軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

老いては子に従え!?

武漢コロナが急拡大するなか、東京五輪は強行されているが、五輪に「反対」していた朝日新聞はじめ野党の連中も不思議なことに沈黙している。テレ朝などは、お涙頂戴的に「メダルを取った選手」を特集していて、いま泣いた子がもう笑ったような報道をしているが、ここまで来てしまったら、メディアとしては二兎を追った政府を支えるのが使命じゃないか。

あれほどコロナ危機を強調していた小池知事などは、連日感染者が急増しているにもかかわらず、今や「危機感」どころか「五輪支援」に集中しているではないか?その変わり身の凄さを政府も学んだらどうだろう?

社会党の土井さんが生きていたら、「ここまで来たら‟やるっきゃない!”」と発言していただろうに

そう、良し悪しは別にして、現在果たすべきは「五輪の成功」である。しばらくは医療関係者に負担をかけることになるだろうが、彼らは頑張っている・・・

私は一都民として都知事の“命令”に従って、巣ごもりしながらテレビで五輪(だけとは限らないが)を眺めているが、今回は「老いては子に従え」の感を強く印象付けられた。

やはり“肉体”には限界があるのだということを教えられたのである!。その象徴は内村選手の“落下”シーンであった。

内村航平選手(32)は、先の国際大会で五輪開催を強く訴えたのだったが、念願かなって開催されたものの、本人は不運にも落下して引退する決意を告げた。しかし、32歳までよく頑張ったものだと感心する。肉体の衰えにはかなわなかったのだ…。

しかし彼に“代わって”登場したのが19歳の橋本大輝選手であった。彼は金メダルを獲得したが、表彰式後のインタビューで、「ここで涙を流してしまうと今の状態に満足してしまう。チャンピオンは涙を流さず常に前だけを見ているという強い気持ちを持っていきたい」 と冷静に発言したので感心した。まだ19歳なのにである!

演技に臨む姿も冷静で、外国選手と笑顔で握手するなど、余裕が感じられたが、見事に逆転優勝した。そして「緊張はしたんですけども楽しめました」と笑顔で語っている。

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「メダルを手に持つ左からニキータ選手、橋本選手、シャオ選手(インターネットから)」

しかし、銀メダルに終わったシャオ選手の「母国・中国では、判定に対する不満が噴出。試合後、中国のSNS「微博(ウェイボー)」では採点をめぐり紛糾し、橋本選手のインスタグラムではアカウントにタグ付けする形で「日本国の恥」「日本国辱」という文言が添えられた画像や、中指を立てた絵文字の画像、「原爆投下」の写真を投稿するユーザーが現れた」という。さすが?江沢民時代に「反日教育」を受けた”中華思想”の民族たちだ。

こんなことをする民族は「小国民」であり、五輪に参加する資格はあるまい。福島産の食材を忌避して嫌がらせする隣国ともども、とても‟世界レベルの仲間”だとはいいがたい。

しかし、いずれ勝負はつくだろう。

 そのほか、スケートボード女子ストリートで初代五輪女王となった10代の“少女”西矢椛(13)選手のあどけない笑顔も忘れられない。

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「未来を担う“新人類たち”」表彰台の3選手(インターネットから)

2位のライッサ・レアウ(ブラジル)選手も13歳、同じく銅メダルを取った中山楓奈選手も16歳だというから驚いた。その他今回は、各部門に「ベテラン」よりも新進気鋭の青少年が活躍したことが時代の変わり目を象徴しているように感じる。

産経の今城敬之編集長は電子版でスケートボード「金」の13歳西矢、五輪新時代を象徴」と題して、彼女がインタビューで「緊張感について他の大会と違ったか」と問われ「いや、そんな変わらなかったです」と答えたので「世界の大舞台でも物怖じせず、伸び伸びと実力を発揮して結果を出した10代のアスリートに日本の可能性を感じました」と書いているが、私は時代が大きく動いていることを痛感した。

つまり、地球上で「‟新人類(スターピープル)”による世代変わりが始まっている」のである。

今、世界を牛耳っている旧世代の“大人たち”には、この時代の若者たちが持つ「物おじしない決断力」が欠落しているように見える。

 

わが国は、これほど“従順”で物分かりが良い国民に支えられている国柄なのに、少しもその特性が発揮されないのは、上に立つ‟老人たち”の物おじした不決断力が障害になっているのではないか?

60年以上も平和な国に育ったからか、今更勇気ある行動がとれないというのであれば、人の上に立つ資格はあるまい。

政府は、‟左翼”の抵抗を押し切って?国民に希望を与える五輪強行の道を選んだ以上、責任をもって遂行して成果を上げるようにしてほしい。コロナ禍で苦しみつつも国民の大多数はそれを支えるであろうから。大東亜戦争時に比べたらお遊びみたいなものじゃないか!

私は「いざ鎌倉」時にはファントムの後席に乗って出陣する気でいたが、若い優秀な青少年達の進出を知って、「年寄りの冷や水」に過ぎなかったことを痛感した。

今やそのファントムも引退したことだから、安心して隠居生活を楽しむことにしよう。

 

届いた書籍のご紹介

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HANADA9月号

菅首相が「国民の疑問にすべて答えます」とインタビュー記事で語っているが、冒頭で「国民との約束は絶対に守る」と語っている。中で「東京五輪、必ず成功できる」とも語っているが、そう期待したい。それよりも目を奪われるのが、巻頭グラビア特集の「大谷翔平選手の特集」だろう。若い彼の活躍は、日本人よりも米国人に感動を与えているから。力まない姿が素晴らしい。もう37号ホームランをふっ飛ばしているから、今後が楽しみだ!

総力特集「中国共産党…」は必読。むしろシナ人に読んでもらいたいほどだ。

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航空情報9月号

F22を振り返るは、参考になる。私は空自のFX選定時の雑誌のインタビューでは、常にトップに掲げていたが、他の評論家の中には「F18」や欧州製をあげる者もいて、面白かった。決まればMHI国産化することになるので、米国側が非常に懸念を持っていたが、わが代議士らはその理由が「スパイ防止法がない」からだということに無関心だった。もし空自に渡せば「次の日に北京に出現する!」という懸念が察せられなかったからだろう。事程左様にわが政治家は軍事の根本に無頓着だった…

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「丸」9月号

毎月のように「貴重な写真」が掲載されるので楽しみだ。今月は「日本陸軍初の近代爆撃機」として製作された97式重爆だ。陸軍が、如何に対ソ戦を戦略にしてきたか、もよくわかる。にもかかわらず12月8日、海軍の”陰謀?”によって、南進作戦に切り替えられたことがことごとく帝国陸軍の苦戦につながった、と私は思っている。その代表的な作戦がミッドウェイと、ガダルカナル作戦の実行である。油獲得をはじめすべては海軍に都合よく動かされ最後には絞首刑にさらされ、悪人扱いされる元となった。東條首相は悔しかっただろう。海軍首脳は一人も戦犯として絞首刑になっていない。もともと海軍士官は「スマート(賢い、利口な、頭がいい、気が利く、粋な、活発なのほかに‟抜け目の無い”)」さを競ったものだ・・・日本国民自身が白黒つけるべきだと思うのだが。。。