軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

教職者、聖職者たちのモラル喪失を憂える

隠居生活を楽しむ?老兵は、世の移り変わりを脇目で眺めているが、どうもモラルの退廃は留まるところを知らないようで気がかりである。

今国内で世間を騒がせているのは日大理事という、少なくとも教育に携わる〝大人たち”のモラル欠如だろう。

この大学は、以前真面目なアメフト選手を使って、相手チームに打撃を与える“犯罪”を犯させたことで“有名”になった学校だが、その時の暴力団と見間違うような関係者の人相を見てこれが教育に携わる責任者たちか!と絶句したが、案の定、悪は途絶えてはいなかった。責任を取らされたのは選手だけじゃなかったのか?

尤もこの大学は「株式会社」と言われるだけあって、卒業生が各界に進出しているから、同窓生意識で正義は俺だ!と横柄なのだろう。

f:id:satoumamoru:20211013113213j:plain

だからというわけではないが、学業には進展が見られないだろうから、哀れなのは学生たちである。

もっとも戦後、「日教組」が教育界を占拠した時、「教師は”聖職”ではない。われわれは労働者だ」と宣言した時に、わが国の教育界は「労働者階級」の手に落ちたから、これはいわば文部省(政府)の敗北だったと言えたが、徐々にその影響が失せてきているとはいえ、未だに教師の一部は「労働者階級」のレベルにとどまっているらしい。

きっと弱弱しい文科官僚の手におえないのだろう…

 

わが国のモラル低下の一つを日大を例にあげてみたが、世界ではもっと恐ろしいことが明らかになってきた。世界中に隠然たる影響力を持つフランスのカトリック教会で、聖職者による未成年者に対する性にまつわる虐待行為は発覚したというのである。

記事はフランスに限っているようだが、私が好んで見ている英国ミステリー番組でも、必ずしも牧師様は尊敬されてはおらず、事件にかかわる場面が多いから、なんで日本人の若いカップルが結婚式を教会で上げ、牧師の指示に従うのか疑問であった。

私の友人は、建築学、経済学を修めた後、神学に関心を持ち、フランスまで行って修行してきたのだが、彼の得た結論は、カソリックは偽善だ!というものであった。

確かにキリスト自身は聖人だったであろうが、それを継いだ弟子たちの中には、世俗にまみれたものがいて、真の教えを誤解して布教しているのかもしれない。衣装に騙されてはいけない。商人の3代目が大店を潰すようなものだ。

大東亜戦争時代には、牧師は「スパイだ」とされていたのもうなづける。シナ大陸で日本軍相手に大活躍していたのだから。

ローマ教皇フランシスコは「被害者の勇気に謝意を表し、その傷への大きな悲しみ」を表明したそうだが、何のことやら意味が分からない。

「“聖職者”による被害者の約80%が男の子で被害時の年齢は10~13歳に集中」というから何ともおぞましい。「聖職者」ならぬ「性職者」とでも改名したらどうだ?

地球人類は、テクノロジーの発達に反比例して、どんどん劣化していっていると言え、知的生命体は、モラルの低下する地球人類を見限っているかもしれない。

 

その人類の退廃の極致は戦争だが、中国の習近平国家主席は「台湾統一を必ず実現する」と演説した。ミリタリーバランスを十分理解した上での演説か?と彼の知識を疑いたくなる。多分情報が届いていないのだろうと思う。

 

私は2015年7月20日のブログ「米国の先見性」で、台湾は依然として米国の“占領地”であり、そのころからすでに極秘のうちに台湾を東アジアの軍事指揮センターに予定し、台北の内湖に2万坪の巨大な施設を建設していた。当時からすでに8000名の米海兵隊が駐屯しており、国民党というよりも、内省人たちが大いに期待していたことを知っていた。

f:id:satoumamoru:20211013140024p:plain

当時のブログから

この施設が完成した暁には、私は沖縄の海兵隊が移動するのではないか?と気にしていたものである。日本のメディアもアマゾンなどの「大きな倉庫」か何かの施設とみていたことだろうが全く記事にならなかった。

あれから6年たつ。強力な米軍を相手に、台湾侵攻を決断するのだとすれば、まず中国人民解放軍と人民が猛反対するに違いない。

多数の軍用機で領空侵犯してみても、台湾軍のほかに、F22を含めた米空軍と海兵隊が、反撃してくることを忘れてはならない。敵も知らず、己も知らない戦争はしてはならない、と先人が言っているはずだと習主席に助言しておきたい。

さて、わが国では、岸田最高指揮官は衆院選のことで頭がいっぱいだろうな~

極楽とんぼ”と言われるだけあって幸せな国だな!とつくづく思う。

 

 

届いた書籍のご紹介

======================

f:id:satoumamoru:20211013113640j:plain

軍事研究11月号

今月も最新軍事情報が満載である。私の目に留まったのは「政府の感染症対策の問題点は何か?自衛隊を『便利屋』

にするな」である。南西方面の風雲急なるにもかかわらず、自衛隊の活動は軍事訓練よりも”民生協力”が主になっているが、最高指揮官である新総理は理解しているのだろうか?と気にかかる。いずれにせよ衆院選で頭がいっぱいだろうから、気にも留めてはいまい。これが日本防衛の現実だ!