「言葉のひと解き」欄に清湖口記者が尖閣に対する中国の態度を非難したが、見出しのタイトルは「やられたらやり返せ」とあった。そんな暴力肯定的なタイトルが付くのは久しぶりだったが、そろそろ世論の最先端を行く記者さんも、周辺諸国の”横暴ぶり”に業を煮やしているのだろう、と思った。
ところがいわくつきの東京新聞と共同通信社は、やはり「周辺国の一員」であるという正体をばらしてしまったようだ。
こういう連中を「スパイ」または「工作員・エージェント」と呼ぶ。つまり昔風に言えば「尾崎秀美とゾルゲ」のような存在なのだ。
戦後の「平和憲法」の下で、敵も味方も区別がつかない記者が増え、そんな連中が書いた記事を代金を払って毎日取っている「不感症的」日本人に、逆にあきれてしまう。
今ユウチューブなどで話題になっているのが、6日の防衛大臣の記者会見である。若手のユーチューバーたちの中には、待ってました!とばかりに快哉を叫んだものもいるだろう。
私の広報室長時代には、大臣や幕僚長がこんな指摘をすると、政府の”実力者”(実は事なかれ主義者たち)から注意されて、制服組は辞職する羽目になったものだが、時代は変わったものだ。
御巣鷹山事故の時に「いわれなき非難に反論」した私も、その後しばらくしてA新聞記者に弱みを握られていた上司から、飛ばされそうになったので辞表を書いた経験がある。
それに比べると、「言論の暗黒時代」を過ぎて、やっと正常になった兆だといえるだろう。
何せ「第4の権力ならぬ第一の権力」に楯突こうものなら、集団ヒステリー的な記者達の攻撃にあって謝罪か辞職に追い込まれるのが常だったからだ。つまり、言論の自由を説く側のメディアは、政府側の言論の自由を抑圧してきてあることないこと書き放題だったのだから政府側に「言論の自由」があるはずはなかった。
というより「腹の座っていない」政府側が、事前に波風を立てないようにと、自ら自粛して自己保身に徹してきたのである。
これでは言論の自由どころか記事の信ぴょう性も疑われるのだが、弱い!政府は見て見ぬふりに徹してきた。それで「我が国は自由な国だ!」と言ってきたのだからお笑いであった。
今私は7月12日の門田隆将氏の「新聞に喝」欄の「内なる敵が日本を亡ぼす」に共感して、それに関する実例を過去の資料から揃えつつあったのだが、これは別途改めることにし、今日は河野防衛大臣記者会見」を紹介しておきたい。
”専守防衛”に徹して、全く真実を語ろうとしない政治屋さん方よ、「若造の記者如き」にいたぶられて悔しくないのか?「やられたらやり返す」のは世界の常識なのだ。
早速その記者会見を聞いてもらおう。読者はいかがお感じになるだろうか?
記者の質問を文字にしたものもあったので、それもご紹介しておく。
- 河野防衛大臣の記者会見
https://www.youtube.com/watch?v=BCCV5pZJvY
●河野防衛相の記者会見がやばいと話題に