軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

国の守りを語らぬ議員たち

旅行が規制されていた東京都から”脱出”して、長らくお参りできなかった福島のお墓参りに行ってきた。几帳面な土地柄らしく、衛生観念が発達しているので、どこもかしこも消毒が徹底していた。

泊まったホテルもGotoトラブルで振り回されていたようだが、県独自のクーポン券を支給するなど、人気回復に懸命だった。

驚いたのは館内では温泉に入るとき以外マスク着用で、折角の美人さん達の顔も隠されていたのが残念だった。

食事も個室で安心できたが朝食時のミニバイキングに並ぶ時もマスク着用、トングを使う時はビニール手袋を着用と厳重だった。

しかし、そんなに窮屈な気がしなかったのは、教育で栄えた会津藩らしい立ち居振る舞いがあったからだろう。

更に山間部の峠の茶屋に立ち寄ったが、さすがにマスクはつけていなかったものの、地場野菜陳列台には消毒液がちゃんと置いてあったので感心した。

この辺りは、毎日のように親子連れの熊が出没するそうで、敷地内にも入り込むそうだが、「今年は山のドングリなどが不作だからかわいそう」とおかみさんは同情的。動物たちと共存共栄しているというから、「熊やサルにも消毒を要求したら?」と言うと笑われた。

熊もサルも猪も、生きるのに必死のようだが、今年はモリアオガエルが異常に繁殖してにぎやかだという。

久しぶりに新鮮な空気と紅葉に癒されて帰京した。

 

処で最近の政治情勢には全く無関心になりつつあり、ニュースも見ないことが多いが、今朝の産経にはいいことが出ていたから紹介しよう。まずは「これほどの自由を謳歌している国が世界のどれほどあるだろう」と言う今話題の学術会議を支援するメディアに対る苦言である。左翼の連中は自分のことは棚に上げ、常に相手を誹謗中傷するからいやらしい。

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そして、「正論」には国会の代表質問で「国防」に対する質問が出ないことに対する疑問が出た。「正論」はこう書いた。

「国の最も重要な責務は、国民と領土、領海、領空を守ることだ。」

 

防大入校以来38年、防空任務に明け暮れた自分としては、現役時代はもとより、退官後の20余年を含めた半世紀もの間、国防に対する”不真面目な”態度をとる議員位しか印象に残っていないから「軍事評論家」などという何の”実入りもない”活動をそろそろたたみたいと思うに至っている。

 

「身を守り、家を守り、国を守る」という意味で「守」と命名されたが”不発”に終わりそうだ。

今の国会議員らには、全くそんな観念はないのだろうから、国が衰退するはずだ!

 

届いた書籍のご紹介

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「Hanada12月号」

キジも鳴かずば撃たれなかったろうに。

学術会議メンバー選考に外れた6人とその支援メディアが騒ぐものだから、とうとう国民もそのからくりに気が付いた。6人以外のメンバーは今頃泣いているだろうな~

処で「尖閣に米軍基地を」と元NHK会長がほざいてる。この姿勢が国防を空疎なものにしてきたのだ。

「自分の国は自分で守る」意欲のない大人たちの見本みたいなものだ。米国にも都合があることを知らないにもほどがあろう!

 

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「WILL12月号」

これも学術会議への反論が目立つが、気になるのは「米国の政治情勢」だろう。民主党という中国寄りのバイデン候補を支持する”進歩的メディア”の陰に隠れたわがメディアの解説を信用していると、飛んだ誤算を喫することになるだろう。

それにしても、天下の米国民も劣化したものだ!「世界の運命を決める戦い」をご一読あれ。

 

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「国基研紀要・創刊号」

日本国の形を通常の自立した民主主義国家の形に戻すこと」を願って活動している国基研が、抱えている多くの人材たちに提言させる目的で創刊されたもの。少なくとも、我が国の現状は【通常の自立した民主主義国家】でないことは認定されている!

書籍離れが進む中、学究の徒の手に渡ることを期待したい。

 

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「『丸』12月号」

「現代の潜水艦」は大いに気がかりな兵器である。海自も遅れまいと懸命だが、宝の持ち腐れにならないことを祈りたい。

「最新軍事セミナー」は必読だが、私には「三島由紀夫と『盾の会事件』」の方に関心がある。

三島由紀夫が自決したのは、丁度浜松の戦闘機操縦教官の時で、学生と空中戦訓練を終えて着陸し、ヘルメットをとったら整備員が「佐藤教官、三島由紀夫が死にました」と告げた。「事故か?」と聞いたが「今テレビでやっています」という。衝撃的な事件だったことを覚えているが、彼が「檄文」で指摘したような国になり下がったように思う。先見の明があった?ということか!

いや、彼はとっくの昔にこの国の末路を見抜いていたのだと思う。