軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

マリウポリ「陥落?任務完了?」共産国家の悪あがき!

18日の産経は一面トップに「マウリポリ任務完了」という見出しを付けた。

 これに対して、一部の識者は「陥落の事実を西側の政府やメディアは認めようとしない」とクレーム?をつけた。

ゼレンスキー大統領が陥落を認めない証拠としてアゾフ大隊が抵抗を続けている事実を挙げていたが、そのアゾフ大隊が抵抗をやめて、主力は“降伏した”のだからマリウポリは陥落したとしか言いようがない」という「従ってゼレンスキーを支持する西側はマリウポリの陥落を認めない」のだというのだが、認めるも認めないもあるまい。

更に要衝の陥落が「戦略的に重要な意味を持たないわけはない。要はウクライナ軍の敗北を知らせたくないのだ」というのだが、別の見方もあるのじゃないか?

 孤軍奮闘してきたアゾフ大隊にゼレンスキー大統領が「5月9日のロシアの対独戦勝記念日まで何としてでも持ちこたえよ」と作戦指導をしていたとしたら、「任務完了」という表現が”戦略的”に正しかったということになりはしないか?  

 マリウポリを陥落させることができず、苦戦していた?ロシア軍としては目的を達することができないまま、“最高指導者”は戦勝報告ができない記念式典を迎えることになったわけであり、式典の規模も縮小せざるをえなかったのだから、アゾフ大隊の抵抗は「戦略的には勝利したと言えると思う。

 

 さて問題は、ゼレンスキー大統領が企図したウクライナの英雄は生きている必要がある」とする、生還の希望だ。おそらく相手が約束を守らない国柄である以上、大東亜戦争「シベリア送り」になったわが将兵や民間人らと同じ運命をたどるのではないか?という危惧である。マリウポリから脱出?出来た市民の中には、すでに「辺鄙なロシアの最果てに」送られている者もいるという。

 今後は国際機関が良く見張る必要があると思うが、その点がなんとも心もとないのが、西側の弱点だと言えそうだ。

 プーチン氏の予想に反して、戦闘期間が大幅に伸びたほか、ロシアは経済的にも大きな損失を被ることになった。

 何よりも、一番恐れていたNATOフィンランドスウェーデンが加入したことであろう。「藪を突いて蛇」とはこのことを言う。

 ところでウクライナ戦争の陰で、沈黙を続けていた北京政府だが、強引な都市封鎖が各所で問題を引き起こし、混乱を招いているようだ。上海もそうだったが、遂におひざ元の北京で、北京大学生による、デモが起きたという。丁度1964年当時の「天安門広場事件」を髣髴とさせる事件で、学生寮に“監禁”させられている学生が不満を爆発させたという。

 

 その昔、日中安保対話を続けていたころ中共政府は「保八」を厳命した。即ち、GDPの伸び率8%を維持せよというのである。来日していたシナの大学教授に「8%を切ると「“知識階級”の筆頭である学生たちが反乱を起こすから政府はそれを危惧しているのではないか?」と質問したら教授は言下に否定したものの、同行してきた研修生らがその発言に対して薄ら笑いを浮かべたので、私は確信したのであったが、ある中国の研究者は「役人は必ず帳尻を合わせる報告をするのでノープロブレムです」と私にウインクした。

 しかし今回は「帳尻合わせ」だけでは済むまい。学生たちは、政府の指導に明らかに反発しているのである。

 その上、今年3月に、132人死亡した旅客機が「垂直に墜落した事故」は、共産党幹部が多数乗っていたため、意図的に誰かが操縦室に入り込んで墜落させたことが判明したが、そのニュース映像が中国国内では“遮断”されたという。

TV画像から

そうでなければあのような「降下姿勢」は取れない。主翼が残っていた以上、空力的には困難だからである。多分、搭乗した共産党幹部らに敵対するグループが実施したものだろう。形を変えた「自爆テロ」だ。党幹部でなければやすやすとコックピットに入ることもできまい。加えるに、今年に入って中国の軍用機が10機墜落し、7名のパイロットが死亡しているが、その原因も内部抗争のあおりだという。

中には墜落した戦闘機のパイロットが”白人”だったという情報もあるが事故現場は封鎖されたらしい。

インターネットから

 

ロシアは意図した「戦争に失敗」し、中共は下手な「国民いじめ」で、混乱が起きているようだ。

そんな状況で「台湾を攻める?」ことができるのかな~

 これは、世界大乱というよりも、「共産党国家内の」の混乱の証であり「年貢の納め時」というところかもしれない!

 ロケットマンを含め、お三方は気が気じゃないだろうな~