軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

天の怒りか、暗雲垂れ込め、雷鳴とどろく都心部

11日、天候が急変するや遠雷がとどろいた。一時激しい雨が襲ったが、平安時代末期の武士で東国武士団のひとりとして有名な平山季重公を祭る小さなお社に見守られている我が家は平穏無事だったが、渋谷に住む息子は大変だったらしい。雷、強風、豪雨、それに雹までが降り注いだという。

「これは乱れ切った今の世に対する天の怒りで、この雨は濯ぎの雨だ」と言ったが、本当にそう思う。

しかも盂蘭盆が近づいているというのに、誰一人として先祖供養を言うことなく、五輪五輪と喧しい。そんな中、今日は新盆の入りを迎える。

 一般的に旧暦ではなく新盆を営むのは、東京、神奈川、静岡、熊本の一部だとされているが、今続いている天候の荒れ方を見ていると、熱海の土砂崩れをはじめ、熊本地方の洪水など、前回の被害がまだ復旧出来ていない処に被害が集中しているように見える。きっと犠牲者は浮かばれていないからだろう…

代々伝えられてきたお盆は、先祖や亡くなった人々の精霊を供養する日本古来の風習であるから、近代技術の先端を行った「戦闘機乗り」だったとはいえ、私はこの風習にはかなうはずもない。ただただ静かに従うだけだ。

 

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暗雲立ち込める東京都心部(インターネットから)

 

しかし、この国の指導的立場にある方々は、そんな“前近代的”な事柄には無関心なのだろう。納税者である“弱者”いじめに奔走しておられる様に見える。

おそらく今現在の彼らの頭の中は、次期選挙の勝敗で手一杯なのだろう。落ちれば“大臣もただの人”に過ぎなくなるからだ。10日の産経抄氏はこう書いた。

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そのリベラル?の一人である村山元首相には、立民党の枝野氏が、お零れ頂戴?とばかりに御機嫌伺に立ち寄ったという。

政治屋どもには、己の信念も思想もないらしい。ただただ“弱者いじめ”を楽しんでいるように見えるが、それも限界に近付いている事に気が付いていない。いずれ“弱者”からしっぺ返しを食らうぞ!

今回の都議選ではこの町の自民党ローカルボスが惨敗して、共産党の女性がトップ当選した。市民の中には「驚いた」という者もいれば、「当然だ。自民党は腐りきっている」という者もいる。

その昔、議員会館で某副大臣に依頼されて昼休みに「国際情勢の見方」と題して講話したことがあったが、30名以上集まった中でバッジをつけていたのが8名ぐらいだったと思うが、そのほとんどが「ポカン」とした顔をしていて、出た質問は「自衛隊では選挙の時、隊員の指導をどうしているか」というものだけだった。つまり「自衛隊自民党の票勘定に入っているか?」という事だったが、「隊員にどこそこに入れよ、という指導はもちろんできないから、問われたときには「日本人は保守的だから”腐っても鯛”だろう」とぼかす程度だ、というと笑い声が起きた。

そこでカチンときたから、「退官してはじめてわかったのだが、はっきり言って自民党鯛どころか”腐ったイワシだ”!」と付け加えた処、やや年長の男性議員が「今じゃイワシは高級魚だ!」と切り返したので、会場は爆笑に包まれた。

私はそんな程度の参集者たちを見渡しながら、「腐ったイワシどころかメダカ以下だ」と感じたものである。イワシやメダカには済まないが・・・

 

先日の西村大臣の‟妄言”は次回選挙の致命傷になるだろう。今コロナ禍で営業を停止させられている飲食関係業者は約500万人、食料調理関係に従事する人は1000万人だと言われるから合計1500万、これに関連した観光地のホテル業を入れると優に1800万を超える。もちろんそれには家族が加わるからどんぶり勘定でも3500万を超えることだろう。だからこの一言で3500万を超える「票」が消滅したことと思われる。

「発言する大臣・TVから」

一方、宗教団体に支えられている“与党”の方も、相当数が中小の同様な業種だから、“与党?”にも相当な苦情が来ているに違いない。

かといって日本人はまだまだ「腐っても鯛だ」と安心していたら、かっての「細川政権」のような、ぬゑのような政権が誕生しないとも限らない。

私としては「憲法改正」もせず、「拉致被害者救出」にも真剣に取り組まず、票と金勘定ばかりで隣国の顔色ばかりうかがっている「老害政党」には全く「正当さ」を感じない。

 

盂蘭盆に入ったこの日を契機に、少しはご先祖様と「産経抄氏」の声に耳を傾けたらどうだ?

 

まだしばし、梅雨前線は関東近辺に留まるだろうから、これ以上国民を苦しめることがないように、打ち揃って天に祈ることをお勧めする。