軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

世にはびこる”恐るべき新興宗教”とその害毒

世界平和統一家庭連合」とは、恐れ入った。どこにも「世界平和」を追求する姿勢はなく、単なる‟標語”にすぎないばかりか、「家庭連合」とはいったい何を表すのか?「信者の家庭」を破壊して不幸にしておきながら、ヌケシャーシャーと言ったものだ。

事実この集団では「跡目相続」で内紛が起きているというじゃないか!どこが「家庭連合」か

この“宗教集団(統一協会)は1954年、韓国ソウルで創設され、現在194カ国で活動しているという。日本では59年から活動を始め、64年に大阪府出身の東竜太郎都知事時代に認証されて宗教法人となっている。

1954年と言えば、朝鮮戦争が一時休戦になったころであり、わが国では防衛庁自衛隊が発足しする一年前に当たる。そのころ、半島に「世界平和を目指す」「高名な聖職者」が誕生したとは、寡聞にして聞かない。

記事によれば、創始者文鮮明氏は1920年生まれで、熱心なクリスチャンとして育ち、1935年の朝、イエス・キリストが霊的に現れ、神のみ旨を完成しなければならない使命があるという啓示を受けたとされ霊的な守りの中で育った韓鶴子夫人は1954年5月1日、ソウルに「世界基督教統一神霊協会」を創立したという。

白馬にまたがって霊的に出現した偉大な人物、などとはこの手の物語を脚色する手段である。半島には北にもこの手の話は非常に多い。(講談社から上梓した「金正日は日本人だった」に詳しく書いた。)

文鮮明氏は1968年には世界を共産主義の脅威から守るために「国際勝共連合」を創設しているが、「勝共」というネームが当時の情勢下の日本では、特に一部保守派などに受け入れられたのかもしれない。しかし、北朝鮮が未だにカルト国家であるように、この国の‟物語”らしい側面が非常に多い。だれも「神の世界」は見ることができないし、赤ん坊の霊的啓示など見えないからである。

本音はおそらくこの一家の「生活手段確保」としての生業だったのだろう。人心の乱れを利用した、半島らしいカルト集団だったと思われるが、お人好しな日本人はころりとだまされた。

おそらく終戦で苦労して半島経由で帰国した日本人も多かっただろうから、日韓間に人種的意識もそう強くはなかっただろうと思われる。尤も終戦までは同じ”国民”だったのだから。

 

統一教会とは に対する画像結果

なぜか天皇を気取りたがるたがる半島人(インターネットから)

報道によるとこの集団は、多くの日本人信者をターゲットにして、徹底的に寄付集めをし、それで「韓国人入信者」の家庭を潤していたというから「従軍慰安婦」問題や、軍艦島における「強制連行」事件に共通した流れが感じられ「詐欺的国際犯罪」ではないか?

「神様」を掲げて法外な献金を要求するということが、この集団の「俗物性」を表している。

日本の神様は、お賽銭は“要求”するが、法外な‟献金”は要求してはいない。その時点で直ちに理解して“離脱”すべきであったが、家庭内の不幸で心身ともに疲労していたであろう容疑者の母親には、その判断がつかなかったのだろう。もとより“彼ら”はそこを狙う。

この実例は、世界を脅かしたオウム事件がよく表していたが、すでに昔のこと。犠牲者家族以外はだれも覚えていないし、教訓も学んでいない。

熊本出身の目の不自由な男が、空中浮遊できると称して、多くの若者(それも高学歴者)をマインドコントロールし、世界平和どころか、日本社会を破壊しようとした事件である。この時も多くの識者が、どうして高学歴の青年たちがいとも容易くマインドコントロールされたのか?と議論していたが、弱みを持つ人間には、必ず人にわからない”弱点”があり、相手はそれを突いてくるのだから、よほど強固な意志を持つもの以外防ぎようがない。

事実、政界にも、憲法に抵触する宗教集団が、まるでコバンザメのように食らいついて、日本の政治(家)?を票でマインドコントコントロールしているじゃないか!

こんな状況下においては、政治家たちは票を気にするあまり「正常な判断」が働かず、組織にうまく利用されることになる。だからいつまでも「憲法改正」ができなかったのだ。

奈良での事件を聞いた私は、当初「山上容疑者の裏にある宗教集団」とは、これではないのか?と“激震”が走ることを予測したがそうではなかった。

実際は同じ半島に根を持つ組織であったが、被弾した安倍元首相こそ気の毒だったと言える。政治家らしく、票と金、それに支持率には敏感だから、提供する必要もない「ビデオレター」で参加する愚を犯した。おそらく周辺に“シンパ”がいたのだろう。

今回の事件に登場した「会長」に限らず、テレビに登場する“大人たち”の人相には、どこか共通性がある。上に立つ人物として「不適格」な人相なのだ。

もう一度言おう。どこの国の神様も、食べ物もお小遣いも不要なのだ。必要なのは周辺にたむろして、「神様」を利用して稼ぐ“詐欺師”集団なのだということを「お人好し日本人」にはこれを契機に自覚してほしいと思う。

この世が始まって以来、聖者と呼ばれる人間は「キリスト」「モハメッド」「釈迦牟尼」など数人しか出ていないのだ。雨後の筍のように「聖人が生まれる国」はおとぎ話の世界だと知るべきだろう。

「お人好し日本人よ、早く目を覚ませ!!」