軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

大自然は狼狽しない

小池東京都知事が土日の不要な外出を控えるよう要請したが、予想通り今日は60名も患者が増えたという。

安倍晋三首相も28日の会見で、海外での感染拡大の例を挙げ、「日本でも短期間で同じ状況になっているかもしれない。最大限の警戒をお願いしたい」と国民に訴えたが、彼は発生源である国の首席の「国賓」招待と「東京五輪」に気を取られて、初動対処を間違えた。しかしその後は陣頭に立った指揮ぶりで、一応の水準を保持していると言えよう。

当初ミスったのは、欧州各地もそうだった。とりわけWHOの「中国忖度発言」はひどかった。

医者でも,化学者でもない事務局長如きが、中共の金を意識したのだろう。だから判断が狂って世界中に被害が拡大した。

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しかし、さすがは大和民族である。今日は東京の雑踏が嘘のように静かになり、都内のスーパーでも混乱はなかった。庶民のほとんどはお上の指示に従って耐えているのである。そこにはまだ救いがある。

 

ところで本家本元の武漢では遺骨を求める遺族で火葬場は混雑しているという。

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3月23日、漢口葬儀場に集まる人々(jenniferatntd)

 

【中国湖北省武漢市の中心地にある漢口葬儀場では、中共ウイルス(武漢ウイルス、COVID-19)の流行で死亡した親族の遺骨を受け取るために来た市民の長蛇の列ができている。中国メディア・財新によると、市内のほかの葬儀場や墓地でも多くの人々が集まっているという。

「墓地も過密状態で、私服警官が多い。葬儀場には長蛇の列ができている」と、漢口葬儀場に親族の遺骨を受け取りに来たというネットユーザーは中国のSNS微博に書き込んだ。

また、別の市民は3月23日、遺骨の受け取りには、町内会の党幹部の同行があるとコメントした。葬儀場では、電話で話したり、泣くことも禁止されている。「当局は何を恐れているのか」と親族は怒りをあらわにした。

3月26日、2500個の骨壺を運ぶトラックが漢口葬儀場にやってきた。葬儀場が注文した商品で、運転手は昨日も同量の骨壺を納品したと話した。

武漢には現在、漢口、武昌、城峰、蔡田、黄埤、新州、江夏、回民の8つの葬儀場がある。漢口葬儀場は、3月23日から骨壺の引き渡しを開始し、清明節(4月4日)までに1日500件の手続きを完了しなければならないと財新の記者に話した。この期間に同葬儀場だけで約6000件を処理する。中国メディアによると、武昌葬儀場も同じ対応を取っているという。

(中略)

当時、中国インターネットでも、葬儀場が24時間稼働しており、遺体収納袋の不足が生じたことから、実際の死亡者数は発表よりずっと多いと指摘する声が上がっていた。・・・・・・葬儀業務を管理する武漢市民政局の孫家通副局長によると、ロックダウンが始まった1月23日~3月10日までの47日間で、2万1703体が火葬され、毎日平均462体が火葬された。 これは政府発表の数字よりも8倍も高い。(後略)】(大紀元日本)

また、[上海発 28日 ロイター]によると、【 中国共産党機関紙の人民日報は28日、国民に新型コロナウイルスへの警戒を緩めないよう呼び掛けた。

第1面で「今の時期に非常に警戒することが重要だ。これまでの努力を無駄にしないため、流行が一段落した後の気の緩みを止めなければならない」と呼び掛けた。

中国証券報が関係者の話として報じたところによると、予定されていた映画館の再開も取り止めとなった。上海の映画館はロイターの電話取材に、当局から再び休業とするよう指示があったことを認めている】

中共政府の発表は今やだれも信用していないが、感染者がゼロになり終息したという一方で、共産党幹部らは戦々恐々であることがうかがえる。次は「中南海」で起きるだろう。

 

すでに書いてきたことだが、昨年暮れに、すでにこの事象は起きていたのだ。

【インターネット検閲を監視する国際団体「シチズンラボ」(本拠地=カナダ トロント)は3日の報告書で、中国の各SNSは昨年12月から、すでに新型肺炎に関する投稿を検閲していたと指摘した。

