今朝の産経新聞の一面トップである。
午後になるとTVは捜索状況を徐々に伝えだしたが、天候の影響もあり進んでいないようだ。このヘリには第8師団長も搭乗していたというから、なんとなくミステリアスな気がしないでもない。昔風に言えば、陸軍中将”作戦指導中殉職”ということになる。しかも近くを中国艦艇が通過していた、というから尚更である。
解放軍兵士が、軽々に武器を使用する愚を犯すことはないだろうが、シナ海ではフィリピン船にレーザービームを照射した例もあるから、なんとも言えない。
そうなれば、日中開戦は避けられまい!政治家諸侯にはその覚悟はあるか?
現役時代、台湾国民党退役軍人らが、台北からヘリで尖閣諸島に飛び、島に着陸して島の建造物を破壊する!と豪語したことがあったが、万一に備えて私は“厳戒態勢”を取らせ、約10日間にわたってファントム戦闘機で、CAP(空中哨戒)を取らせたことがあった。
当時は例の“親中派の橋本首相”の時代だったから、私に「武器を使うな」という指示が来たが、対処する我パイロットに危害が加えられないという保障はないから、規則通り武装したままで対処した。もちろんヘリが不時着することも想定して、宮古島に救難ヘリを1機待機させた。
当時「国交がないから」と上級司令部は“見て見ぬふり?”だったから、訪台中の某教授から”個人的な”電話が来たのを幸いに、「李登輝総統(当時)にヘリが侵入すれば私は規則通り対処します」と伝えてもらった。
翌日、教授は李総統に伝えたそうだが、総統は「尖閣は古来から日本の領土。そんなことはさせません」と言ってくれたという。そして次の日交通部長(運輸大臣)が、ヘリの離陸を禁止する旨公表、彼らは一部騒いだようだが、これで事は収まった。
退官後、産経から取材を受けたが、正確に事実をつかんでいたから驚いたものだ。これが掲載された記事である。(平成14年5月17日)
今回の陸自のヘリ墜落は、調査中で詳細不明だが、色々な思惑から、この事実を捻じ曲げないでほしいと思う。
単なる事故だったとしても、10名の貴重な人材を失ったことはなんとも痛ましい。ご遺族に哀悼の意をささげたい。
ところで3月半ば以降、家内の残したバラの手入れで多忙だったから、ブログの更新もままならなかった。
土を入れ替え、肥料をまき、枝を整えて、ワイヤーを張って長い枝を固定する。何しろ全くの素人だから、見よう見まねの手作業だ。
やっと作業が一段落したと思ったら、近所のご婦人から「バラは消毒が大変でしょう?」と言われ、家内が苦労していたことを思い出した。倉庫に「消毒用の機材」があったので、風のない時を選んで、全面に噴霧した。なんとなく新芽や葉っぱが元気になったような気がしたが、昨日、二回目の散布をしていてなんと、すでに花が咲いていることに気が付いた。
きっと葉っぱの陰に隠れていたのだろう!なんともかわいらしく、尽くせば叶えてくれる、草花のやさしさに感動した。
今や“老兵”は「花咲じじい」の心境である。