軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

「現代史を支配する“狂人たち”」

「P・アコス、P・レンシュニック(須加葉子訳:ちくま文庫)『現代史を支配する病人たち』はこのブログでよく紹介してきたが、かってのスターリンヒトラーと同様に今回は‟病人”ならぬ“狂人”が出現したようだ。今朝の産経抄氏はこう書いた。

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 原爆開発後、直ちにそれを盗んで配備したソ連(ロシア)は、米国との核開発競争に挑んだが、米国とは北極を経由して対峙しているものの、最も気がかりなのは陸で接する西欧、それもかってのドイツだった。当時のモスクワを走る車両のナンバーの1番は西ドイツの外交官だったことがそれを示していて、日本なんぞは80番台だったと記憶する。

 それほど陸続きの西欧が恐ろしかったのであり、米ソ間の戦略兵器制限交渉(SALT)でも、常に米国に対してNATO分を含めた量的優位を確保する‟習性”があったものだが、レーガンに圧力を加えられて遂に息切れして経済的に破綻し、ソ連邦は瓦解した。

プーチンはその時代をKGB要員として過ごしてきたから、レーガンに屈服した悔しさが忘れられないのだろう。何とかして昔の栄光?を取り戻したいのだろうが、すでに時代は大きく変化している。こんな男が「核のボタン」を握っていることが恐ろしい。

通信革命に見られるように、地球の裏側で起きる事象さえ、”動画付き”で世界中に拡散する時代である。発達していないのは、自分の頭の中だけだ!ということに気が付いていないらしい。今朝“飛翔体”を発射した、お隣の首領様も同じく未発育なのだろう。

今や世界(いや地球が)は変わり目に来ているのであり、こんな病人ならぬ‟狂人”に支配されていてはたまったものじゃない!

処でアジア情勢は、北京のパラリンピックで忙しそうだが、この国も経済が破綻しているから何をヤラカスかわからないので気にかかる。

そんな中、ポンペオ前米国務長官が台湾を訪問して「大歓迎」を受けているようだが、空港に押し掛けた「反対派」のことは報じられていない。勿論反対派とは「国民党グループ」である。かって日本領であった台湾を、ウクライナと同様に軍事占領したのは蒋介石率いる大陸の軍隊であった。大陸を占領していた大日本帝国陸軍部隊は“天皇の命”により、やむを得ず負けていた蒋介石軍に「武装解除」され、その後国共内戦でその武器を得た毛沢東軍に蒋介石は追い出されて台湾に逃げ込み、台湾人(旧日本国民)を、銃で支配した

彼らも一時期プーチンのように、大陸“反攻”をもくろんでいたが今や太刀打ちできまい。

しかし、逆に大陸が台湾を「併合」する時が来たら、うまく立ち回るために、親中共であることを(同じ大陸人だ!と)アピールしておく必要がある。だからポンペオ訪問に反対するのである。どうせジェスチャーだろうが・・・

勘ぐれば、絶妙なタイミングで3月3日に台北から中部の台中、南部の屏東県にかけて、ほぼ台湾全土で発生した大規模停電は彼ら(国民党員とそのシンパ)の‟自作自演”ではないか?発電所のトラブルが原因だという事がどうも胡散臭い。

丁度日本でも左翼のみならず、保守派の中に自発的な「親中派」がいるように。

しかしウクライナ侵攻を「対岸の火事ではない」とする大方の国民の意見があることは健全であるように見える。

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ある記事に「危機には、時代の転換期には、非政治家が適任なのかも知れない。世襲政治屋とは、最悪の選択だろう」という意見が出ていたが、確かにそうかもしれない。

政治家?は、有名になればなるほど「健康診断」が除外されるようで、変人奇人が横行しているやに見える。次の「週刊誌ウォッチング」に旧東ドイツ情報機関のプーチンに関わる評価が出ている。

そういえば彼はほとんど夫人を同行しないから、事実なのだろう。やはりこの世界は「“狂人”に支配されていると言ってもいいようだ。

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