軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

令和4年を終わるにあたって

令和4(2022)年も明日一日を残すだけになったが、世情を見ているととても素直に「新年」が喜べそうにない年が迫っているように見える。それでも皆さん「謹賀新年」と書くのだろう。 それは一種の願望のようなものであって、そうあってほしい!と祈るよう…

歴史は繰り返す!【天網恢恢疎にして漏らさず】

1941年12月、連合艦隊がハワイ真珠湾攻撃に踏み切った時、大方の日本国民も「快哉」を叫んだが、誰よりも快哉を叫んで「安堵」したのは、英国首相のチャーチルであった。 ヒトラーに攻撃され、フランスに駐屯していた英国軍は、ダンケルクから辛うじて撤退し…

防衛論議に欠けている視点

昨今、華々しい?防衛論議だが、不遇?のうちに勤務を終えたOB(老兵)の立場から言わせてもらうと、どこかピントがずれているように思えてならない。 昭和34年に防衛大に入校した私は、祖国防衛という名誉ある使命感に燃えて、小原台に入校したが、制服で…

防衛費財源論議で思ったこと

拙速だったかそうでないかは別にして、岸田総理が実行した「防衛費財源論議」で不思議に思うのは、「たばこ税」は取り上げたものの、遊興費の最たるものである「パチンコ、競輪、競馬」に対する論議はきかれなかったことだ。尤も自らの歳費を棚上げして国民…

防衛論議か、防衛”費”論議か!!

早12月も半ばになった。今日の老人会の集まりで、「日本の防衛論議は防衛‟費”論議」だと揶揄したら、ほとんどの‟老人”は頷いた。 今メディア報道を見ていると、ばかばかしくて見る気にもならない。 帰宅してメールを開いたら、昔防衛予算積み上げ作業(56中業…

「寄らば斬るぞ」の体制確立が「抑止力」だ!

私は沖縄勤務の後、1997年7月に退官したが、その直後の1998年7月1日から3日間韓国を、7月12日から16日まで中国軍、11月8日から11日まで台湾軍をアジア安保研修団の一員として見て歩いた。半年足らずの間にこれら3か国の軍隊を研修したことは非常に大きな収穫…

江沢民の死去にみる日本の政治家たちの‟社交辞令”

1989年の天安門事件直後に中国共産党総書記に就任した江沢民元国家主席が、30日、96歳で上海で死去した。引退後は上海閥を代表?して現在の習近平体制の発足を後押ししたが、潤沢な資金を背景に、引退後も上海閥を代表する存在だった。 日本のメディ…