軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

”断末魔”は見たくない!

ついに恐れていたことが現実になり、国内でも「伝染経路不明な」患者が出現して80歳の婦人が死亡した。政府は疫学的根拠に乏しいという理由で、詳細発表を回避しているが、一を知って十の対策を講じるのが政府の役目であろう。

そのために国民は貴重な税金を支払っているのに、国会では”お遊戯会”程度の戯言遊びに時間を費やしている。仕事をしない、または”している”と錯覚している議員たちは全員首にすべきだ!と思う。

恐らく支那に気を使っているのは、4月の「国賓」招待計画と、爆買いに来る「富裕層」の懐を意識しているからに違いない。すべてが「金勘定」に差配されているのであり、国家の非常事態という感覚は全く感じられない。恐るべき「知的怠惰」が、ウイルスと同じくらい永田町に蔓延しているようだ。

そうこうしている間に、世界は「中国並み」に日本を見て、「日本人入国禁止令」を発するに違いない。そうなった時にだれが責任を取る気か!習近平さんにお願いするか?

私は、大昔のジュネーブにおける「生物・毒素兵器の使用」禁止問題に参画し、国際的駆け引きの実態と、国内専門家にご指導を得た経験、並びに中国大陸内の一部を管見した体験から、今回の武漢発のこの事件は、バイオ研究の失敗か、または(金儲けのための)薬品開発の失敗が起き、何とか穏便に収めようとして拡散させてしまったことに起因するとみていた。

2月13日に大紀元日本は「欧州のウイルス専門家、新型コロナウイルス消すことのできない人工的痕跡』」があると次のように公表していたのである。

【中国で猛威を振るう新型コロナウイルスについて、一部の海外の専門家は、同ウイルスが実験室で人工的に合成されたと指摘した。米ホワイトハウスはこのほど、アメリカの科学者に対して、ウイルスの発生源について調査するよう求めた。

欧州在住の中国出身ウイルス学者・董宇紅氏は2月9日、新唐人テレビの「熱点互動」番組に出演し、新型コロナウイルスが人工的な産物だとの見方を示した。

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欧州在住の伝染病研究者である董宇紅氏はこのほど、新唐人テレビの番組に出演し、新型コロナウイルスについて「人工的に作られた可能性が大きい」と指摘した(新唐人テレビより)

 

遺伝子の突然変異について、特にウイルスの遺伝子突然変異は一般的に、自然突然変異と言います。これは無作為で、いかなる機能性や目的性を持たないので、遺伝的浮動(genetic drift)と言い、ウイルスの自然的な再集合とも言います。しかし、新型コロナウイルスについて、われわれはこのウイルスが、受容体タンパク質の働きを保ちながら、正確に「異変」していることに驚いています。

このウイルスはなぜ、その働きを保ちながら、正確に異変したのでしょうか。自然界では、このような現象はありますが、しかしウイルス研究者として、このような現象を目にする確率は非常に低いのです。だから、その2本の論文は、新型コロナウイルスが人為的に合成されたものだという仮説を唱えたのです】

 

同じころ、米医療専門家も「数週間のうちに米国で感染者急増の恐れ」ありとして早期対策促す警告を発していた。

【米医療専門家は2月12日、米国では数千人が新たにコロナウイルスに感染し、数週間のうちに感染者が急増する可能性があると警告した。

公衆衛生と安全保障について米連邦議会に助言するシンクタンク「バイオディフェンス超党派委員会」のアッシャ・ジョージ(Asha George)事務局長は12日、米上院国土安全保障・行政委員会に出席し、米国は数千人に及ぶコロナウイルスの感染に備えるべきだと述べた】

 

安倍首相は、昔「ピース〇〇〇」を運用していた女性の野党議員に絡まれてつい本音を吐いたのだろう。その気持ちもわからないではないが、今や「憲法」に明記されていない自衛官が動員され、災害派遣で活躍している現状にかんがみ、無意味な質問など無視して、目の前にある危機に対処すべき時なのだ。

見たことか、ついに厚生省抜きで、地方の関連部署が危機感を唱えだしたが、一体この国の政治はどうなっているのか?何もない時なら「お花見談義」も笑い話で済むが、事ここに至っては蛮勇ふるってでも阻止すべきは病原体侵入阻止である。

こんな体たらくでは「おもてなし」など受けたくない!と国際運動会もボイコットされることになろうが、その損失は救いがたいものになるだろうに……

それとも永田町には「金のなる木」が何本も生えているからご安心!とでもいうのだろうか。

いずれにせよ、「戦の備えがない”平和国家”の断末魔」だけは見たくないものだ。