軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

共産党政権の終焉近し!

昨年暮れから、一部でうわさされていたコロナウイルス罹患事例は、北京政府の隠ぺい工作でしばし秘密が保たれていたものの、現場の医師たちが逮捕覚悟で告発したのを契機に急激に広まった。いや、実情を阻止できなくなったのだろう。北京政府も己の保身を優先させて、すべて後手後手に回ったからである。

しかし、一部には細菌兵器のテスト中に菌が漏れたのだ、という説もある。武漢市には人民解放軍の細菌研究所があるからあながち誤報だとは言えまい。

昨年の夏ごろに、「中国人科学者、カナダ旅客機でエボラ出血熱の生きたウイルスを輸送という記事でカナダ国立微生物研究所に所属していた中国出身の科学者2人は3月末、北京にエボラ出血熱の生きたウイルスを輸送していた」とCBCが8月2日に報じたが、それによると「3月31日、エボラ出血熱およびヘニパ・ウイルスがエアカナダの一般旅客機で、北京へと輸送された。いずれも、人に致命的な疾患をもたらす最悪レベル4の病原体で、厳重な取り扱いが要求されるもの」で、CBCは「国家安全保障専門家は、このたびのレベル4病原体の輸送について、中国の科学者が法律のグレーゾーンを利用して、特許や契約を避け、潜在的に価値の高い病原体あるいは貴重な知的財産を入手した可能性がある」とコメント、中国メディアの報道によると、輸送した邱氏は「カナダ国立微生物研究所を拠点に、中国の危険ウィルス研究プロジェクトを積極的に支援していた。中国軍事科学院軍事医学研究院の陳薇研究員チームとも共同研究を行っていた」という。人民日報海外版は同チームが開発した遺伝子組み換えエボラワクチン「rAd5-EBOV」が、アフリカのシエラレオネで患者500人を対象に臨床試験が実施されたことを「これは中国のワクチン研究で初の海外進出後の、歴史的な進展だ」と報じ、中国食薬監総局はエボラワクチンrAd5-EBOVを承認し「中国独自に研究開発した完全な知的所有権を持つエボラワクチンとして宣伝している」というものであったが、今回のコロナウィルス問題はその直後から蔓延し始めている。

そこで、今回のウイルス拡散事故は英国などで「細菌兵器のテスト中に失敗したのではないか?」と疑われる根拠になっている。やがてエボラ菌も拡散するかもしれない。

その昔、ジュネーブ軍縮委員会で生物化学兵器禁止問題に携わった私としては、今回のコロナウイルス“蔓延事故”は北京政府が躍起になって秘匿しようとしたことなどから、やはり軍の何らかのテスト失敗だったのではないか?と疑っている。つまり、中国軍事科学院軍事医学研究院の陳薇研究員チームの初動時の対処失敗が拡散の原因だろうと思われる

その証拠に、中国最高指導部が25日に設置した指導部直轄の「防止対策チーム」のメンバーは「共産党中央政治局常務委員でプロパガンダ・思想教育担当の王滬寧氏(中央書記処書記=副長)、党中央政治局委員の丁薛祥(中央弁公庁主任)、孫春蘭、黄坤明(中央宣伝部長)、蔡奇(北京市党委員会書記)、国務委員の王毅(外交部長)、肖捷(国務院秘書長)、趙克志(公安部長)の各氏が名を連ねているが、感染学、病理学の専門家が一人も入っていない。だから中国問題専門家から「指導部直轄の同チームは政権安定を目的としている」と指摘されるのだ。しかし、政権安定が図れるかどうかは疑問である…

それにしても、我が国の対処も後手後手に回った感がある。もっとも我が国は「高度な民主主義国」であるから、いちいち“国民の皆様”のご同意を得ないとことが進まない。驚いたのはチャーター機で帰国した中の二人が、検査と収容を拒否して自宅に帰ったことだ。恐らく自宅近辺から抗議の声が上がった?ので検査に応したのだろうが、これが「平和憲法」に毒されて、国家非常事態さえ宣告できず、危機管理上決定的なロスを強いられる非力な政府を象徴している。

3・11の時にも、地下鉄サリン事件の時にも、縷々話題になっていたものだが、のど元過ぎればなんとやら、誰も憲法はじめ法律整備に動かなかった。それよりも己の利益ばかり追求する輩が増え、総理は「万全の体制」とか、「きっちりと」などと“修飾語”を乱用するが、中国の金に縛られて?動きが取れないWHOと同様、初動の遅れは台風19号に対する千葉県知事同様、甘い予測で被害を拡大している。今回も即座に対処できたとは言えないだろう。

したがって国民は、それぞれ自分自身でわが身を守る工夫をしておく必要がある。

恐らく靖国神社参拝をスルーして英霊を誹謗する国のトップを「国賓」として招待する姿勢が、英霊の怒りに触れているに違いないと思われる。国民は、花見の宴に招待された者もされなかった者も、自分の身は自分で守る以外にはないのだ、と痛感したこの1週間だったが、この騒ぎが収まらないうちに北京の“親分”が来日するのではたまらない。

マスクをつけるか、防護服を着用して来日する主席の姿は漫画の題材にはなっても、天皇と握手するのはやめてほしいものだ。

それよりも、今のところ犠牲者は中国国内だけだが、国外で感染者が死亡したら、オリンピックどころではなくなるのではないか?

令和2年、年頭から恐るべき国家安全保障上の災難が降りかかってきた。次に起きるのはいったい何だろうか?と気がかりである。

 

届いた書籍のご紹介

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「雑誌「丸」3月号¥1370」

今月の特集は中型空母の傑作「飛龍」である。本文92Pに菊池征男氏が書いている「機関科将校・萬代久男の航跡」は赤城沈没後、漂流するも、敵に救助され捕虜となり、戦後数十年後に”因縁の地”を訪問することになった萬代氏の歴史には感動する。空母「飛龍」はあくまで物体だが、それには生身の人間が乗っている。その記録はなかなか目に入らない。その意味でも貴重な記録である。

戦争を知らない世代にはぜひ読んでもらいたい。戦争は、生易しいものではないということを知ってほしいからだ。

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「雑誌「HANADA」3月号¥920」

総力特集に「野党の劣化が止まらない!」とあるが、もともと「野党」は”夜盗”の集まり。劣化も何もあったものじゃなかろう。だから自民党はわが世の春の楽しんでいるのだが、自民党も「鯛」ならぬ「腐ったイワシ」だ。国民にとってはいい迷惑だ。