軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

”放置国家”から脱却せよ!

世界は激動し始めている。

先日亡くなった旧ソ連ゴルバチョフ氏に続いて、8日には英女王エリザベス2世が逝去された。女王の「長い治世は、王位と国民に人生を捧げるというその強い義務感と決意が結実したものだった」とBBCは讃えた。女王は滞在先の英北部スコットランド・バルモラル城で亡くなられたが、訃報の後、「住まいのバッキンガム宮殿上空には、二重の虹がかかった」と世界中で話題になっている

昭和天皇が初の訪米をなさったとき、天気が良くなり「天皇ばれ」の異名をとったことがあったが、やはり天と地、人との間には何か連携するものがあるのだろう

 竹田恒泰氏はこのニュースを引用しつつ、「直後に虹とは! キリスト教では、人は命が尽きると神の元に旅立つと考えます。神はエリザベス女王の人生を讃えているように思います」「悲しくも美しい虹ですね。哀悼の意を表します」と悼んだ。

 

 女王は第2次大戦終了後の1952年に即位され、英国史で最も長い70年にわたって君主を務められたが、激動の時期を象徴する人物の1人だと言える。

BBCは【イギリスの影響力が低下して社会が様変わりし、王室の役割そのものが疑問視される中、女王は多くの人にとって、急速に変化する世界の中で唯一変わらない定点のような存在だった】と解説したが、並の政治家にはできない存在だったことは確かだろう。ゆっくりお休みいただきたいものである。

ところで、我が国の政治状況は、このところ末期的症状を呈している。反対派が気勢を上げている「国葬」問題も、もとはと言えば、自民党自らが招いた汚点であり、弁解の余地はあるまい。

野党側はここぞ!とばかりに政府を追い詰めているやに見えるが、同じ穴の狢、如何にこの国が法治国家」ならぬ「放置国家」であったことかと、寒気がする。

 

統一教会関連にかかわった議員各位の言葉を聞いていると、こんな“不用心でいい加減な先生方”に我々国民の生命と財産を、安心して託しておけないことを痛感する

選挙に落ちれば「ダダのおっさん」だから、選挙目当てに「南極ダボハゼ」のように何にでも食らいつくことはある程度やむをえまいが、それにしても「不用心」すぎはしないか?

もともと彼らには「倫理観が欠如」しているのだから、日本の政治家を狙う組織にとってはやりやすかろう。しかも、今や“救世主?”でもあったかのような評価に包まれている安倍元総理は、2021年9月に旧統一教会の友好団体「天宙平和連合」のイベントにビデオメッセージを寄せていて、これを見た山上徹也容疑者は「殺害を決意した」と供述しているというから自民党も苦しかろう。それでアンケートから外したのかもしれないが・・・

この“テロ事件”をやすやすと許した警察は、今頃谷国家公安委員長が「緊張感をもって警護を見直す」などとのたまった。要するにわが国家組織は、ユルユルの状態で、自衛隊式に表現すれば「たるみ切って」いるのである。その根幹には「国家国民に尽くす」という理念が欠落しているのだ。安倍氏のあの時の警護を見ていればそうとしか言えまい。つまり常に上から下まで「緊張感」が欠けていたのである。

五輪元理事のように、金のにおいには敏感らしいが、やはりここにも元総理が絡んでいた!

ところで、外国生まれの「反日教団」というより詐欺師集団の存在を、日本国憲法が「宗教の自由」という名のもとに保護しているかのようにメディアは報道しているが、少しおかしいのではないか?

あのような「似非宗教活動」をしている”詐欺師集団”が憲法で保護されていいはずはない。これも”審査”がずさんだったから「法人」にのし上がったのだ!

以前、オウム問題が取りざたされていた時、私はある方から「これは宗教活動ではない。国家転覆テロ集団だ!」と指摘されたことがあった。その後の展開でそれが明らかになったが、この時も対応が後手後手に回って、サリン事件では多くの被害者を出したではないか!要するに「放置した」のだ。

全く政府は「教訓に学んでいない!」これを「放置国家だ!」と私は呼んできた。なんで”犯罪行為”が明らかな集団を、人権とか憲法という名のもとに放置するのだ?なんでそんなに「および腰」なのだ?

ところで今日の産経に、優秀な後輩である潮匡人氏が「解散命令、粛々と適用検討を」と題してこう書いている。

今更「国葬」を変更することは世界に恥をさらすようなものだからできまいが、エリザベス女王との比較はできないまでも、国威発揚ならぬ、国威凋落にならぬよう努力してほしいと思う。

そして、ついでだとは言わないが、憲法上も問題がある、「某与党」とある宗教団体「学会」との不明朗な関係も一日も早く清算してほしいものだ。むしろその方を真面目な国民も自民党員も熱望しているのじゃないか?

そうだ。この政党と選挙時における票の「貸し借り問題」はどうなのだろう?だれか公表してほしいものだ。

その方も‟統一教会問題のついでに”清算してもらうと国民としては有難いと思うのだが、どうだろう?。

いい機会だからぜひお願いしたいと思う!

 

届いた書籍のご紹介

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今回は両誌に関する論評は省略する。