軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

大学の幼稚化と高校の進学塾化

それにしても教育機関の“断末魔”は凄まじい。一連のいじめから始まって、自殺、未履修問題と、止まるところを知らない有様で、連日教育関係者が「雁首揃えて謝罪」する有様が放映される。 現役時代、入隊してくる青少年たちの行状はもとより、自身の子供の学…

NHKに放送命令?

昨日のブログに対する『コメント』は極めて有意義だった。質の高いご指摘、ならびに情報に感謝申し上げる。 ところで、今日は別件だが、拉致問題に少しばかり協力してきた私としては、今回の「NHKによる放送」計画に大いに賛成である。考えてみるが良い。…

米、中、露、3国関係の気になる動き

中国兵によるチベット人尼僧「射殺事件」は、インターネットの世界で拡散しているが、今朝の産経新聞は「チベット族への発砲で対処を」という、フランスの動きを伝えている。 「フランスの与党・国民運動連合のリオネル・リュカ下院議員は23日、先月ネパールに…

民主党の黄昏

衆院補欠選挙は、自民党が神奈川、大阪共に勝利した。次点の民主党候補に2〜3万票の差をつけている。安倍政権としては、出だし順調のようだが、私が見るところ、これは民主党自体の衰退によるものだと思っている。安倍首相には「勝って兜の緒を引き締めて」…

中国は北朝鮮を「植民地化」するか?

今日は私が所属する史料調査会の勉強会があり、前防大校長・西原正氏の「東アジアの動向と日米同盟」という題の講話を聞いてきた。イントロは勿論北の核実験関連だったが、国連が北を「無条件」で6カ国会議に復帰させようとしていることはおかしい。昨年9…

だらしなくなった日本の“男性”

昨夜は、都心に出て、仲間が主催するサロンで「政界の裏話」を聞いてきた。狭い部屋は40人以上の聴衆で身動きが取れない有様だったが、講師である政界の元大物の単刀直入、実体験に基づく「裏話」は大変ためになった。 話を聞いていて、現状の国家的危機に…

中国;難民流入阻止と逃亡阻止と

国連で「対北制裁決議1718号」が採択され、即日効力を持った。中国は、臨検などの措置は取らない、と言明したが、米国との水面下での取り決めは不明である。 北朝鮮との国境地帯には、軍隊が増強されている、とか、国境地帯に鉄条網が張られた、などという記…

中・露の本心と米国事情

国連決議は、いつものように「中・露」の「トーンダウン要求」で決定が遅れているようだ。世界平和にとって、この両国がいかなる存在であるかが、日本国民にも良く分かったことだろう。 臨検項目の内容変更がその主なものだというが、国境を接するこの両国に…

半島は「休戦中」である!

昨日のクラウゼヴィッツⅢ世氏のコメントにあったように、半島は「休戦中」であることを忘れてはいけない。北朝鮮が、更なる制裁は「宣戦布告とみなす」といったそうだが、戦争中に「宣戦布告」もあるものか。 『再開』に備えて、座間の米軍基地内には、今も…

目的と目標

北朝鮮の核問題で、世界は揺れている。特に「戦略なき我が国」では、お茶の間の格好の話題になっているが、その無責任な解説ぶりには気になるところが多い。 軍事力を行使するとき、つまり、戦争を遂行しようと決定する場合、重要なのは「目的と目標」を明確…

日本人は目を覚ますか?

北朝鮮の“悪ふざけ”で、忙しかったため、日記が書けなかった。 テレビ局や、週刊誌や雑誌などからコメントを求められたが、既に操縦桿を手放して9年になる“老兵”に、何を聞くのか?と思ったが、半島有事の際に、自衛隊は何が出来るのか?とか、米軍はどう出…

拉致問題シンポジウム

昨日は午後7時から、町田市市民ホールで開催された『救出してみせる!』…北朝鮮による拉致シンポジウム…に出席した。ほとんどがボランティアの市民有志による「町田市民の会」主催で、パネリストは民主党衆院議員・松原仁氏、拉致被害者家族連絡協議会事務…

共同通信社長の不可解な訪朝

前回、月刊誌「テーミス」の記事を引用してイラクに派遣された自衛隊報道について書いたが、今日はその“第2弾”として、「共同通信『平壌支局』は金正日延命装置だ」と題する同誌の記事について触れておきたい。というのは、今朝の産経新聞6面下に、小さく…

自衛隊のイラク復興活動が報道されなかった事情

私のところには多くの情報誌が届く。中でも市販されていそうにない、個人的資料や、戦友会等の記録は実に得がたい情報を含んでいるときがあるが、今日は自費購入誌である「THEMIS・10月号」から、表記の話題を書いておきたい。 今月号には、「ロシア…

北の核実験宣言

今朝の産経新聞は読み応えがあった。特に中国の「内紛?」報道は秀逸で、今まで私が勝手に分析してきた情報がつながりだした予感がする。 一方、北朝鮮の核実験宣言は、世界中に波紋を投げかけているが、報道のとおり、韓国はショックだろう。前大統領がもら…

動き出した半島情勢

安倍首相の訪中、訪韓が決まったようだ。私のブログ読者の中にも、相当心配している方々が多いが、この決定は聊か唐突だったし、≪クラウゼヴィッツⅢ世≫氏が指摘しているように、相互訪問の原則を曲げてまで、こちらから「訪問」するのは確かに「異常?」であ…

映画「砲艦・サンパブロ」所感

たまたま、スカパーの映画番組を見ていたら「砲艦・サンパブロ」を上映していた。 私は、平河総研のHP「甦れ美しい日本」で、「大東亜戦争の真実を求めて」と題して、その背景を探る読書を続けているのだが、ちょうど今、「平和はいかに失われたか(ジョン…

「日本よ」(石原慎太郎)に思う

今朝の産経新聞トップの、石原都知事が担当する「日本よ」は、日本の安全保障について、深く考えさせられる内容であり、興味深く読んだ。 産経新聞を読んでいない人のために「イントロ」を引用するが、「時間的、空間的に狭小となった今日の世界では、近隣の…

シンポジウム報告

昨日午後、拓殖大学日本文化研究所主催の公開シンポジウムに参加した。「朝鮮半島のアポリア(難問)」という主題で、司会は井尻千男所長、パネラーには、黄文雄、遠藤浩一、荒木和博の諸氏と私、それに韓国から帰国したばかりの西岡力氏が参加した。 黄文雄…