軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

国家の土台を”引き締めよ!”

 参院選が始まった。この時ばかりは議員たちは“一見”まともそうな顔をして、有権者に“媚び”を売る。しかし、“団体職員”ではない一般国民は白けている。

23日の産経新聞はこう書いた。

 己の無能は棚に上げて、当選すると一夜にして媚びていた有権者を見下して、まるでお公家にでもなったかのように傲慢になる。そして貧相であまりにも情けない行動に走るのが「議員様」なのだから“真面目な”国民が白けるのもやむを得ないことなのだ。

 産経の乾正人論説委員長は「投票したい政党がない」危機と書いたが実際にそうだといえる。

 文中に出てくるが、インターネット上を沸かせているのが「参政党」の出現だろう。

 評論家の宮崎正弘氏も【なにがしかの旋風を呼ぶでしょう。ほかにも新党、たくさん揃いましたが、参政党はクラウドファンディングで三億円以上を集めているようで、これが何よりも勢いを感じさせます。松田学元衆議院議員や武田先生も立候補していますね。

 ほかに「くにもり」「新風」も善戦していると聞いております。この余波で左翼ミニ政党が壊滅すれば、それはそれで政治的効果でしょう】とこれら新党の出現が【なにがしかの旋風】をと書いているが、マンネリ極まっている国政選挙に風穴を開けるものとして私は大いに期待している

 

 公示されると各党首が一斉に”恒例の街頭演説”をしたが、全く変わり映えしない。『登場人物』が変わっていないのだから当然だが、産経によるとこの期に及んでも、国民も既成政党党首も経済や社会保障が重点なのだという。

 こんな、有権者を馬鹿にしたような変わり映えしない演説ばかりするのだから飽きられるのだ。もっとも、共産党社民党などの“シーラカンス”が唱える安全保障・外交論には罠があることを忘れてはなるまい。

 わが国の現状は‟極楽とんぼ”どころか、「ウデガエル極まれり」だと感じるが、これだから乾論説委員長が言うように、「投票したい」と思わない有権者が増えるのだろう。

 

 産経の大谷次郎・政治部長「国家の土台を語れ」と国民にハッパをかけたが、各党首はじめ議員らのほとんどは「国家の土台」が何かということが分かっていまい。

「国家をどうするか」ではなく、どうして「己の実入りを増やすか!あるいは若い女性と友達になるか!」という低次元の欲望にしか関心がないのである。

 参政党の活躍に期待するとともに、「なにがしかの風」ならぬ「竜巻」を引き起こしてもらいたいものだ。さもなくば、ロシアとシナは、ウクライナよりも「侵略しやすい国」として日本攻撃をためらわなくなり、上陸してくるかもしれない。

 

届いた書籍のご紹介

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HANADA8月号

上海電力と橋下徹大阪府知事の”スキャンダル”が注目である。よくこんな男を知事に選んだものだ。だから「選挙は魔物」だというのかもしれない。お人よしの国民は、どれだけ騙されても懲りないな~恐ろしくなる。

WILL8月号

日本人は「ざるの上の小豆だ」とよく言われる。ざるが左に傾けば小豆は左に、右に傾けば右にと一斉に動く。ウクライナ戦争で欧州各国が防衛費を2%に、というと、すぐそれに倣う。勿論長年虐げられてきた「防衛関連」費用だから反対はしないが、「防衛の土台」を確立する方が先じゃないか?

「帰って来た『魔女・重信房子日本赤軍は死んだふり」は必読だろう。こんな女に振り回され、犠牲になった方々がお気の毒。公安は見張っていることだろうが…