軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2017-01-01から1年間の記事一覧

今年もすでに残り10日…

今年の年頭(1月3日付)に私はこう綴った。 ≪昨年から始まった、世界規模の大変動は、今年は政治、経済のみに留まらず、地球をはじめ宇宙天体を含む規模の大変動に至るような気がします。そんな中で我が国が平穏な年頭を迎えることが出来たのは、まさに天…

続・かかる軍人ありき=「凄惨・壮絶を極めた第3次ソロモン海戦の白昼雷撃とその後(4)」

(承前) 潜水艦に便乗しショートランドヘ この間も敵に投降した者から「投降すればご飯も食える。煙草もある。羊羹もある」と誘われたが、投降すれば戦車で轢き殺されるとの墫もあるので、その誘いには乗らなかった。そして樹の皮を食い、トカゲ肉をしゃぶり…

続・かかる軍人ありき=「凄惨・壮絶を極めた第3次ソロモン海戦の白昼雷撃とその後(3)」

(承前) 野戦病院の悲惨 朝食後、我々は阿部飛長のその後の容態を野戦病院に尋ねて行った。 半里(注:約2キロ)近くの野戦病院までのジャングルの道で、第一線より病院に後退して行く陸軍の兵にたくさん会った。何れもマラリヤと栄養失調。 骸骨の如く痩せ衰…

続・かかる軍人ありき=「凄惨・壮絶を極めた第3次ソロモン海戦の白昼雷撃とその後(2)」

(承前) 愛機は海中深く 飛行機内は、火がどんどん拡がり、黒煙が胴体に充満し松平三整曹も永田、谷口両電信員も配置にいられず、私の後ろに集まって来た。 前下方にいた羽根田上飛曹も上がって来た。今はこれまでと覚悟をしたことは記億にあるが、その後の意…

かかる軍人ありき=「凄惨・壮絶を極めた第3次ソロモン海戦の白昼雷撃とその後」

江東区の富岡八幡宮で7日起きた殺傷事件は、神社関係者が犯人と被害者というのだから、何とも言いようがない。氏子たちはあきれてものも言えないだろう。 高級官僚である元文科省事務次官のあきれた行為と言い、何でこのような低俗な人間が出世するのか? …

大相撲は“国技”か“競技”か?

日馬富士問題が起きて、八角理事長が文科省のスポーツ庁長官に報告に行ったとき、ニュース画像で鈴木長官が「アスリートとして恥ずかしくないように…」といったように記憶している。 鈴木長官は“アスリート”出身だからつい出たのだろうが、大相撲は純然たる“…

半島有事目前だというのに…

メディアは、毎日狂ったように「日馬富士“事件”」を特集している。 噂段階の問題を自分たちが面白おかしく脚色したものだから、これは典型的な”マッチポンプ”事件だ。 そろそろ真相が浮き彫りになってくると、今度は協会の指示に従わない貴乃花親方を攻撃す…

北朝鮮をテロ支援国家に再指定

中国が、習近平の特使を北朝鮮に派遣したが、全くと言ってよいほど効果はなかった。 特使を迎える北の要人たちの表情もさえず、当初から、金正恩が問題にしていないことをうかがわせた。 これでトランプ大統領の腹は決まったようなものだ。一番の当事者であ…

“戦時内閣”組閣完了

トランプ大統領のアジア歴訪と、“座間大量殺人事件”で世間はもちきりだが、肝心なのは我が国周辺に予測される“有事”に備えることである。 トランプ大統領は、韓国国会での演説で「北朝鮮は地球規模の脅威でならず者体制。我々を侮ってはならない。試そうとし…

虎は1匹に絞られたか?

一つの山に2匹のトラが住めないというのはシナの格言である。 今回、共産党大会が終了したが、まだ1匹の虎の尾っぽが残っているようだ。 ≪シナの新指導部:産経から≫ニューヨーク在で80年代後半、中国の民主化運動に関わった陳破空氏は「側近の多くが最高…

戦い済んで日が暮れて…

第48回衆院選はご覧のような結果に終わったが、突然の解散と、緑の党出現にあたふたしたメディアは、まだ踏ん切り悪く、結果を他人のせいにして騒いでいる。 ≪総選挙結果表〜産経から≫落選した議員たちも、希望の党創設と小池采配を恨んでいて、自分のこと…

鎮魂、神風特別攻撃隊

先週末、鹿屋基地で、表記の演題で講演してきた。 羽田から鹿児島空港までは約1時間10分(実際は混雑で、地上で30分間以上もホールドしたが)、空港から基地までは約1時間半かかる。 高速道でつながったとはいえ、かなり辺鄙な田舎町だ。町の繁華街もシャッ…

吉と出るか、凶と出るか?

衆院解散を受けて今や天下には、一気に塵・芥が噴出した感がある。職を失いかねないご本人らはもとより、占いごっこが得意なメディアも各社総出で「ああでもない、こうでもない」と五里霧中の状態だが、それが岡目八目にとってはまたとなく面白い。 今朝の産…

“戦時内閣”組閣を急げ!

