軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

大陸で何かが起きている!第2の文化大革命か?

 「パラリンピックとコロナ騒動」それに加えてアフガンから、邦人を保護することなく大使館員が最初に脱出した事件など、目を覆いたくなる事変が次々と起きているが、わが政治家とメディアは自民党総裁選や、次期衆院選の予想などに血眼になっている。

この国は、世界の常識からかけ離れていてどこか軸線が狂っていると感じてきてはいたが、狂っている程度のものじゃなかったことがよくわかる。

国家の安全に携わる情報本部は何をしているのだろう?

対外情報機関を持たない”平和国家”だけあって、コロナ騒ぎでも生物戦争的意識が極めて薄く、今回のアフガン事態でも政府の動きは極めてのろかった。要するに「決断」出来ない”おっさんたち”の集合体、つまり烏合の衆が、己の生業を確保すっるために派閥を組んで、総裁選などとうつつを抜かしているに過ぎないドタバタ劇が、われらが”選良たち”の実態なのだ。メディアもその程度だ。

善良な国民は早く目を覚まさねばならない!2年たっても収束できないわがコロナ化対策に期待していても始まるまい。

 

今、アフガンなど国際情勢は危機に瀕しつつある中で、意図的か否かは知らないが、中国内部情報は全く報じられていないが、中共政府内部の闘争は極めて熾烈で、習近平と、江沢民、曽慶紅派の戦いも遂に芸能界を巻き込んだ、”文化革命”の状況に似てきているのだが、わが政界にはせいぜい「芸能レポート」的認識でしかないのが気がかりである。

 

香港が崩壊した時、意識ある人たちは次に何が起きるか予測していたはずだ。そう、開かれた「言論界」の封鎖だけにとどまらず、人民に影響力を持つ文化活動=「芸能人の粛清」である。

勿論高名な芸能人を粛正して、多額の資産を没収することも中共政府の目的だろうが、とにかく「気にくわない、敵対勢力はことごとく始末する」のが、中共政権の伝統なのだ。

これから有名な女優や俳優たちの”亡命”が始まるだろう!

 

今時の壮年層にはご記憶がないかもしれないが、1966年から1976年までの10年間、紅衛兵なる輩が、文化人と貴重な文化財を破壊して回った武力闘争で、翌1977年に一応終結宣言が出されたものの、その間は、これら”輩”が読めもしない文章が羅列された「毛沢東語録」なる赤本を翳すだけで、語録が”バイブル”だったのである。

f:id:satoumamoru:20210901105507j:plain

私も昭和40年9月に北京発行の物を手に入れ、読んだものだが、裏表紙には【毛主席の著作を読み、毛主席の話を聞き、毛主席の指示通りに事を運ぼう】と「林彪」の指示が書かれている。その林彪毛沢東から逃げ出そうと試み、非業の死を遂げたのは有名な話だが・・・

f:id:satoumamoru:20210901105642j:plain

つまりこれは「文化大革命」という看板の裏で青年たちを利用した熾烈な権力闘争、文化大革命を装った「毛沢東の奪権運動であり、政治闘争」なのであった。

習近平はこの当時紅衛兵の一員であって、記憶の中に残っている当時の”快感?”が忘れられないのであろう。

だから革命の「復活」を始めたのだと思われる。

大陸の歴史は、政権闘争の歴史でもある。お人よし日本人は、日本人的発想でしかとらえられないが、その陰惨極まりない実態は、タリバンよりも過酷な、想像すらできないものである。

 

情報によれば、青年時代に”唯一?”学んだその”闘争”を近平氏は遂に開始したようだ。

 

物理的軍事力の整備と、情報能力を高めて対処する必要があるが、今のわが政府には不可能な”分野”であろう。

せいぜい「台湾有事」に備える程度だろうが、友好国である米国は弱体化しているし、何よりも今回のアフガン”大チョンボ”でそれどころではあるまい。

 

自分の国は自分で守るのは大鉄則である。

大陸で始まっている「芸能人の大粛清」事案が、次にどう影響してくるか、”上品?”な外務省には見当もつくまい。

いっそのこと、これからの情報は、週刊誌、とりわけ「芸能週刊誌」に一任?するのが手っ取り早いかもしれない・・・

 

届いた書籍のご紹介

========================

 

f:id:satoumamoru:20210901110239j:plain

航空情報10月号

巻頭の「ブルーインパルス、五輪を描く」は当日見えられなかった方々も楽しめるのじゃないか?

T-4ブルーの創設に携わった私としては、感慨無量である。当時は”左翼陣営”から、基地上空での訓練禁止!を申し込まれたが、「あなた方以外に、多くの町民が希望している」と拒否したことがあった。”護憲センター”という輩だったが、今どんな顔をして”見上げている”のだろうか?