軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

意見広告=「日本の政財界指導者たちへ」に思う

前回、「軍事研究」誌の市谷レーダーサイト欄に北郷源太郎氏が「このまま行けば大丈夫ではない」というコラムを書き、▼それにしても、この数年での政治家と官僚の劣化は目を覆うばかりである、と軍事研究ならぬ「政官界の人事研究」を書いたことを紹介したが、今朝の産経9面下段に、国家問題研究所が「日本の政財界指導者たちへ」という”意見広告”を出した。

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他に読売紙と日経紙に出ている筈だが、米国の対中政策を先取りして日本の安全保障政策について述べ、日本の政財界指導者たちに「あなた方は自分の子供たちや孫に、どのような日本を残したいと考えているのですか」と問い掛け、「日本も覚醒すべきです。他国に日本の将来を委ねる今のような日本国であり続けてはなりません」と訴えた。

国基研が政財界の指導者たちに向かってこのような”直接的苦言”を呈したのは初めてではないか?

とうとう堪忍袋の緒が切れかかったな?と感じたのだが、私は現役時代に政治家らの数々の裏切り行為を見てきたし、何よりも「エリート官僚だと評判が高かった」大蔵省高官たちが、「ノーパンしゃぶしゃぶ」遊びにうつつを抜かした時以来、もちろん政治家も含む政界指導者たちには愛想が尽きた。

とりわけ財界は、大企業の責任者とは思えない貧相な人相が並ぶので、あきれてものも言えなかった。頭には「そろばん」しかなく、趣味はマージャン、ゴルフ、カラオケと相場は決まっていたのだから、人相が「貧相」に変化するわけである。

 

当時私は松島基地司令だったが、街の床屋でTVを見たおかみさんが、「司令さん、この人たちは立派な4年制大学を出て、何ひとつ苦労することなく高級官僚にまで出世したのに、学校で何を学んだのでしょうね~」と私に問いかけた。彼女は家が貧しく高校進学をあきらめざるを得なかったが、どうしても勉強がしたくて高校に進学した友人から教科書を借り、巡回図書館に通ってコツコツと勉強を続けたが、母親から「手に職をつけなさい」と指導され、理容師学校に通った。そこで主人と出会って、こうして二人で幸せにお店を持つまでになってが、この人たちの幸せって何でしょうね~」と言われて、「おかみさん、彼らのことを高学歴無教養人、というのですよ」と答えるのが精いっぱいだったことを思い出す。

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これは、コロナ担当の厚労相副大臣政務官の”不倫”を告げる週刊文春8月6日号だが、マ、彼の父親はシナのハニートラップに引っかかって子供まで作った元総理だから、腐ったDNAのせいなのかもしれないが、とにかく彼らのようなあまりにも”不適格議員・大臣”が多すぎて「このまま行けば大丈夫でない」ことは歴然としている

中共は異常事態下にあって政変も噂されているし、軍事的暴発もあり得ると考えた方がいいだろう。

そんな混とんとした状況下において、自己保身と利益獲得だけを意図し、国民が苦労している事には全くお構いない、というのが「日本の政財界指導者」の実態だろう。

トランプが勝つか、東京五輪は?などはどうでもいいこと。まず基本問題である我が国の安全保障が最優先されるときに来ているのだ。

4日の正論に、社会学者の竹内洋氏が「指導者に欠くべからざる『資質』」を書いているが、今の指導者たちには『資質』がハナから欠けている。最もそんな”輩”しか立候補しないのだから、ますます劣化していくのは当然だろう。

最後は「神頼み」しかないのかもしれないが……

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