軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

普段気が付かなかったことを振り返る絶好の機会!

デイリースポーツ紙によると、内科医で、現在は法務省非常勤医師のおおたわ史絵氏が、日本のPCR検査が増えないのは「あたりまえ」だとし、その原因の一つを「日本には軍医がいない。前戦で鍛えられた医師もいない」ことをあげ、……海外で検査が速やかに進む理由に「軍隊の医師の存在」をあげ……「彼らは日常的に生物兵器に対する演習として防御服や汚染物の扱いに長けている。だから迷いが少なく、コロナにも向かっていける」のだという。「もとから(日本は)世界で最も清潔な国のひとつゆえ、疫病対策には重点が置かれていなかった」と指摘。「そんな慣れない彼らが自衛隊の指導のもとに検査を始めている。使命感以外の何者でもない」と感謝し、さらに「今後は『自衛隊防衛医大、海外の医療部隊できるだけ多くの力を借りるべきだと思っている」とし、「戦争のない平和な日本「疫病の少ないきれいな日本」そんな私たちの1番の弱点が、今まさにある問題点』だと語ったという。

私もいまだに我が国の対処方針は「疫病対策」が主であり、生物戦争という観念に欠けていると思う。それは何度もここに書いたように、憲法で「軍事」を禁止されているためなので、これが精いっぱいなのだろう。しかし、女性ながら「軍医不在」と喝破したのは大したものである。

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ところで非常事態宣言は、当初の予定を延長することになったが、休業要請が続く中、営業を続ける東京都内のパチンコ店には、9日も多くの客が訪れている。「新宿区にある店は、東京都からの要請を受け休業していたが、連休明けの7日から営業を再開し、9日も開店している」という。
パチンコ業の7割が北朝鮮系であるから、‟首領様”への送金が途絶えることに恐怖を覚えているからだろうが、そんな‟遊技場”へ列をなして足を運ぶ日本人がいることが情けない。
現時点で、世界中の感染者数は2341867人、回復者数は1319306人で、死者数は274655人。我が国は患者数は9151人、回復者数は5906人、死者は606人だというが、我が国だけが患者が極端に少ないのは「PCR検査数が少ないからだ!」と口角泡を飛ばして騒ぐTVコメンテーターがいるが、ほかにも要因があるのじゃないか?
おおたわ史絵氏が言うように「世界で最も清潔な国」の国民は、手洗いの励行など、日本人に根付いている高度な衛生観念や、三密を回避せよとの指示には従順に従って行列を守るという国民性も作用しているのじゃないか?
スーパーで見ていても、ほとんどの客は消毒を励行している。こんな素直な国民を抱えていることに政治家と役人は感謝すべきだが、どうも一部のメディアなどの根拠に欠けた報道などが悪影響を及ぼしているように感じる。
今朝の産経抄氏はこう書いた。

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フェイクニュース」という言葉は、トランプ大統領が発言して以来お馴染みになったが、連日連日同じ画像を各局がたらいまわしで流し続けているのはいかがなものか?ネタ切れはやむをえまいが、それにしても国難に対する「前向きな姿勢」が感じられない。まるで「大本営発表」の逆バージョンだ。
産経抄氏が書いたように、「意識が遅れている」メディアに対してはコロナ禍以降は、誰も関心を示さなくなるだろう。

 

連休間、家内ともども崖下の小さな空き地の整備作業をしたが、鶯はさえずり、草花はたくましく育っている。自然界は何事もなかったように夏に向けて備えている。人間もコロナ禍後の世界に目を向けて、今まで少し“浮かれていた生活態度”を反省してみる時だろう。

ロックダウンが続くイギリスで、女性が感じる「外見への意識」に関するおもしろい調査結果が発表されたという記事があった。
それによると、基礎化粧品メーカー「SkinProud」が2000人の成人女性を対象におこなった結果、69%の人がロックダウン以前よりメイクが薄くなったと回答したという。つまり、半数以上の人が‟すっぴん”でスーパーマーケットに出かけているというのである。また、24歳以下の女性約40%が、在宅で自粛中は「社会的な美の基準に合わせなければいけないプレッシャーが少ない」と感じているそうだ。
さらに、今回のロックダウンをきっかけに、自身のありのままの姿と向き合って“自分を愛することの素晴らしさ”を再確認した人も多いようで、3割近くの女性がロックダウン後も「"すっぴんナチュラル"な自分を愛せる」と回答している。
この結果に同社は、多くの人がありのままの姿に自信を持っていることに喜びを示すとともに「すっぴんこそ自身を自分らしくするのだから、自信をもっていい」とコメントしている。


非常事態宣言で自粛を要請され家籠りを強いられている我々も、これを機に今までの生活ぶりを振り返ってみて、人間として忘れていた大事なことに気がつく絶好の機会になればいいと思う。

 

届いた書籍のご紹介

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ヴェトナム戦争時に、「ヴェトナム報道1600日」という真実の報道をした古森氏には絶大な信頼を覚えているのだが、今回は”中国のコロナ”について真実の内容を公開してくれた。

コロナ後の世界を占う貴重な書である。

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本誌も「米国激震”コロナ感染”!世界安保体制の危機」を特集している。まさに「中国共産党」が仕掛けた生物戦争は、油断した米国に大きな被害を及ぼした。兵員=戦力のダウンを意図するのが生物戦争の特徴だから、その点では先手を取った中共が次々に対米戦闘を仕掛けてくる予感がする。ミリタリーバランスが崩れたと見た軍部が、「今だ!」と勘違いすることが恐ろしい。

我が国としても決して油断できないのだが、軍事の素地が欠けている政治家らにわかるかな~?国民の方が理解していると思うが…

疫病如きに先手を取らせた判断力には頼りなさがにじみ出ているが??