軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

日韓友好など有り得ない!

日韓首脳会談は,実に奇妙な『首脳会談』だった.
まず,会談の模様を報じるメディアが,韓国側だけに制限され,『我がNHK』は除外された.
この時点で,『普段は強気』の我がメディアは,何らかの抗議行動をするか?と期待したのだが,やはり『内弁慶』で,『何をされるか分からない』韓国側の言いなりであった.
次に会談終了後の会見でも,理不尽にも一切の質問が禁止された.これまた『言論の自由』を叫ぶ我がメディアにしては,あっけないほど『従順』に従った.夜の晩餐会も『秘密晩餐会』であり,一切取材は出来なかったと言う.なんの事はない,今回の『首脳会談』は,共産主義国家が得意とした『都合の悪い事は一切報道させない』言論封殺,御都合主義,専制国家のやり方であった.
ところが驚いた事に、この『共産国家的やり方』に,どこの報道関係者も抗議していない.
韓国は『自由主義・民主主義国家』の一員なのであろうか?今回の会談では,少なくとも韓国は政治的未熟国家である事を世界に示してしまった.いや,それでは良識的な一般韓国民に失礼だから『慮武鉉政権は』と訂正しておこう.
情報によると,先日金正日と突然会談した国家統一相は、脱北者であり,北の『回し者?』だそうだから,今回の『突然?』の会談も,実は北のシナリオどおりだったと言う説もある.そうだとすれば,一連の動きは理解出きる.
ところで,かなり前の事だが「朝鮮半島事情の勉強会」で,韓国の政治ジャーナリストが,我々会合に出席した日本人に『皆さん方は本当に『日韓友好』が実現できるとお思いですか?』と聞いたことがあった.出席していた日本側の『専門家』達の殆どがは,些か『外交辞令?』ではあったが,『勿論』と答えた.すると彼は『絶対にそれはありません』と,『絶対』を殊更強調して言ったから,日本側はあっけに取られたことがあった.そして彼は言った.
日帝の支配36年.米帝の支配50年。しかしシナの支配は1000年です.これは我々韓国人のDNAになっています.絶対に『日韓友好など有り得ません!』」
日本側出席者は声も無かったが,彼の言葉は些か誇張されているかもしれないが『真実』を語っているように私は思う.
今回の日韓首脳会談を見て,つくづく日清戦争日露戦争で「優柔不断」な『隣国』の為に苦労した『先達方』の苦労を思い出した.朝鮮半島もシナ大陸も,確かに『近隣諸国』である事に間違い無いが,だからと言って『無理に』こちらの気持ちを一方的に押さえてまで『お付き合いする』相手ではないように思う.それよりも,国民性に共通点がある『海洋国家』同志で『親しく』お付き合いする方が,いかに楽しいか,という事を歴史が教えてくれているように思うのだが…。
外務省担当者の考えを聞きたいものである.