのか?と米国は受け取るだろう。「四方の海、皆同胞」は徳目の世界、政治と切り離しておくべきだ。

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特集「無人航空機の最新動向」はこれからの空自隊員は必見だろう。

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日本のシーパワー・現代の海自護衛艦は海自隊員必見だろう。ミニ空母計画も進んでいるところだし…