軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

米国は武漢ウイルス流出経緯を調査する

中共政府は、かたくなに否定しているが、細菌流出の前例はソ連(ロシア)にもある。次の産経の記事を読めばわかるが、チェルノブイリ事故の時もそうだった。一党独裁国のやり方はソ連中共という人間性に欠ける双方の政府に共通している。

f:id:satoumamoru:20200418130901j:plain

産経4月15日

ソ連(ロシア)の場合は「研究所の職員がフィルターが外れた状態で設備を動かした」ことによる流出だったが、当時のソ連政府は【食肉による感染】だと偽装し隠ぺいした。

今回中共政府は「食用の蝙蝠」だと言ったが、意図的な兵器の開発中だったのか疫病研究中であったにかかわらず、不注意で漏れたものだろうと推定できる。

しかし、その後の世界中への蔓延ぶりを見れば、”兵器”としては中共政府の意図した以上の成果を上げているから、首脳陣は「超限戦」に自信を持ったに違いない。

それは経済戦争で追い詰められていた米国戦力の主力である空母の作戦を不可能にさせ、コロナ蔓延で米国の諸都市は封鎖、機能は停止しベトナム戦争以上の死者を出させるに至ったからだ。

これは“思いがけず?”経済戦争で不利な中国が米国に対して行った反撃?になった。つまり、欧米諸国は中国の‟生物兵器攻撃”によって経済が停滞し想定外の痲痺に陥ったからである。

しかも皮肉なことに、中国国外で感染が深刻な国と地域は、中共と密接な繋がりがある国だ経済的利益を求めて軽率?にも対中関係を推し進めた地域が、甚大な被害に遭っており、一時重体になった英国のジョンソン首相もその一人で、親中派であった。

中共と対立している米国内では一番被害が大きいニューヨーク州もそうであり、その他の大部分の知事も“容共的な”「民主党」である。

我が国では医療関係者の努力で今のところ被害は押さえられているが、政府中枢には根っからの親中派が多いから、今後とも予断は許さない。

 

ところで4月18日のAFPBB Newsは「新型コロナの流出源? 武漢研究所を取り巻く疑惑 」と題して、主として2017年に取材した武漢研究所の内外を写真入りで解説しているが、興味ある写真が多いので紹介しておこう。防護服を着ている職員は人相はわからないが、本当の化学者だろうか?それとも北朝鮮がよく用いる”やらせ”職員だろうか?ご自身でご判断あれ!

f:id:satoumamoru:20200420141640p:plain

①中国・武漢で、武漢ウイルス研究所の病原体レベル4(P4)実験室が入る建物(2020年4月17日撮影)。

f:id:satoumamoru:20200420141736p:plain

②中国・武漢にある武漢ウイルス研究所の病原体レベル4(P4)実験室で作業を行う職員(2017年2月23日撮影)。

f:id:satoumamoru:20200420141847p:plain

③中国・武漢にある武漢ウイルス研究所の病原体レベル4(P4)実験室を視察した当時の仏首相、ベルナール・カズヌーブ氏(中央、2017年2月23日撮影)。

f:id:satoumamoru:20200420141951p:plain

④中国・武漢にある武漢ウイルス研究所の病原体レベル4(P4)実験室で作業を行う職員(2017年2月23日撮影)。

職員に女性が目立つが…

f:id:satoumamoru:20200420142111p:plain

⑤中国・武漢で、武漢ウイルス研究所の病原体レベル4(P4)実験室が入る建物(中央奥、2020年4月17日撮影

f:id:satoumamoru:20200420142243p:plain

⑥中国・武漢にある武漢ウイルス研究所の病原体レベル4(P4)実験室で作業を行う職員(2017年2月23日撮影)。

f:id:satoumamoru:20200420142555p:plain

⑦中国・武漢にある武漢ウイルス研究所の病原体レベル4(P4)実験室を視察した当時の仏首相、ベルナール・カズヌーブ氏(前列右、2017年2月23日撮影)。

f:id:satoumamoru:20200420142716p:plain

⑧中国・武漢にある武漢ウイルス研究所の病原体レベル4(P4)実験室で作業を行う職員(2017年2月23日撮影)

なんとも防護服が”頑丈すぎ”て操作しにくそうな女性職員

f:id:satoumamoru:20200420142948p:plain

⑨中国・武漢にある武漢ウイルス研究所の病原体レベル4(P4)実験室で作業を行う職員(2017年2月23日撮影)。

動きにくそうな女性職員!?

