軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

専制主義国と民主主義国のデモ対処の違い

今月初めに 米ミネソタ州で黒人男性が白人警官に暴行されて死亡した事件は、検視の結果「窒息死」だったことが分かり警官らは「殺人罪」で追訴されたが、人種差別に反対する抗議デモは、一向に収まる気配がない。日本のメディアは「反トランプメディア」情報をしつこく流しているが深層はどうか?

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そんな中、被害者の弟が「(殺された)兄は望んでいない」と略奪や放火という破壊活動をする一部の参加者に訴えた。
彼が偉大なところは「政治家は動いてくれないが、われわれが自ら学ぶべきだ」と叫んでいることだ。

しかし、こんな行動がとれることが”自由”社会の特徴だ。

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過激化する”暴動”に対して、トランプ大統領は「連邦軍を投入する」と語ったが、国防長官に「今はその時ではない」と釘を刺されたという。さすがは”民主主義下の軍隊だ”と感心する中共のように一方的に行動をとり有無を言わせず人民を弾圧する専制主義国ではなく、反対意見が通るところが素晴らしい。

しかし、”暴徒”がそれに従わねば、容赦なく鉄槌が下ることだろう。それを”ほくそ笑んで”期待しているのが中共政府だろう。

今日は中国風に言えば「六四・三一」、つまり「天安門事件」から31年たった日である。いつものように天安門広場には厳戒態勢が敷かれている。香港デモの再発も恐れているに違いない。

そんな中の6月2日に、ポンペオ国務長官はワシントンで、当時の天安門民主化運動の活動家だった王丹、李蘭菊、李恒青、蘇暁康の四人を招いて懇談し説明に耳を傾けたという。中国国内ではすでに「風化」(意図的にさせられて)していて、知る者も減少しているから、北京政府は「勝った!」と思っているようで、今回の米国のデモを”待ってました”とばかりに外務省の華春瑩氏は「すべての命は大切です。私たちはアフリカの友人たちの味方です。我々は、あらゆる人種差別および、人種差別と憎悪の扇動的表現に強く反対します」と黒人世界向けに歯の浮くようなツイートをした。

しかし、中共政権による過去における(現在も続いているが)少数民族への悪辣な人権侵害と、警察の残虐行為、そして天安門広場人民解放軍がとった「学生の虐殺」行為は消えるものではない。

平気でうそをつく国の報道官だっただけに華春瑩氏は『中国ではこのような問題はありませんが、民主主義、自由市場の国・米国には山積しています』と言いたいのだろう。

 

そこで感じたことがある。今は米中戦争下であるし、シナはIT王国、しかも“尖兵”は米国内に潜伏していて、在米大使の号令一下、直ちに行動に移るだろうから、デモ参加者の中に”身内””を潜り込ませて扇動しているのではないか?と思われる。

長野五輪聖火リレーで中央高速道を使って数万の留学生らが長野に集結し、五星紅旗を打ち振ったことを日本国民はよもや忘れてはいないだろう。


それを裏づける記事がある。

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産経抄氏は今回のデモ扇動者は「白人至上主義者」に絞って書いたが、そうは思えない。

ましてや緊張感がないわが国会議員に至っては想定さえしていないだろう。
そのノー天気ぶり、今の日本政治の愚かさをカメラマンの宮嶋氏がコラムに抉り出している。

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国民も、連日、意図的とも思えるほどのコロナ、コロナ…感染者数…東京アラート・・ロックダウンなどと、メディアが垂れ流す新語に振り回されてオロオロしている場合じゃないことが分からないのだろうか?

健全で従順な大多数の国民は理解していると思いたいのだが・・・