軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

武漢コロナ禍・結局は自衛隊頼みか?

ついに武漢コロナ対処で苦闘している医療体制支援のために、自衛隊の看護官(初めて聞く名称だが)を「災害派遣名目」で出動されることが決まった。

9日の産経は【医療人材限界「最後の手段」】だと書いている。

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コロナ事案が公になってからほぼ1年経過したが、その猛威はなかなか収まらない。本家本元であるシナ大陸でも再び蔓延し始めたので、大慌てで対処しているというが、本来これは自然界で発生したものではなく、人為的なウイルス(細菌戦用)に”開発(中)”だったものだから、やはり主役は戦に手慣れた「自衛隊」しかないのだろう!

私は、武漢コロナ問題が我が国でニュースになり始めた頃の2月7日のブログの最後に、【結局最後には「憲法に明記されていない自衛官」が尻ぬぐいさせられることになるのだろう。マア、トンコレラやも鳥インフルでも、防護服に身を固めて始末させられた経験があるから、最後の砦は自衛隊!ということになるのかもしれない。「備えなけれがかくの如し!」無防備国・平和日本の末路も浮き彫りになってきたようだ】と書いたが、やはりその通りになってきたじゃないか。

自衛隊出身の佐藤正久議員が「自衛隊は便利屋ではない」とツイートしたので、一部の地方首長が弁解しているようだが、今まで地方自治体から与えられた”仕事”を見れば「便利屋」以外の何物でもなかったはずだ。

病死した牛や豚の処分や最近も鶏の殺処分に駆り出されていることがそれを証明している。

政界の大物?とかいう闇の実力者の言い分には、めっぽう弱いのが防衛省自衛隊)だから、唯々諾々とそれを受け入れるから、現場に駆り出される隊員はたまったものじゃない。

観光の目玉になっている札幌雪まつりも、実は地元商工会の要請を受け入れた行動なのだろうが、人員不足に悩む部隊は「雪だるまづくり」どころではなく、ある部隊長が苦言を呈したところ記事になり、処罰?されたこともあった。表むき「隊員の耐寒訓練」だと言い訳してきたから自衛隊も抵抗できないのだ。

その昔、役所に人員不足で困っていることを正直に進言した後輩がいたが、部隊は命じられるとトコトン実行して成果を出すので、その後役人から「やれば出来るじゃないか!」と皮肉られたらしい。

どんなに無理なことでも成し遂げるのが”軍隊”だから、名誉をかけて必ずやり遂げるのが伝統になっているのだが、その裏では言葉に出せない犠牲が付きまとっていることを、役人たちは知らないのだ。何しろペンしか持った事がない方ばかりなのだから…

しかし、今や周辺情勢は昔とは様相が異なってきている。我が国周辺の「防衛事態」は比べ物にならないほど緊張が高まっているのだ。ことによっては来年早々にでも台湾海峡が火を噴くことになりかねない。

コロナ支援で看護官を支援させるのは仕方のないことだろうが、政府は本来の有事に備える準備に怠りはないのか??

次に「それ尖閣だ」「日本海だ」「北方領土だ」と打ち出の小づちを振れば次々に自衛隊は出動出来る、と安易な考えに陥っているのではないか?

「いや無理です!」と反論できない自衛官の心意気にすがっている、政治家らの怠慢に苦言を呈したい!いつまでも人手不足の自衛隊に頼っていては、いつかは国が破綻することになるだろう。

年末のボーナスを受領したうえ、中には業者からも多額のわいろをもらっていた大臣らもいるようだから、政治家や大臣になると、カネが入るのだな~~いい商売だ!とコロナ禍で苦しんでいる国民に”疑いの念”を抱かれないように、‟しっかりと”仕事をしてほしいものだ。