外交表現においては、その言葉の中に直接語られていないものの、暗黙の内に示唆されている部分に真意が隠されていることが多く、これを読み誤ると外交関係の中での対話の意味を取り違えることになる

特に政治関係において都合よく多用される表現であるが、本来の意味で解釈すれば、かえって相手に不快感を与えるものであるため、注意が必要である。

もともとこの用語は日本政治の慣用語であり国際外交の場では意味不明なものでしかなかったが、昭和40年代に日本が表明として使ったことがあり、この言葉の微妙さが話題になった・・・】とあるから、一国の首相の意思表示としてはいかがなものか?

ちなみにこれに類する例としては、自称ユーチューバーの男(29)と接触のあった警察官ら7人が陽性と判明したことについて、大村愛知県知事が「結果として、愛知県内での感染拡大にもつながっており、極めて遺憾だ」と述べた例や、鹿児島市のショーパブを訪れた巡視船の男性乗組員3人が新型コロナウイルスに感染したことに関し海上保安庁長官が「自ら感染リスクの高い場所に出入りして感染したのは誠に遺憾」と述べたことに類する。

恐らく外務官僚に”説得”されたのだろうが、相手は全く痛痒を感じてはいまい。日本外交の弱いゆえんでもあるが総理がこうでは先行きおぼつかない。北朝鮮もそう思って気にも留めてはいまい。

その他、今月号は内容が濃いからご一読あれ。

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航空情報9月号

特集「日本の防災航空」は興味深い。飛行艇100周年は、南太平洋を委任統治していた当時の我が国の航空界の発展を示している。日本航空もこれから始まったのだ。航空ファン必見!