軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

誰も責任を取らない(取れない?)1年だった!

”コロナ、コロナで一年過ごす…”と歌いたくなるような年だった。「師走」とは「医師と看護師」が走り回る年だとは知らなかった。

シナから”国賓”を呼ぶとかで、判断が狂ったのがボタンの掛け違いの始まり。”民度の高い国民”に支えられてここまで被害を抑えて来た感があるが、武漢ウイルスとはそもそも米国をターゲットにした細菌兵器開発中のミスで街中に拡散したのが始まりだったと思われるが、”開発途上国?”らしく強権をもって中共は国内拡散を防止した。

 狙い通り?ウイルスは欧米を主体とした白人国家に蔓延したが、その後”敵”が弱体化したことに気が付いた支那はこれ幸いとばかりに超限戦に踏み切った。しかもターゲットであるトランプ大統領は、民主主義の象徴ともいえる選挙で苦戦し、うまくいけば弾を撃たなくてもトランプを倒す目的が達せられると気が付いた。

 次は「バイデン」だから絶好のチャンス到来であり、経済の不況を一気に回復して、念願の領土も手に入れる機会が来る。戦争だ!来年1月下旬には、世界の目がワシントンに向くから、その隙に台湾奪取作戦を敢行する。恐らく誰も手が付けられないだろうから作戦は成功するだろう。その成果を誇示すれば、反米諸国はもとより友好国は一斉にシナになびくに違いない。14億の人民は熱狂して中共政権を支持するだろうから、政敵も沈黙、党も安泰である。いよいよ天下は俺のものになる・・・そんなシナリオを描いている習氏の顔が透けて見えるような年末になった。

 

恐らく年明けから、世界中で政変を含む混乱が多発するに違いない。我々は歴史の転換点を自らの目で見ることになるやもしれない。

日本の”先生方”よ、「今日の感染者数は○○でした」などと算数を唱えている暇はなくなるぞ!

それにしても今の我が国の政治家は無責任だと思う。与野党問わず、過去現在を問わず、国会議員で犯罪(わいろを含む)に関連した者の名前が知りたいものだ。週刊誌が特集してくれないかな~~せめて大臣だけでもいい。

 二十四日の産経は、天安門事件時に説明に訪れた外務省幹部に「言葉とメンツを重んじる国だから、中国を国際的孤立に追いやるのは不適当」だと中国に媚をうった宇野首相の外交文書が公開された。

f:id:satoumamoru:20201227124513j:plain

京大名誉教授の中西輝政氏は「日本外交の重大な誤りを指摘し、天安門事件で得た教訓を今こそ生かすべき時だ」と強調したが、大体戦いを忘れた国であり、玉抜きになっている男どもに何の期待が寄せられようか? この時の宇野首相の頭には、どんな歴史観があり、どんな根拠で中国を支持すべきだと判断したのだろうか?

 彼は就任三日後に女性スキャンダルが発覚して国民の顰蹙を買った男であり、結局69日間の短命首相であった。そんな無責任がまかり通るのが我が国の政界であるとは実に情けない。

f:id:satoumamoru:20201227130757j:plain

 

外務省はこの時のことを反省したのだろうか?あの真珠湾攻撃時の大失態も、軍部に責任を押し付けて頬被りして戦後関係者が出世した役所である。

 私の目から見れば、政界には腐りきっている輩が横行している。

 私の沖縄時代の橋本首相もそうだった。にやけ顔が目に付く男だったが、そんな顔でシナのハニートラップに引っかかり、子供さえ作っていた。上海の土産物屋で「これ良く効く薬。橋本センセーも使っているよ」と勧められたのは「バイアグラ」であった。人民にさえも小ばかにされていたのである。

今の政界の大物たちも握られてるのじゃないか??

 コロナの患者数の増加を伝えるニュースを見るにつけ政府(役所)も医師会も病院会もどこも責任逃れに徹しているように見えてならない。

尖閣が奪われたらどこの責任だろう?沖縄県か?全国知事会か?国土交通省か?

 

友人が発行している「文化情報誌」に仁徳天皇のお言葉が出ていた。

f:id:satoumamoru:20201227130218j:plain

「政治文化情報」紙より

松島基地時代、40日以上続いた旱魃が、航空祭当日大雨になっので私は悔やしがったが、初代基地司令の岩城閣下から「民百姓の喜びを、おのが喜びとして初めて軍人なるぞ!今日はいい雨だ!」と笑顔で戒められたことがあった。岩城空将は海軍の名パイロットで歴戦の勇士であった。

やはり軍人以外は責任を感じない(取れない?)ものらしい。

さて年明け後に予想される騒乱事態に、誰が責任を取るのかな~

 

届いた書籍のご紹介

==========================

f:id:satoumamoru:20201227123458j:plain

「Hanada2月号」

漸く”コロナ禍”から離れて本来の外交特集に変化した。中国に対する批判が多いのは当然だとしても、「中国『国防7大学』が日本の国公私立45大学と協定」と言う長尾氏の一文はぜひとも読んでもらいたい。私は岡崎研究所の一員として、退官後約10年間「日中安保対話」に参加してきたが、軍事科学院の佐官級の軍人が、日本の国立大学に留学していて、日本人の税金で研究していることを知った。上海では対峙した女性研究員が日本のW大文学部卒業者で博士号をとったと自慢していた。上海の研究所幹部は、防衛研究所で講話している、とこれまた自慢げに語ったことがあり、あきれたものだが、そんな事実を書いたレポートはどこに消えたのやら…

後輩であるW大工学部教授は、ロボット工学の専門家だったが、12名いる研究員の中の大半は中国人。日本人学生はアルバイトで欠席するが中国人学生は熱心に研究していて助かる」と言ったものだ。

この国の学問界は「骨粗しょう症どころじゃないぞ!」もう遅いだろう。救いようがないところまで来ている。日本に定住している中国人は70万(公式発表)を超えているし、米国大統領選挙程度の被害じゃ済むまい!

f:id:satoumamoru:20201227123657j:plain

「丸」2月号

「2021世界の軍事情勢を占う」は示唆に富む。フォトアルバム「昭和初期の日本陸軍」は懐かしい。真剣な表情の青年たちの姿に感動すら覚える。今の青年たちは~~とは言いたくないが・・・

f:id:satoumamoru:20201227123824j:plain

「陸海空自衛隊最新装備2021」「丸別冊」

随分最新装備に変わっているが、最高指揮官が「民間人??」じゃ宝の持ち腐れじゃないか?

f:id:satoumamoru:20201227123348j:plain

「航空情報2月号」

「スタンド・オフ・ミサイル」特集は時宜にかなっている。

私の愛機であった「ファントム」も遂に最終章を迎えた。導入時には政治的にごたごたが続いて苦労したろうが、それにめげぬタフな戦闘機であった。