軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

「祖国を守る!」 ウクライナ国民6万人帰国!

天下の情勢を山の中で垣間見ていると、日本人は気が付いていないようだが、「世界大戦」は既に欧州で始まっていると感じられる。

その火付け役の「プーチン皇帝」は、まさか世界が反抗してくるとは予想だにしなかったようだが、民主主義国の“団結ぶり”は迅速だったから、ウクライナ侵攻は、ブーメランのようにロシア国民の生活激変という形で帰ってきた!

何のことはない、思いあがってウクライナを自分の属国にしようとした結果、ロシア国民を苦しめることになったのだ。もっとも彼にとっては自国民なんぞ視野にはなかろうから反省はしまい。

 

その昔、シベリアの寒村で農夫の子として生まれ、学もなく、怪異な容貌から怪僧・怪物などと形容された「ラスプーチン」なる男がいた。時の皇帝一家に寵愛されたが、やがてロシア帝国は崩壊した。その一因をつくった「ラスプーチン」は最後には暗殺されて果てた。

その生まれ変わりではないか?とさえ思われるような変った“大統領”だが、さて、どのような結末に終わるのか?

ウクライナに「完全降伏」を要求し、国民を奴隷のように扱うつもりだったのだろうが、こんな‟田舎大統領”に支配されるような“やわな”ウクライナ国民ではない。歴史的に文化が違うから、徹底的に反抗するに違いなかろう、と思っていたら、今朝の産経にこんな記事が出ていた。

f:id:satoumamoru:20220310100805j:plain

 

前線のロシア軍にはサボタージュが起きているらしい。しかし、戦場に放り込まれたロシア軍の兵士らは身の危険に応じて一般人に銃口を向けざるを得ないだろうから、各所で悲劇が起きている。

規律正しい“天皇の軍隊”しか体験していない日本人には考えられないことだろうが、ロシアではそれが“通例?”なのだ。第一派遣される部隊の民族も、躊躇なく相手を殺せるように異民族、または罪人部隊を使うからだ。

一部の報道によれば、「ロシア軍の死者は1万人以上で『ロシアは追い詰められている。勝利の選択肢はなく、敗北のみだ』。さらに『主要部隊と連絡が取れていない』と、軍部内の連絡網が破綻している」と言われている。これは軍の行動にとっては致命的である。違法行為も統制できないからだ。

他方わが国は、重要事項である日ロ交渉をさておき、ウクライナ支援に回っているが、「嘘つき国家」と先の見えない交渉をするよりも正しいのじゃないか?

国際紛争に関与しない(できない?)わが国の防衛大臣は、バッジをつけてご満足のようだが、今にどこかの国の将軍のように、背広の前面にメダルやバッジがぶら下がるかもしれない(笑)。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、半袖シャツで頑張っているのに…

f:id:satoumamoru:20220310101128j:plain

タイミングよく、軍事研究4月号が届いた。「プーチンウクライナへ全面侵攻」と「ロシア軍参謀本部の秘策、『新型戦争理論』」「迎え撃つウクライナ軍の実態」は参考になる。バッジをつける暇があれば、ご一読を勧めたい。

何はともあれ、お花見の季節は近いけれど日本国民も、遠く離れた?欧州では弾が飛び交う戦争が起きていて、経済面の“戦争”が身近に迫っていることをお忘れなく!

f:id:satoumamoru:20220310101336j:plain