同ラボは中国大手IT企業テンセント(Tencent)が運営する無料インスタントメッセンジャーアプリ「WeChat」とライブ動画配信サービスを手がける「YY」(歡聚時代)の昨年12月~今年2月までの監視動向を分析した。

報告によると、この期間中、検閲対象となったキーワードは「渡航勧告」「人から人への感染」、そして習近平国家主席と地方幹部に批判的な言葉、新型ウイルスの政策に関する言葉などが含まれている。マルコ・ルビオ米上院議員共和党)は中国共産党の隠蔽が世界を危険にさらしたと批判した。

新型ウイルスが発生した昨年12月、「新型ウイルスに関する投稿についての政府指導」がテンセントとYY社に通達され、検閲は今も続いているという。

また、武漢市の李文亮眼科医師など8人が12月30日に新型肺炎の発生について注意を呼びかけた後、YYは翌日、「武漢の不明肺炎」「武漢海鮮市場」など45個の検閲キーワードを追加した】

 

今関係者の中で密かに話題になっているのは、旧日本731細菌部隊の跡地に近いハルビン獣医研究所は、設立当時は731部隊の設備の一部を引き継ぎ、その主な任務はウイルス研究だった。

当時は核を保有するのは米・ソだけで、中共は非常に遅れていた。核保有後も、湾岸戦争を目撃するなど、米国の圧倒的な通常戦力には太刀打ちできないことを悟り、米国との軍事技術の格差を何とかして縮めるよう優秀な学生らを留学生として米国に送り込みスパイさせた。彼らは「表では友好を唱えつつ裏では覇権を握ろうと躍起だった」のである。もとより生物化学兵器の研究開発においてもそうである。ハルビン獣医研究所はその点でも積極的に貢献し、最先端の致命的なウイルス研究を行っていた。そんな関係を武漢研究所が認めるはずはない。いつか出し抜こうと懸命だったのである。そして今回“勇み足”を犯してしまった、というのが真相だろう。

 

今やわがメディアがそのお先棒を担いでいて、国民を“不用意に”不安がらせ、如何にもコロナにかかれば助からない!という感覚を書き立てている。「クラスター」「オーバーシュート」「ロックダウン」などと、今まで使いもしなかった”専門用語を並べ立てているのがその証拠である。河野防衛大臣が言うように「日本語」でいいじゃないか!

 

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更にわが自衛隊部隊が、豚コレラ対処のように「災害派遣」名目で成田に出動した。一体国の関係機関はどうなっているのだ?「危険作業手当」は十分支払うのだろうな!自衛隊には労働組合がないことをいいことに…

 

連日の井戸端会議的ニュースを見ていると鬱陶しいから、先日あきる野市の行きつけの古民家喫茶で家内とお茶して来た。

里山の草花にはPCR検査も不要だからのびのびと枝を伸ばしていた。

人間様の狼狽ぶりをよそに、季節は春の装いであった。

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里山の春

 

届いた書籍のご紹介

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武漢肺炎特集!

ルトワック氏の文は、示唆に富んでいる。バノン前大統領補佐官の文は今回はっきりしたから日本の親中派も改心するのではないか?

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これも武漢ウイルス!特殊号

中でもスティーブン・モッシャー氏の文と、河添恵子女史と孫向文氏の対談は必読である。

武漢の研究所担当者は女性であり、陳少将も女性である!!女の権力闘争はすさまじい!!

 

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雑誌「丸」5月号

海軍の1式陸攻の貴重な写真に目を奪われた。緊急検証・自衛隊新型肺炎とどう戦うのか!もご一読あれ。

私の連載は沖縄編で、尖閣防空作戦について書いた。三沢のE2C部隊も、83空のファントムも粛々とスクランブル任務に就き、侵入を抑えた。時の総理は「武器を使うな!」と言明してきたが、何もわかっちゃいないと思った。ハニートラップに引っかかるのも理解?できた。