 

解説記事はこうだ。

【『AFP=時事』新型コロナウイルス流行の中心地となった中国・武漢(Wuhan)のはずれの山沿いに位置する「武漢ウイルス研究所(Wuhan Institute of Virology)」──。厳重な警備下に置かれたこの施設が新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の発生源だった可能性があるとの疑惑が今、米国で取り沙汰されている。

■どのような施設なのか?

 同研究所は中国典型培養物保蔵センター(CCTCC)の所在地。公式ウェブサイトによると、同センターはアジア最大のウイルス保管施設で、1500株以上を保管している。

 同研究所では2015年、病原体レベル4(P4)を扱える最高水準の安全性を確保した実験室が完成し、2018年に稼働を開始。P4は人から人への感染の危険性が高いウイルスを指し、エボラウイルスなどが含まれる。

 P4実験室の建設に当たっては、仏バイオ企業の創業者アラン・メリュー(Alain Merieux)氏が顧問を務めた。同研究所では病原体レベル3(P3)実験室も2012年に稼働を開始している

AFP記者が最近、同研究所を訪れたところ、内部に人の動きはみられなかった。

■新型ウイルスはここで発生したのか?

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)とFOXニュース(Fox News)は匿名の情報筋の話として、新型ウイルスがこの研究所から誤って流出した可能性があると報じた

ワシントン・ポスト紙が入手した外交公電からは、当局者らが特に重症急性呼吸器症候群SARS)に類似したコウモリコロナウイルスの取り扱いをめぐる安全対策の不備に懸念を示していたことが明らかになった。

 FOXニュースは、同施設で研究対象となっていたコウモリ由来のウイルス株に感染した人物が「0号患者」となり、そこからウイルスが武漢の住民に広まった可能性があると伝えた。

中国の科学者らは、新型コロナウイルス武漢の野生動物市場で動物から人へと感染した可能性が高いとしているが、インターネット上では武漢ウイルス研究所が起源だとの疑惑をめぐるさまざまな陰謀説が拡散。ついには米政府もこの疑惑に言及し、当局がウイルスの出所をめぐり「徹底的な調査」を行っていることをマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)国務長官が表明するに至った。

 同研究所は17日、コメントを拒否したものの、今年2月にはうわさを否定する声明を出していた。また中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は17日、同研究所から新型コロナウイルスが流出したとの説を否定した。

■新型ウイルスについて分かっていることは?

 科学者らは、新型ウイルスの起源はコウモリだと考えており、そこからセンザンコウを媒介して人へと感染した可能性があるとみている。センザンコウは絶滅が危惧されているが、中国国内ではそのうろこが伝統薬の材料として違法に取引されている。

 だが今年1月、英医学誌ランセット(Lancet)に発表された中国科学者チームの論文では、最初の感染者と、初期に感染が確認された41人のうちの13人が、ウイルス発生源とされる武漢の野生動物市場とはつながりがなかったことが明らかにされた

中国を代表するコウモリコロナウイルス研究者の一人で、武漢ウイルス研究所P4実験室の副所長でもある石正麗(Shi Zhengli)氏は、新型コロナウイルスがコウモリ由来であることを初めて示した論文を出した研究チームの一員だ。

 米科学雑誌サイエンティフィック・アメリカン(Scientific American)のインタビューに応じた石氏は、新型コロナウイルスのゲノム配列は自身の研究所がこれまでに収集・研究したコウモリコロナウイルスのいずれとも一致しなかったと述べた

ロンドン大学キングスカレッジ(King's College London)のバイオセキュリティー研究者、フィリッパ・レンツォス(Filippa Lentzos)氏はAFPに対し、新型ウイルスが武漢の研究所から流出したとする説には今のところ証拠がないとする一方、野生動物市場が発生源だとする説にも「確固たる証拠はない」と指摘。「私にとって、パンデミックの起源は依然として未解決の疑問だ」と語った】

 

いずれにせよ、被害甚大な米国は、一段落後、中共政府に対して何らかの処置を下すだろうが、その前に「生物兵器」関連調査を急ぐだろう。

何せ、9・11を体験している国だから、原因が分かれば「報復行動」をとるかもしれない。

 

世界は、大きな転換点に差し掛かっているといえる。

日本の“お暇な”野党議員のように「デルヘリ」通いをしている暇はなさそうだ!