軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

この秋、世界的食糧危機到来か?習近平、飲食浪費を禁止!

今朝の産経抄氏は、次のような”食糧危機?”を示唆している。

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14億の人民を養っている?中共政府は、3か月も続いた「ノアの洪水」に適切に対処できずに、既に二百万人が家屋を失い避難生活に追い込まれている上、農作物の被害は計り知れない。CCTVなどでは90億ドル(およそ一兆円弱)はくだらないと予測している。

大陸ではまだこんな状況が続いているのだ。

三峡ダムの上流域のほうが洪水被害状況は深刻で、8月19日現在、三峡ダムの水位が危険水位150メートルを越えて、166メートルになったというから、水圧でダムが決壊する危険性もある。

未だに毎秒48000立方メートルの放水を続けているが、流入量は毎秒76000立方メートルだから放水が追いつかず、上流域に水が溜まって次々に洪水が起きている。勿論下流域も三峡ダムの放水でひどい洪水である。

 

8月19日=決戰最強汛期!長江5號「超級洪峰」來襲… 三峽大壩「十孔全開」洩洪!

https://www.youtube.com/watch?v=Ojs6Ybg0RBA

8月20日四川省宜宾市叙州区泥溪镇超级大洪水,百年一遇,全鎮幾乎被淹了,损失惨重

https://www.youtube.com/watch?v=a_8faifxeDI

8月20日=三峽洪峰 四川洪水淹樂山大佛腳趾

https://www.youtube.com/watch?v=5n3RUQlpO8Y

 

日本の地上波TVの中には、そんな背景は無視して、日本の女性大食い家と同様に、中国の女性が大食いしている画像を流して、習近平が「節約」を呼び掛けたかのごとく報じているが、その程度の認識しかできないのが今のメディアの”実力”であろう。

 

産経抄氏は、我が国でも「食料廃棄について減らす努力をしてきた」と書き、倫理や経済の問題として捉えられてきたと控えめだが、シナのそれはそれどころではなく、この秋以降の食料の減収を見込み、唯一の相手国であるアメリカに依存しようとしても、それが困難であることを意識していると見た方がよかろう。

つまり米国農民の輸出に対する不満を知っているトランプは、渡りに船とばかりに支援しよう(買わせる)にも、米中戦争の真っただ中、安易に「敵に塩を贈る」ことははばかられるだろう。

しかし「人道上の支援」という方策はあるが、中共政府はしたたかだから、代わりに南シナ海から撤退するとは言うまい。

さてトランプはどうするか?

 

この秋以降、国際情勢を大きく左右する岐路が迫っているというのに、我が国はいささかのんびりにすぎている気がする。

得意になって?毎日3時に「感染者数」を公表して、多かったの少なかったなどと、一喜一憂しているだけでいいのだろうか?そろそろ国民は「飽き飽き」しているに違いない。

我が国だって、今回の豪雨でコメどころが大きな被害を受けた。余裕はあるのか

コロナはコロナ、今後起きるであろう食糧危機に対する計画はあるのか?と農水省に聞きたいものだ。

一般国民は、まるで流行り言葉のように「ソーシャルディスタンス」にはまっていて、このありさまだ。「直球・曲球」欄の落語家・春風亭一之輔師匠の体験談を紹介しておこう。

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真面目と言えば”バカ真面目”、きれい好きと言えば”病的きれい好き”だとしか言えないが、武漢ウイルスは日本人のメンタリティを大きく損なわせつつあるようだ。

こんな最中に「食料不足」騒ぎが起きると、大陸以上の混乱?にならないとも限らない。「お・も・て・な・し」などと悠長に構えておれないからだ。

TVアサヒの「ぽつんと一軒家」に出てくる人々の損得を超えた思いやりが恋しくなる…。

 

届いた書籍のご紹介

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 航空情報10月号

ブルー系のさわやかな表紙が気に入った。私としては「二式飛行艇の内部特別公開」が参考になった。飛行艇100周年企画の「飛行艇の系譜」は参考になる。

幹部学校の学生時代、私は「日本防空ハリネズミ論」を唱え、自主論文を書き上げて提出したが、政治的に問題になるから‥と主任教官から没されたことがある。

趣旨は飛んでくるミサイルに戦闘機のスクランブルでは間に合わないから、ミサイルにはミサイルでと、当時欧州で開発中だったSAM-D(今のペトリオット)で本州を防衛し、戦闘機は「敵地攻撃」のための戦闘爆撃機とする。航空機で必要なのは島国日本で離島に滑走路を造ることなく(今風に言えば環境破壊防止)、水上機(PS-1)を輸送用に拡充する…と言ったようなものだったが、上司は全く分かっていなかった。中には「パイロットのくせにナイキの肩を持つのか!」と怒るパイロットの先輩もいた。

でもやはりペトリでしか対応できなかったじゃないか!

昭和40年初めのころの話である…