軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

この国を立て直すのは‟青年達”だ!

白血病で闘病していた水泳の池江璃花子選手が見事に復活劇を果たしたニュースは、コロナ禍ですっかり緩み切った国民に大きな希望を与えた。「白血病と闘い、去年8月にレースに復帰して7か月余り。3年ぶりの出場となった日本選手権で4冠を果たした」のだから奇跡に近い。サンスポ紙はこう激賞した。

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女子50メートル自由形決勝のレース後、池江は記録を確認。8日間で計11レースを戦い抜いた(撮影・福島範和)

 

【4月11日 もはや奇跡の復活と言いたくないほど、本来の姿を取り戻した印象だ。競泳女子の池江璃花子。50メートル自由形東京五輪代表は逃したものの、2つのリレーですでに五輪出場を決めている。素人目に見ても、泳ぎが美しく力強い。全力を尽くした後の爽やかな笑顔には、当欄も思わず目頭が熱くなった。

 白血病を発症した池江はかつて、抗がん剤治療に苦しんだ。食事もできず「死にたい」ともらしたこともあったという。それを乗り越えられたのは医療従事者や周囲のサポートがあればこそだが、ここまで復活できたのは、本人が言う通り「努力は必ず報われると思った」という日々の精進の結果でもある。

ただ、現在も6週間に1度は通院。抗ウイルス剤を毎日服用しているという。今後も体調管理を第一に五輪本番に備えてほしい。開会式翌日7月24日の400メートルリレー予選から登場、翌25日には決勝に臨む。20歳。改めて、無限の可能性を秘めた若さって素晴らしいと思う。水泳に限らず、日本選手団を引っ張る求心力となる予感がする。同世代の学生や新社会人にとっても、どれほど勇気をもらえることだろう。折しも、コロナ対策の模範となるべき厚労省の一部職員たちが、深夜に及ぶ宴会でコロナに感染した愚行とはあまりに対照的だ。日本は現在、変異株の流行による感染拡大の真っただ中。会食による飛沫が、主な要因とされる。 歓送迎会のシーズンとはいえ、宴会は少人数による短時間のマスク会食で自己防衛するのが賢明だろう。特に若い世代は会食より何より、池江のように、今は自分の得意分野をじっくり伸ばすいい時期ぐらいに考えてほしいものだ。】と森岡真一郎氏は書いたが、私も目頭が熱くなった。

今日の産経紙スポーツ欄には女子レスリングの須崎優衣(早大・21歳)も、練習中に左ひじを脱臼して選手生命が暗転したが、今回挫折を超えて圧勝し金メダル候補に名乗りを上げたと報じられている。

いささか旧聞に属するが、大相撲の 照ノ富士関も、両ひざ故障で一時は序二段にまで陥落したが、師匠の素晴らしい指導にこたえて遂に3度目の優勝を果たし、大関に復帰した。

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師匠から優勝旗を授与される照ノ富士

隠居の身である老兵には、余りにも情けない我が国の”大人たちによる”政治活動に愛想が尽きているのだが、今回のこれらの青年たちの快挙には惜しみなく拍手を送りたい。将来に希望が見えてきた!

処で関心を失っている「政情」についてだが、産経抄氏に面白いものがあったから紹介しておこう。

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ウイグル中共政府が行っているのはナチスドイツ以上の「ジェノサイド」である。ところが“人権、人権”と喧しい割には公明党の判断力と行動は地に堕ちている。

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自民党を筆頭にした保守政党がこれまでだらしなかったのは、こんな政党と連立与党を組んで、自民党議員らの選挙の票を”学会員の投票”に依頼してきたからである。こんな”野合”から決別できない限り自民党はますます凋落することだろう。

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これはミャンマーのクーデターに関する記事だが、NATO(ノー・アクション・トーク・オンリー)とは言いえて妙?だが、いかに日本政府が口先だけだとして期待されていないかを示すものであろう。

ミャンマー人だけではなく、日本国民さえも現在の政治家らにはNATO(口先だけ)と感じているのだ。

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この記事は「マンボウ」についてのものだが、「ピントのズレた議論」しかできない政治家らは「病んでいる」としか言いようがないという証明だろう。

 読書中の「看取り先生の遺言」から、老兵は現代医学界にも疑問を持つようになったが、「生物兵器」として開発された「コロナウイルス菌」はどんどん発達していく性質を持っているから、もたもたした「ワクチン対策」は無意味になると予測しているが、現に死者が出ている国もある。

かって長春に設置された細菌戦研究のための秘密部隊「531部隊」を森村誠一が「悪魔の飽食」と非難したが、今回ワクチンを速やかに製造した国々は「悪魔の国々」とでもいうべきか?

効果が減退したワクチンの被害拡大がないことを祈るばかりだが、とまれこの国に軍事的発想力が回復しない限り、世界の後塵を拝する“大国?”でしかあるまい。情けない限りだが、池江選手のような若者たちの増加を期待するしかないのだろう・・・