今日正午、安倍首相は衆院解散に踏み切った。野党は本会議場に入らず欠席したが、欠席するほど狼狽えたのか? 虎視眈々とこの機会を狙っていた?≪都民ファーストの会≫が、「希望の党」と化粧直しをして登場した。これに驚いたか、政治評論家らは右往左往。 …

いつまでもつか、堪忍袋の緒

北朝鮮は、15日の国連追加制裁に対抗する形でミサイルを発射したが、これでトランプ大統領はじめ、世界各国は北が国際協定に従わない国であることを思い知った。 尤も、南シナ海では、裁定を無視して一方的に領土を拡張し武装している国もあるし、ウクライナ…

極楽とんぼのワイドショー

北は、暦の式典などに合わせて行動するから、今日9日の建国記念日には、何かやらかす…とこのところのワイドショーは賑やかだったが、代わりにメキシコでM8・2の大地震が起き、秋田でも震度5強の地震が起きた。“北の水爆”地下実験による地殻変動じゃない…

ミサイル如きで狼狽えるな!

この数日、北がミサイルを発射した事案でテレビや新聞は“大騒動”だが、これじゃ北を喜ばせるだけだ。それとも我が国民の内部に巣食う連中の策動か?「今回は通知がなかった」だと?? 何を寝とぼけている?いちいち相手に通知して戦争を始めるバカはいない。…

台湾戒厳令解除30年

8月3日のブログに、今年の15日、靖国の杜の天候が気がかりと書いたが、やはり当日は午後から激しい雨になり、その後20日以上も悪天候が続いて各地で花火大会などが中止になっているのは「天の怒りか?」と思わざるを得ない。 さて昨日、福岡の後輩から…

靖国は“雨だった”

72回目の終戦記念日は雨になった。 その直前の“御巣鷹山”慰霊の日に、偶然というべきか“必然”というべきか、全く同じ便の全日空機が同じコースの同じ時刻に、客室内の減圧が起きて羽田に引き返すハプニングがあったから、さてはお盆の現象か?と話題になった…

グアムにミサイル?これは宣戦布告だ!

北朝鮮の金洛兼・戦略軍司令官は、米国領のグアム周辺へ中距離弾道弾を4発同時発射する「包囲射撃計画」を8月中旬までに完成させると表明した。そして「島根、広島、高知の日本上空通過」も予告した。 これは“戦争行為”であり、昔の宣戦布告に該当する。こ…

半島有事は“分読み”か?

昨日は高齢者講習を教習所で受けたが、実習車が最新式のハイブリッド車だったので、これじゃ高齢者が事故を起こすのでは?と感じた。 まずエンジン音が静かすぎる。次にシフトレバーがコンパクトすぎ、ギヤがどこに入っているのかは、フロント計器盤の一部の…

国際情勢緊張下での“一服”

全国的に梅雨も明けて、はや8月を迎えた。 欧州情勢、ロシア情勢、中近東情勢、南アジア情勢、もとより東シナ海や朝鮮半島にも密かに戦乱の手が伸びつつある。 半島情勢では、影響力がある(とみられていた)シナが張子の虎であったことが世界中に知れ渡っ…

給料に見合う仕事をしよう!

25日は丑の日だった。デパートもスーパーも、チラシには旨そうな「鰻」の写真があふれていたが、国産はシナ産の2倍以上値が張っている。 メタミドホス入りの餃子がそうだったように、主婦には毒まみれ?の印象が強いからだろう…と思ってチラシを見ていて…

報道しない“自由”

今日は新聞休刊日である。私は比較的“良心的な”産経新聞しか読まないが、他紙を取っている方々にとっては、今日は真の“休肝日?”になったのではないか? ストレスがたまらないという点において。新聞はじめメディアは、あくまでも「商品」であって、その存在…

命を天秤にかける?

このところ何かと多忙で更新が遅れた。いささか旧聞に属するが、今日は6月17日にAXNミステリー・チャネルで放映された「裁判劇テロ」についての感想を書いておきたい。 ≪視聴者からの電話投票によって、容疑者の“有罪”“無罪”が変わる視聴者参加型の法…

敵も知らず己も知らず…

7月に入って面白い現象が続いた。 まず1日の香港返還行事だが、民主派のデモ隊が親中派のデモ隊に襲われて騒然とした。 ところが警官に拘束された民主派はその後すぐに解放された。北京だったらこうはいかない。 習主席夫妻は、早々に香港から引き揚げたが…

はや、退官20年目

明日は7月1日、香港返還から20周年を迎えて習主席は香港入りしたが、現地では反対の機運が強いという。20年前の今日、6月30日月曜日、私は1日付で沖縄で制服を脱ぐことになった。 先週末に上京して、退官者は官邸に向かい総理に挨拶した後、空幕に集合し“慰…

藤井4段の快挙に思う

これが今朝の産経一面である。 将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太4段(14)は26日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われた、竜王戦決勝トーナメント1回戦で、増田康宏4段(19)に勝ち、公式戦の新記録となる29連勝を達成した。今日のニュースはこれで…

米イージス艦事故の続報

「米イージス艦衝突」に関して、≪「友よ許せ…」 艦を救うため苦渋の決断 浸水区を封鎖、仲間取り残す恐れ知りつつ≫という産経の次の記事には感動した。 ≪【ワシントン=黒瀬悦成】静岡県・伊豆半島沖で米イージス駆逐艦フィッツジェラルドがコンテナ船と衝突…

米艦衝突事故に思う

17日午前2時25分ごろ、静岡県南伊豆町の石廊崎南東沖合で、米海軍横須賀基地のイージス駆逐艦「フィッツジェラルド」とフィリピン船籍のコンテナ船が衝突し、行方不明だった米兵7人全員が浸水した居室部分で死亡していたことが確認されたが、19〜37歳と…